(短編集)

おすず

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短編集
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あらすじ

2003年09月02日 おすず (文春文庫)

許嫁だったおすずが賊に襲われて自害した。自責の念を抱えながら、信太郎は賊を追う――。中山義秀文学賞受賞の珠玉の短篇連作集(「BOOK」データベースより)

評判

おすずの評価:

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おすずの総合評価:

8.40/10点 レビュー 5件。

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No.5
(4pt)

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おすず―信太郎人情始末帖 Amazon書評・レビュー: おすず―信太郎人情始末帖より
4163203303
No.4
(4pt)

GOOD

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おすず (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おすず (文春文庫)より
4167497077
No.3
(5pt)

江戸の庶民の普段の日々

江戸の町の日常が濃やかな息づかいで描写されている。例えば、この本の最終章「差しがね」から取り出してみよう。「小雨が降り出したとかで、肩先や袖口に手拭いを当てている。」「いえ、花どきで時刻(ころ)はよし、月はよしときて、待つ身も苦ではござんせんでした。」「秋葉山の火除け札がべたべたと張ってある板場」。そして、心憎いばかりの描写力、青梅のことを「和毛(にこげ)に包まれた青い実」と表現する。漢字には私が括弧で示した振り仮名がふってあるのも作者の意思を感じる。また、芝居(歌舞伎)や吉原の周辺で働く人が主人公の信太郎を含めて大半だが、そのため、特殊な芝居用語が頻出する。それにもちゃんと振り仮名が付いている。例えば、「楽屋口番(くちばん)」「在来作(ありもの)」「成田屋(はちだいめ)」「広告(ひきふだ)」「木戸銭(あがり)」など、あげ出すときりがない。作者が落首の利用にも見られるように当時の膨大な史料を読み込んでこの作を成したことは、佐久間長敬『嘉永日記抄』という記載にも窺われる。だが、そうした労苦を見せない軽やかな筆致は優れた手腕である。
おすず―信太郎人情始末帖 Amazon書評・レビュー: おすず―信太郎人情始末帖より
4163203303
No.2
(5pt)

江戸の庶民の普段の日々

江戸の町の日常が濃やかな息づかいで描写されている。例えば、この本の最終章「差しがね」から取り出してみよう。「小雨が降り出したとかで、肩先や袖口に手拭いを当てている。」「いえ、花どきで時刻(ころ)はよし、月はよしときて、待つ身も苦ではござんせんでした。」「秋葉山の火除け札がべたべたと張ってある板場」。そして、心憎いばかりの描写力、青梅のことを「和毛(にこげ)に包まれた青い実」と表現する。漢字には私が括弧で示した振り仮名がふってあるのも作者の意思を感じる。また、芝居(歌舞伎)や吉原の周辺で働く人が主人公の信太郎を含めて大半だが、そのため、特殊な芝居用語が頻出する。それにもちゃんと振り仮名が付いている。例えば、「楽屋口番(くちばん)」「在来作(ありもの)」「成田屋(はちだいめ)」「広告(ひきふだ)」「木戸銭(あがり)」など、あげ出すときりがない。作者が落首の利用にも見られるように当時の膨大な史料を読み込んでこの作を成したことは、佐久間長敬『嘉永日記抄』という記載にも窺われる。だが、そうした労苦を見せない軽やかな筆致は優れた手腕である。
おすず (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おすず (文春文庫)より
4167497077
No.1
(3pt)

シリーズ第一作

シリーズ第一作です。もともとは雑誌連載としてはじまっていたようです。このシリーズの始まりはどうも唐突です。こんな始まりがっていいのでしょうか。ある意味では男性にとっての理想でしょうか。でも始まりはdeceivingです。読者はこの始まりで困惑されてしまいますが、その後は驚きの展開でこのシリーズの特徴が明らかにされていきます。これは一周の捕り物帳です。ただひねりが入っています。というのは、主人公新太郎は捕り物の主人公ではなく、捕り物の任に当たる同心や岡っ引きに背後から知恵をさりげなく与える役回りなのです。テンポは緩いと思っているとあっという間に事件が展開して結末に向かっているというスタイルなのです。そしてあるエピソードは解決したかと思うとそれは次のエピソードの伏線になっており、次の話につながっていくのです。この流れを支えるのは濃密な人間関係です。吉原の茶屋と芝居小屋がこの人間関係の舞台となるのですが、このディテールの描写がこの作品の肝です。
おすず―信太郎人情始末帖 Amazon書評・レビュー: おすず―信太郎人情始末帖より
4163203303

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