心臓移植を受けた青年が見始めるおかしな夢。タブーを犯しドナーを探す青年がつきとめた最先端の恐るべき臓器移植の実態。

関東取締役出役―関八州の悪党者を取り締まる通称“八州廻り”の桑山十兵衛は男やもめ。

小説家の竜ケ崎は、これまで賞と名の付くものにはまったく無縁だったので、今回はじめての文学賞受賞は喜びもひとしおだった。

天保十年正月。尾張藩江戸下屋敷で余興を演じた角兵衛獅子のみつと文吉は、屋敷の庭に“宿場町”が造られているのを見た。

「軽井沢のセンセ」の陰謀で俳優・榎木孝明氏の依頼を肩代わりさせられた「ぼく」は、生まれて初めて鹿児島の土を踏む。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。

事件は、商産省の組合の秘密闘争計画が、省側に筒抜けになっていて、スパイが発見されたことが発端だった。

都内で小さなPR会社を経営する俵谷慎介のもとに、郷土史家を名乗る老人がふいに現れた。

「田処銀吉」の名が容疑線上に挙がった時、佐伯警部補は一瞬鳩尾の奥に鈍痛に似た圧迫感を覚えた。

一千二百六十万円。

ヤクザの追跡を辛うじて逃れた道郎は、名前を変え復讎に挑む。

徳川五代将軍綱吉には世継ぎがなく、大老格として幕閣に権勢をふるう柳沢出羽守は秘かに画策するところがあった。

乗客乗員138名を乗せた全日航機が羽田沖で残骸となって発見された。

離婚して一人暮らしを続けるフリーカメラマン宇津木葉子のもとに、大学受験を迎えた甥の彰彦とその妹理菜がころがりこんできた。

子の望みに応え、刺青を入れた父。だが、代金を肩代わりした男には恐ろしい目的があった…。

尾田和成は二十年以上の刑事生活にピリオドを打ち、“K探偵社”に再就職することになった。

落ちぶれた奇術師・楓七郎は、かつての仲間から仕事の依頼を受けた。

古事記に登場する坂と同名の坂。そこには不気味な言い伝えが…。

大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島―この島の実力者の息子・属優貴男が惨殺された。

あんた、欲に眼ェ眩んだら、目利きを誤りまっせ。古美術でひと儲けたくらむ男たちの騙し騙され―これぞ、骨董商いの裏のうら。

笹谷美緒と黒江壮は編集者と大学助手の婚約カップル。美緒の取材を兼ねて、二人は上野から寝台特急で北津軽へと旅に出た。

鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。

ごく普通の女子高生・鹿島翔香は、ある日自分が『昨日の記憶』を喪失していることに気づく。

ある日、子どもたちがひとり、またひとりと家族の前から姿を消しはじめた。

新居宿の本陣の娘お美也は、亡夫の弟と恋に落ち、やがて妊る。

新居宿の本陣の娘お美也は、亡夫の弟と恋に落ち、やがて妊る。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

サラリーマンの利根貞男のところに、大学時代の友人・野川卓也が訪ねてきた。

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。

台風が九州を縦断した夜、ホテル玄海で宿泊客の男が絞殺された!その後、ホテルの経営者も青酸カリの入った牛乳を飲み、不審な死を遂げる。

衆議院議員で平成新党代表の桃沢康明が中野のマンションで撲殺され、その直後、エレベーターから走り去る“幻の女”が目撃された。

弟・襾齢の治踪と死の謎を追って、地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

東京郊外のK市にある、聖テレサ医大病院老人病棟の痴呆患者・伊藤道子が行方不明になった。

22世紀。無国籍都市・大阪。

大学生・柱田真一はある日、反故紙の中から樋口一葉の遺稿らしき紙片を見つける。

連合赤軍が浅間山荘事件を起こし、日本国中を震撼させた1972年冬。

義侠とプライド道連れに舌先三寸詐欺稼業。騙したつもりが惚れられて、天下一品笑顔の愛嬌。

西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。

睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。

大坂夏の陣、落城前夜に救出され

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。

被害者の言い残した「テン」の謎?デート中に殺人事件に出会した新聞記者の犯人捜しが始まる。

大坂夏の陣、落城前夜に救出された千姫とその侍女たち。

新潟と長野で起きた殺人。容疑者の美人双子姉妹には鉄壁のアリバイがあった。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

世田谷の閑静な住宅街にあるテニス・クラブで、白昼、女性の焼死事件が発生した。

戦争によってその将来を断たれたピアニスト・寺田武史。

言語を速習できる特殊な学習法の普及は、独自の言語を設計する言語デザイナーという職業を生みだすほどの人工言語ブームをまきおこしていた。

戸張美里、22歳、売れない役者の卵。不思議なアルバイトで何とか生計を立てている。

コンピュータ西暦2000年問題とシステム・アナリストの死―。

重い心筋症に冒された玲香の心臓は、外科医である父の願いもむなしく寿命が尽きかけていた。

その町には幸と不幸の見えない境界線がひかれている。事業拡大を目論んだ鉄工所主・川谷を襲うウラ目ウラ目の不幸の連続。

インド洋上で原油を満載したマンモスタンカーが炎上沈没した。

八犬士活躍後百五十年。

五つの時計／白い密室／早春に死す／愛に朽ちなん／道化師の檻／薔薇荘殺人事件／二ノ宮心中／悪魔はここに／不完全犯罪／急行出雲／の十編を収録。

北海道での調査は簡単に終わったが、工藤はその夜、ホテルで三人の男に襲われて殺されかかる。

再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。

人は救いを求めて罪を重ねる。連続殺人、放火、母の死…。

悪の華が咲き乱れる荒廃しきった高校へ転校した少年、逢川総二は、あの“極真”の達人だった!VS.中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道。

伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れるお文。

殺人を犯し、ヨットで日本を脱出した野田繁樹は、三カ月間海を漂流し、ある国の船に拾われた。彼は瀕死の状態だった。

野田繁樹はトラブルにまきこまれ、ふたりの男を殺害してしまう。自分も傷を負いながら、たどり着いたのはマリーナだった。

戦国の魔王松永弾正、己が邪恋を成就せんと、妖術師果心居士の弟子・根来忍法僧に数千の美女狩をさせた。

警察のお偉方が大集合しているビルで、突然出入りが不能となる異常事態が発生した!?右往左往する上役を睥睨しつつ、従僕(?)を従えて、颯爽と登場する美女が一人。

伊予大島の中学教師・二之浦ゆり子は、島の診療所に赴任してきた青年医師・里見了司に無人島めぐりに誘われ、十五年前の悪夢が蘇ってきた。

その男は、なぜ殺されねばならなかったのか？――抗生物質の投与で死亡者が発生！新聞記者の佃健一郎は、かつて新薬の臨床試験に参加し、激しい副作用を目撃していた。

平河町一番ホテルに宿泊していた受験生・尾崎孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。

もっともっと硬くなるのよ。硬く、熱く。

北海道・北見市の南に位置し、ほとんど観光客も訪れぬ小さな湖―チミケップ湖。

北海道・チミケップ湖にまつわる幽霊伝説を追って、湖畔にキャンプを張った中垣内和少年一行。

その女は謎。男を魅了する…。

夫婦と、息子ひとりの3人家族。どこにでもある、新興住宅地の平穏で幸福な一家だった。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。

家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。

殿中での吉良への刃傷沙汰により、浅野家は断絶され、赤穂浪士は仇討の機を窺う。

何度つかまっても牢をぬけだす怪人二十面相。今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

「約束です。

友人に頼まれて復讐する事になった「オレ」と手下の帆一との珍道中を描く表題作に、「けものがれ、俺らの猿と」を収録する最新短篇集

男やもめ十兵衛、どうする!?関東八か国の悪党者を追い掛け、諸国を奔走する八州廻り、桑山十兵衛。

日常は映画より大胆不敵!?エクソシストを連れての悪魔払い、夫の愛人を見つけること、校庭での真昼の決闘、両親の東京見物を案内する一日妻、なんでもやる商会に舞い込む7つの災難。

独身女性しか住まないため「縁切り荘」と呼ばれるアパートに住む早智子もついに婚約。

夜空に吸い込まれる炸裂音、彷徨う血塗られた魂。東欧、霧のトランシルバニアで「わたし」は男たちの呼び声を聞いた―。

2016年、日本の最西端・与那国島の沖合に浮かぶ完成間近の海上情報都市「オーシャンテクノポリス」は謎の波動物体に直撃され、突如海の藻屑と化した。

破壊の衝動に狂うソリトン生命体「蛇(サーペント)」は、海上保安庁の巡視船を次々に屠り、海上自衛隊の潜水艦〈はつしお〉と台湾海軍の〈水龍級〉潜水艦との間に一触即発の危機をもたらした。

インターネットに“凌辱”された天才女性プログラマーの狂気!?たったひとりの犯行が、世界を音もなく破壊し尽くしていく。

加藤武郎は、その類稀なる体力と判断力、そして登攀の技術で伝説のクライマーとなる。

冥界を支配する怨魔王は地上世界の征服を目指して、怨魔として甦らせた厩戸、半人半獣の美女シバを内裏に送りこむ。

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。

「お前は今日から川中歩美だ」。その一言で私の人生は激変した。

『本格推理』の巻数が、ミステリー界の幸運の数、13に到達!さらにうれしいことに、今回採用の12人の才能たちが、記念号に恥じぬ傑作を披露してくれる。

東のヤクザと西の刑事が偶然出会い、そして…。

自殺か他殺か?美貌の歌手の飛び降り事件解明を依頼された伊集院大介は、彼女が“現代の魔女”だったと知る。

家庭教師・鷲津兵輔が、生徒として引き受けることになった女子高生の乾倫子。

異界と現し世を自在に行き交い、読者を迷宮へ誘う極上の語り。「結ぶ」―問答無用で縫われ、丸められていくからだ。

世田谷の某総合病院にかかってきた脅迫電話に呼び出された医師とその娘婿が相次いで殺害された―白衣を着せられ、首には針金が二重に巻きつけられているという奇妙な姿で…。

「大人の味ね。

謎の重武装軍団が日本海沿岸の原発を狙う。機動隊は殱滅され、住民は一斉に避難。

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。