精姫様一条
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第三作目です。ちょっと混乱してきたようです。第二作で登場人物の特徴づけも完了したと思っていたのですが、この第三策ではすでに第一作で役割を完了したと思われた「お糸」が不思議な復活を果たします。ある意味では、本書の重要な登場人物ともいうべき活躍ぶりです。今後のシリーズではヒール役として活躍するのかもしれません。本書でも複雑な構図が提示されます。井伊家、有馬家、そして分裂する有馬家、それに対応する将軍家という絡みの中で話は展開されます。ただスケールの小ささは否めません。将軍家からのお輿入れをめぐるババ抜きという構図なのです。このような構図がミステリーの素材となるというのは驚きですが、江戸時代末期という形式と手続きという袋小路に陥った時代の反映なのでしょう。最後はちょっとご都合主義ともいうべき形で話は閉じられていきます。もう一作このシリーズは予定されていますが、そこではどういう幕引きが仕組まれているのでしょうか。 | ||||
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どうも「キャラ」が分からなくなってきた。 まず、日向の「手前勝手」振り。役目上の都合で色んなトコで「押し付け」するのはやむを得ない。 けど、「憎めない」からといって「役目上どうよ?」という相手を助けて素性を相手に悟られる…って結果オーライとはいえダメダメな気がする。 自分に都合の良い「情」は通すの?「お役目」まっとうしてないやん。と感じた。ちなみに宗助派ですw お糸がこれほど色恋に夢中の人なら、「お稽古事」の嫉妬でお吉に切り付ける様な真似しないんじゃないかなあ…と思えてきた。切り付け事件の説得力が薄れてきたと言いますか…。嫁いでなお昔の男と逢瀬を重ねて、仇討にムキになるのと「稽古事で嫉妬」が両立しない。一番大事が「男」なら、男と添えなくなりかねない事件起こすと思えない。 それでも続きが出れば、喜んで読むと思いますがw | ||||
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このシリーズ3作目。今回も面白く読みました。次の作が早く読みたい。 | ||||
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『お狂言師歌吉うきよ暦』『大奥二人道成寺』に続く、歌吉シリーズの三作目。 御小人目付(公儀隠密)の手駒・お吉が、大名家の奥に出入りができるというお狂言師の立場を利用して、大名家の動きを探り、その情報を公儀隠密に伝え、事件解決の手助けをするという筋の時代小説です。 今回、お吉が関わる事件は、12第将軍・徳川家慶の養女・精姫様のお嫁入りに関わるもの。 将軍家の嫁入りが、なぜ事件となるのか。 この時代、既に幕府の権力は弱く、大名家はどこも財政難。昔は誉であった将軍家姫君のお輿入れも、江戸時代も後期になると、莫大な費用ばかりがかかる単なる厄災。このため「厄介姫」と呼ばれていたようです。 精姫様の嫁入り先として白羽の矢を立てられた久留米藩では、受入派と拒絶派に別れた家中騒動が勃発。殺傷事件にまで発展しますが、事件のあらましから幕末においていかに諸藩が疲弊していたか、将軍家の権威が落ちていたか、当時の状況が伺えます。 精姫様の御輿入に関わる久留米藩の家中騒動という史実と、そこを舞台にした架空の物語が上手く融合した極上の時代小説。杉本章子さんらしい、細かな江戸風俗の描写も魅力的です。 『歌吉』は長期シリーズ化しそうな予感。本書の中でも次の物語につながりそうな布石が垣間見えます。信太郎シリーズに続く杉本章子さんの代表作シリーズになることを期待。 | ||||
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