素人探偵・一尺屋遙の友人で作家の八追純平は、金子みすゞの取材で山口県の仙崎を訪れた。

「何とかと煙は高いところが好きと人は言うようだし父も母もルンババも僕に向かってそう言うのでどうやら僕は煙であるようだった。

南青山で交通事故に遭い死亡した男は、「ホトケノオデコ」という謎のダイイング・メッセージを残す。

私立探偵にも逃がし屋にも依頼できないトラブルを、たったひとりで引き受ける最後のプロフェッショナル。着手金は100万。

誰彼なしに顎でつかい、お高くとまった言動は数知れず。

閑静な地方都市、Q市。だが大それた犯罪が、市民を街を司法当局を未曾有の大混乱に陥れていた。

湯田真壁という珍しい名前の男が熱海の旅館で殺された。

労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。

探偵小説の原点「矢吹駆」シリーズ、待望の最新作!エーゲ海に浮かぶミノタウロス島。

家族を持たないある資産家が、還暦を迎えるにあたって遺言状を作ることになった。

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。

将棋の世界では、現金を賭けて対局する者を真剣師と呼んでいる。

四十五年前、密室で死んでいた鋼鉄番長は自殺だったのか、他殺だったのか?歩とひよのは謎の美少女・牧野千景のために、「熱き番長の時代」を揺るがす密室を開くことに…。

桜の花が咲くころ、新聞記者を休職中のぼくは一つ年上の女とある酒場で再会し、一夜をともにする。

体育館に残された二つの画鋲。それが事件の鍵を握る―。

静けさを求めてわたしが訪れたのは野鳥の島。なのに嵐で島は大荒れ、トラブルメーカーの両親までついてきて静けさは遙か彼方。

殺された老婆の額には鉤十字が刻まれていた―パリの女性探偵エメは、依頼された暗号の解析結果を届けるべく、ユダヤ人街を訪れた。

このミステリの犯人は天使です。しかし探偵役もまた天使が務めます。

こんな凄い作家がいたとは!大正末期から勃興しつつあった探偵小説界に、医学者としての知識を駆使した作品群で多大な影響を与えた小酒井不木。

1920(大正9)年、「新青年」は創刊された。その後、1950(昭和25)年に廃刊されるまで、400号を重ねた。

エイズ患者のルポでピューリッツァー賞を獲った新聞記者ジャスティスは、記事が捏造と発覚し職を追われた。

あの日から、世界は壊れはじめていたのかもしれない。首なし死体、連続猟奇殺人事件、そして…。

雪深い山間のペンションで続けざまに起こった不可解な連続怪死事件。

誰もが大空に憧れ、飛行機ブームに湧いた昭和九年。

“時間の墓標”から現われる救世主の名はアイネイアー、12歳の少女だという。

母親が死んだ今、ビルの収入はまったくゼロになってしまった。

強制労働収容所から非公式に出所した元中国経済部主任監察官の単道雲は、チベット山中にある仏僧の隠遁所に身を寄せていた。

おれの名前はスラクサス。魔法の国トゥライの探偵だ。

写楽ホーム凸凹探偵団に捜査の依頼が舞い込んだ!なんと県下有数の企業グループ、有馬産業の会長に届いた脅迫状を調べてほしいというのだ。

「探偵」は、創刊号(昭和6年)こそ、甲賀三郎、横溝正史、浜尾四郎といった豪華メンバーだったが、しだいに犯罪実話が増えていく。

「コビトワニのグッチ君を見つけだして欲しいんです」ドーベルマンからハリネズミまで、珍ペットなんでもござれの刃狩動物病院に舞い込んだ、これまた珍妙な事件。

真夜中。時計の針が十二時を過ぎた瞬間、病弱な青年アンバリーは無事に二十一歳となり、莫大な遺産を正式に相続した。

弁護士のグレン・ホルツマンがマンハッタンの路上で殺害された。その直後にホームレスの男が逮捕され、事件は公式には解決する。

守山小学校5年の香葉子と歩は、巷を騒がす通り魔を探し出すため、仲間とともに探偵団を結成した。

ひょんなことから明治時代にタイムスリップしてしまった、拓哉・亮平・香里の3人組。

日下千尋が北野天満宮の近くで死体を発見、そして、水谷孝夫もまた、三芳野神社で!一日違いで、二つの神社で起きた殺人事件は、たんなる偶然なのか?しかし、遺留品は、新たなる第三の殺人をほのめかす…。

医学博士柏木陽一は柏市にある病院の院長で探偵としても凄腕と評判である。

鎌倉に建つ梵貝荘は法螺貝を意味する歪な館。主な魔王と呼ばれる異端の仏文学者。

刑事を辞めた田辺は、大阪で私立探偵を開業するが、なかなか客がこない。そこへ、娘と佐世保に行ってほしいとの母親からの依頼。

「こいつはすこぶる興味深い」小説の中から甦った浪漫探偵・朱月宵三郎は予想外の事態を前にそう呟いた。

この巻では、「探偵クラブ」(新潮社版「新作探偵小説全集」付録)を中心に、「探偵趣味」(平凡社版「江戸川乱歩全集」付録)からも名作を収録した。

『半七捕物帳』は、著者綺堂が江戸末期の切絵図をはじめ、古今東西にわたる広汎な史料を渉猟する中から生まれた。

欧米の探偵小説に造詣の深かった著者綺堂は、作品の舞台を江戸時代に置き、四十五歳から六十五歳まで、二十年間を費やして本作品を書き上げた。

名前・正太郎(雄猫)、毛色・八割黒に二割白(長めの毛足)、飼い主・桜川ひとみ(ミステリー作家)、住まい・琵琶湖近郊、友犬・サスケ、特技・推理―。

クリスマス気分が盛りあがる山間の村。そこは、さまざまな人生模様が交錯する、ひとつの小宇宙だ。

整体院を営む私に、私立探偵の能代が患者を紹介してくれた。黒岩豪。

奈良国際文化大学の研究生・宇矢伸一郎が、法輪寺の三重塔に「鼠、穴に伏して生き、穴を失いて死す」という、聖徳太子の遺児・山背大兄皇子殺しにまつわる言葉を残して失踪した。

運河に吊るされた幼女の死体は脳の一部が抜き取られていた。

戦争の傷痕が生々しく残るロンドン。戦争未亡人のメグは再婚を控えていた。

「僕がおとななら、いくらでも犯人を捕まえられるのに」五歳の御子洗潔は叫んだ!不可解な自動車事故死と店内に散乱するガラス片の謎(「鈴蘭事件」)。

グラン・ギニョール城に集った老若男女は、所有者の親族と友人、知人たち。

足元をすくわれそうなんです。そんな陳腐な台詞をひっさげ、投資会社重役の男が依頼を持ちかけてきた。

1922年に創刊された「新趣味」は、毎号探偵小説のみで誌面構成された初めての雑誌だった。

ご存じ、半七老人が語る捕物談傑作集。

豆博物館の館長が殺された。凶器は博物館に展示されていた骨董品のデリンジャー。

模範的な黒人警官が豹変し、白人に銃口を突きつける。

暗い森に迷い込んだ11歳のハリーと妹は、夜の闇の中で何物とも知れぬ影に追い回される。

おれの名前はヴィンセント・ルビオ。ロサンジェルスが根城のケチな私立探偵だ。

おれの名前はヴィンセント・ルビオ。ロサンジェルスが根城のケチな私立探偵だ。

黒髪を揺らめかせ、運河に浮かぶ女の骸―上海警察殺人課の陳操警部は、全裸死体の身元が共産党から模範労働者に選ばれた関紅英という女性であることを突き止める。

スクーナー船でアラスカの海を行き来し、荷物を配達する仕事をしているライザは、ある日岬の岩棚に打ち上げられた少年を救った。

一般職OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。

探偵・浅生、32歳、元商社マン。時として、身体を張って調査をすることもある。

新宿二丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、通称ハナちゃん。

前巻『とむらい機関車』と共に、戦前探偵文壇に得難い光芒を遺した〈新青年〉切っての本格派、大阪圭吉のベストコレクション。

体から芳香を発する体質の薫大将と、香を焚く天才・匂の宮。

嵐の夜、巨大な謎が開く封印された歴史!名探偵御手洗潔シリーズ最新長編ミステリー。

柚木草平は、時に探偵の依頼もこなす元刑事のルポライター。渋谷のラブホテルで、女子高生が絞殺された。

バスカヴィル家の当主チャールズ・バスカヴィル卿が殺害された。死体のそばには巨大な犬の足跡が…。

空の英雄と讃えられる伝説的な飛行士、ファーガス・オブライエンの元に、復讐を誓う脅迫状が届いた。殺害予告の日はクリスマス。

一家で廃品回収業を営むイタリア系三世の少年ヌンツィオは、ある日、廃車“ボンティアック”のトランクに、片目を撃ち抜かれた老人の死体を見つける。

山梨県自治郡V村。そこは、非公式に政府が公認する吸血鬼村で、密かに侵入しようとする者が後を絶たない。

アメリカ帰りのモダンボーイ秘密探偵・的矢健太郎はモガの代表のような美女から枕絵師の捜索を依頼された。

『スタジアム虹の事件簿』の著者が七年ぶりに放つ連作ミステリ!助産婦探偵シリーズ第一弾。

昭和十年、九月。上野下町界隈から、児童三十名が忽然と姿を消した。

解体され、ナンバリングされた挙句、跡形も無く消え去ってしまった3人の死体。不審な人影の追跡劇と、密室からの人間消失。

メンフィスの黒人探偵スモーキーを訪ねてきた若い白人女性ローラはいきなり尋ねた―亡くなった母は、なぜあなたにお金を遺したの?彼にとっても、寝耳に水の問いかけだった。

佐竹は、数年前に退社した大手の探偵社アーバン・リサーチの元上司・寺西に頼まれ、探偵スクールのレディース一期生・中野聡子の代理教官をすることになる。

中学生にして名探偵。狩野俊介の日常には謎めいた出来事がいっぱい―。

謹慎中の探偵、アル中のフリーライター、引退したお笑い芸人…最新サスペンス作品集。

人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

密室で射殺された元判事の死体の傍らには、拳銃を握りしめた青年がたたずんでいた。

岩波淳哉は一匹狼の私立探偵。全国各地で未発見の巨木を見つけようという巨木探しグループの“組長”でもある。

不法滞在外国人問題が深刻化する近未来東京。

水谷麻衣子が、「京都探偵局」の所長に!大学時代から、いくつもの事件を解決してきた麻衣子は、親友の美奈子とともに探偵事務所を開設。

大好評、探偵パトリック＆アンジー・シリーズ最新作！ 誘拐された四歳の少女。麻薬取引の売上を持ち逃げしていたアル中の母親。

サニーの新しい仕事はストーカー対策のボディガード。

夢水名(迷)探偵は、雑誌の謎解き紀行の取材で毬音村へ。

香港で謎の男・伯爵の誘いをうけ、ロンドンへやってきたネロと5人の電子探偵団。

奥津城(墓所)には何があるのか?―FBI捜査官の依頼で、カルト教団『チェンジ』に単身潜入した宗教学者のアン。

眠りに就く前に絵画を見ると、その中の世界に入り込める男・楯経介が、夢の中で遭遇した連続殺人の顛末は。

鞠小路鞠夫―私、妹尾睦月が想いを寄せる内気な腹話術師・朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。

島根県松江市のホテルで、画壇の巨匠・月原龍生が失踪。同じころ、出雲大社内で男の肉体の一部が発見される。

合計二十人もの死者を数える人狼城殺人事件解決のため、名探偵・二階堂蘭子は欧州へ飛んだ。

探偵作家ハリエットは醜聞の年月を経て、母校オクスフォードの学寮祭に出席した。

殺人鬼、アリバイ、名探偵登場、不可能状況、怪盗登場、失踪など本格ミステリーの世界を象徴する魅惑のキーワード11を、これまた当代きっての名手11人が巧みに料理。

今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。

歌舞伎座での公演中、毎日決まった部分で桜の花びらが散る。

中国系日本人実業家の周龍平は、北京の故宮を観光中に天空からのメッセージを受け取る。

モンタナの場末のバーで酒びたりの日々を送る私立探偵のC・W・シュグルー。