湾岸地域の巨大イベントに爆破予告があり、安積班と相楽班は、警戒警備にあたるが…。

東日新聞長野支局から東京本社社会部へ異動してきた長妻厚樹は、「ビニール袋集団自殺」を取材していた。

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。

平凡な女子大生はストーカーから悪質な嫌がらせを受ける。

未曾有の叡山焼き討ち、全山を覆う紅蓮の炎。「仏敵信長、許すまじ!」男たちは徹底抗戦に立ち上がる。

母親と二人暮らしのオスカルは、学校では同級生からいじめられ、親しい友達もいない12歳の孤独な少年。

縁切寺『慶光寺』の御用を務める寺宿『橘屋』に、薬酒問屋『大黒屋』の内儀であるおきくが駆け込んできた。

織田信長の圧倒的な戦力である鉄砲隊は、火薬の原料となる硝石をもたらすポルトガルに支えられていた。

織田信長軍団の若武者・長岡与一郎(のちの細川忠興)は、仲間の万見仙千代、荒木新八郎らとの勝負を経て、彼らの友情に支えられ、信長の養女にして重臣・明智光秀の娘・玉(のちのガラシャ夫人)を娶った。

昭和23年1月26日、帝国銀行椎名町支店に東京都の腕章をした男が現れ、占領軍の命令で赤痢の予防薬を飲むよう告げると、行員らに毒物を飲ませ、現金と小切手を奪い逃走する事件が発生した。

「精神科医・深崎透の失踪を、木村絵美子という患者に伝えろ」。臨床心理士・嵯峨敏也は謎の女から一方的な電話を受ける。

織江が実の娘であることを知った松浦静山。だが静山は、織江にそれを知らせぬまま、ひそかに守りつづけることを決意する。

「表」の顔は、「甘酒屋次郎吉」と呼ばれる遊び人。しかし、その「裏」は、江戸で噂の盗賊・鼠小僧。

美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。

理性で抑えようとしても、身体のどこかが疼くような感覚とともに深まっていく憎しみ―。

灼熱のNY、裕福なクイーンズの邸宅で殺人事件が起きた。

二十七歳の誕生日に仕事をクビになるのは悲劇だ。僕は四年間勤めた片説家集団を離れ、途方に暮れていた。

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。

安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。心の傷は未だ癒えてはいない。

歴史学者・須貝彰は、南仏の図書館で世紀の発見をした。

長き眠りから覚めた古文書は、須貝たちの胸を揺さぶった。

ついに重兵衛がおそのに求婚。その余韻も冷めぬまま、二人は重兵衛の朋輩だった柿ヶ崎作之助に出くわす。

三十歳まで女を抱いたことがない牧場の一人息子・秀一が、日本語を話せない中国の娘を嫁に迎え入れる表題作「恋肌」ほか五編を収録。

名も無き男の人生だろうが、この手で拓いた人生だ。もはや死に場所などない新しい時代。

伊勢神宮奉納全国花火大会の夜に殺人事件は起こった。被害者は中学2年生の町村花歩。

今度お逢いした時は、きっと誠さんを刺します…吉原の惣名主となった松永誠一郎の前に、凛とつややかな女が現れる。

六十歳―還暦という人生の節目を迎えた会社社長が、五千万円の小切手を持って失踪。

もう一度最後にもう一度思い出そうと思うんだ…伝えるためにこの気持ちを…届けるために僕の手紙を…。

遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。

高級老人ホーム“海の上のカムデン”のクリスマス・シーズンは、幕開きから大騒ぎ。

レストランのメニューにウサギ料理が載ると若い女が殺される!女占い師と彼女にほどこしを受けるホームレス、ウサギ料理が好きな男、金ではなく高級商店の新入荷品で上客を取る娼婦。

石神探偵事務所の一員でもあるアキは、友人の多賀谷紫織らと、紫織の伯父が住む玄武屋敷を訪れた。

警察やFBI、様々な法執行機関に携わる大家族に育ちながら、コンピュータビジネスで成功を収める異色の才媛ジョーダン。

音楽教師、杉山博之が変死した。

エリが越してきてほどなく、体内の血を抜き取られた少年の死体が発見され、郊外の静かな町は騒然とする。

有名ニュースキャスターの娘が、都内アパートの浴槽で「凍死体」となって発見!その恋人である人気モデル小嶋英介の関与が疑われたが、彼もまた雪の八甲田山で無残な姿で見つかった!二人は誰からも好かれる人柄のよさで知られ、怨まれる理由がまったくわからない。

少年は、十四歳で家出し、物乞いや盗みで生計を立て各地を放浪していた。時はアメリカの開拓時代。

著者の世界的評価を高めた一作、待望の邦訳! 17世紀、オスマン帝国で奴隷の身となったヴェネツィア人。

真夏の母娘の光景を切り取った「空蝉」。初代将軍頼朝にまつわる因縁を描いた「されこうべ」。

編プロに勤める三枝英子は、ある日の深夜、帰宅中に変質者に襲われそうになったところを、見知らぬ男性に助けられる。

自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。

東京深大寺。テレビ番組ディレクターの井上美奈子が、お遍路姿で殺害された。

突然現われた青い瞳の男の秘密とは? 暗い過去を抱えた 氷のハートを持つ男に 熱く焦がれて…… 一気読み必至の怒涛のラブロマンス! パリ留学の夢を捨てて故郷に戻り、図書館司書をつとめるチャリティ。

灰に埋め尽くされ、僕は穴になってしまった―目眩がするような観念の戯れ、そして世界観―。

警視庁VS神奈川県警、勝つのはどっちだ!12億円を目の前にした刑事。その時頭に浮ぶのは、正義か打算か隠蔽か…。

女子高生の神代エリカ。

小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。

太平洋の真ん中、赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。

神代エリカは「正統な」吸血鬼の父を持つ女子高生。彼女の身の周りで、怪奇な事件が次々と起こる。

頼子が残りの房を口に放り込む。この果実の味を、彼女の顔が語っている。

武士を捨て、飴売りとなった三左。腕が立ち、肝も据わり、頼りになる。

星泉は、17歳の高校2年生。

「どうしたんだ、暗い顔して。またちゅーでもしてやろうか?」「全部君が原因だよっ!」都築初のクラスに車椅子の少女が現れた。

「十字架が立っているのは、僕が書いてきた物語の丘だ」(重松氏) あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。

権の魔に魅入られた者の業は深い。将軍家斉の父一橋治済、執政から外れた松平定信、御三家の一角水戸徳川家。

一九八八年、世はバブル景気の頂点。

スナイプを使ったオペは、目覚ましい戦績をあげた。

日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは反地上的な夢、濃密な幻想である。

いつものようにタイムスリップした香里、拓哉、亮平の3人組。

〜金杉父子の絆。

ある日萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。

フレーバリスト(香料研究者)の向井紅美子が都内のホテルで殺された。

ひと瓶の香水、それがナンシーを新たな事件に導くことになろうとは。

小さな田舎町にアンティーク調のカフェが開店。その名もカックルベリー・クラブ。

太平洋戦争末期、レイテで、真名瀬は石に魅せられる。

晴明の呪、博雅の笛が京の闇に響

『さくら』で彗星のように華やかなデビューを飾った西加奈子の第4作にあたる長編小説。

海賊が跋扈する17世紀半ばのカリブ海。スペインの財宝船を奪うべく、百戦錬磨の英国私掠船船長が繰り広げる激闘。

浅見光彦の眼前で、女神に扮した美女が転落死した!年に一度の“御堂筋パレード”。

矢吹由利子、桑田旭子、弘野香子の花園学園二年生仲良しトリオは試験休みに温泉へ。そこで三人は知り合いの芸能プロ社長と会う。

四月吉日午前三時の爆破決行を予告する手紙が、国鉄総裁宛に届いた。

東京でインテリア・アートの販売員をするOL、真紅。仕事に挫折し、母親の待つ故郷に帰るべきではないかと悩んでいたある日。

近代日本美術の父・岡倉天心の直筆画が発見された!?「筆を持たない芸術家」と呼ばれた天心の実作はきわめてまれだが、神永はズバリ、破格の値をつけた。

遭難死した夫の追悼登山に行った早坂知恵と山岳ガイドが刺殺体となって発見された。

新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才の映画監督・大柳登志蔵。

全国の相棒ファンをうならせ、日本民間放送連盟賞ドラマ優秀賞を受賞した「バベルの塔」をはじめ、滑稽ながら深刻な夫婦愛を描く「Wの悲喜劇」、薫の男の涙が読者の涙腺を刺激する「裏切者」、日本版CIA設立という壮大な舞台を背景とした「サザンカの咲く頃」など、名作中

武家の非情な掟の世界を端正な文体で描き、直木賞を受賞した表題作。

長年の旅と探求がこの作家にもたらした、深沈たる一滴、また一滴―。

その執拗なまでの観察眼で対象に肉迫する作家・大岡昇平の散文精神は、愛好した推理小説を実践する際にも、その威力を遺憾なく発揮した。

不況のさなか、ようやく警備会社に再就職できた中年男四人が命じられた、老人と可憐な少女のガード。

人類の命運を握る悪意に対抗するのは、この街に偶然集結した人々の小さな勇気。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

中年になったって冒険心は変わらない。

若き名執権・北条時宗が闇に葬り去った驚愕の真実とは?北九州大学の考古学者、馬渡俊が九州の海岸で棒状の物体を発掘した。

1986年10月、あの忌まわしき“六軒島大量殺人事件”が再び繰り返されようとしていた。

本シリーズの特徴は、話がつぎつぎに些末な方へ、否、多方面へと逸れていくために、なかなか話が進まない、本題が何であったかを忘却してしまう、もともと本題などない、というまさに人間の思考、人間の会話、人間の会議、人間の委員会、人間のワーキンググループ、人間の国会

法廷を舞台に渦巻く陰謀、緻密な頭脳戦、前代未聞の巨額訴訟の幕が開く!新人弁護士・水戸裕介のもとに事故死した夫の損害賠償を求める妻が訪れる。

1921年、コンチネンタル探偵社を辞めたサム・スペードは、サンフランシスコに自身の探偵事務所を構えた。

著者の傑作ショートショート14話+巻末に読みごたえ◎の短編1話を収録。どれからよんでもおもしろい。

保安官候補の選挙参謀が、密室状態の丸太小屋で殺害された。第一容疑者は、発見者で選挙のライバルでもあるレンズ保安官。

「手を下さなければ殺人ではない。

涙なくしては読めない宮部ワールドの感動巨編！ 讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。

「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。

モスクワの英国大使館内で男の遺体が発見された。顔面は後頭部からの銃弾で消失、右手の指紋も消されていた。

遺体の身元はつかめない。盗聴器を仕掛けた犯人も二重スパイも見つけられずにいる。

たったひとりで県立坂越高校文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。なんと、可愛い新入生が入部してきたのだ。

なんだか妙に仲のいい、香緒里と友徳姉弟。浮気のあげく家出してしまった父・和志とその愛人・花さん。

修学旅行先で、真夜中に目を覚ました少女は、左手の小指に巻かれた赤い糸に気づき、その糸をたどっていくが…(「赤い糸をたどって」)。

200余篇の生と死と愛の物語。

瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。