東京影同心
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
東京影同心の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
東京影同心の総合評価:
6.00/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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主人公は町奉行所同心で、玄関構えが許されない身分なのに、自宅に玄関があるところから物語が始まって「こりゃダメだ」と思ったが、案の定。
「御目見」で「おめみえ」と読む。「御目見得」は間違いだが、平気で「御目見得」と書いているわ、女が三つ指を突くわ。三つ指を突くのは、そもそも吉原の遊女が始めた作法で、極めて不作法な挨拶とされる。両手を「ハ」の字状にして掌をしっかり床に着け、額を床すれすれまで下げるのが最も礼儀正しい作法。
「「月命日」という太平洋戦争以降の造語を出すなど無知の極み。年に一度の、故人の死んだ月日と同じ月日を「祥月命日」と呼び、毎月の亡くなった日を「命日」と呼ぶ。この「命日」と「祥月命日」の混同が起こったことから、「月命日」の言葉が戦後になってできた。
「凄い」は江戸時代は「ぞっとする」「気味が悪い」という意味だが、「素晴らしい」に近い現代の用法で使っているのもNG。「大変」は江戸時代は、現代と違って「すさまじい凶事」の意味で使うが、これも「非常に」という現代の意味で使っている。
「天領」は明治五年の『和英語林集成』の造語で「天皇領」の略。幕府直轄領は「御料」「公領」でないと。
二音までの女性名には会話では「お」の敬称が必要だが、抜いている。
「他愛」は「自分のことよりもまず他人の幸福を願う」意味で誤用。正しくは「たわいない」でないと。
その他、時代劇NGワードを列挙していくと、屁理屈・呆然・厄介(坪内逍遙の造語)、揉み消す(永井荷風の造語)、図星(里見弴の造語)、野次馬・別嬪(二葉亭四迷の造語。江戸時代は「別品」の表記)、血祭り(葉山嘉樹の造語)、野心家・度肝(内田魯庵の造語)、丸め込む(久田鬼石の造語)、文句(樋口一葉の造語)、目と鼻の先(久保田万太郎の造語)、口火を切る(横光利一の造語)、甲高い(明治四十四年の谷崎潤一郎の造語)、説教(夏目漱石の造語)、密偵(徳永直の造語)、浮き足立つ(落合直文の造語)、勇み足(相撲の決まり手で昭和三十年の造語)、雲散霧消(明治十六年の馬場辰猪の造語)、交流(大正八年の水守亀之助の造語)、唖然(織田純一郎の造語)、資金(西周の造語)、視線(松原岩五郎の造語)、憮然(福沢諭吉の造語。それまでは「意外な出来事に驚いて茫然とする」「失望してぼんやりする」意味)、一本気(永井荷風の造語)、火中の栗を拾う(フランスの詩人ラ・フォンテーヌの言葉。邦訳は太平洋戦争以降)、一触即発(中島敦の造語)、土壇場(明治四十一年の生田葵山の造語。この時代の「土壇場」は「首斬りの処刑場」という意味)、土塁(犬養毅の造語)、二つ返事(禽語楼小さんの造語)、居心地(国木田独歩の造語)、飛び火(大正四年の薄田泣菫の造語。この時代だと「火の粉が飛び散る」意味か「伝染病が移る」意味しかない)、尻尾を掴む(大正十年の佐々木邦の造語)、口裏合わせ(徳田秋声の造語)、好調(昭和十五年の田中英光の造語)等々、これだけ大量にあった。