栄光なき凱旋
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2年半にわたる週刊誌連載を加筆改稿した、単行本上下で1200ページを越える超大作。太平洋戦争の開始をハワイとロスで迎えた日系人青年たちの苦悩と生き方をダイナミックな構成で描いた社会派の大河ドラマである。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦争作品を読むたびに何故日本はこんな無謀へと走ってしまったのかとつくづく感じさせられる。戦後の主人公三人には厳しい現実が待ち受けていた。 マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。 アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。 真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。 一般文学通算2404作品目の感想。2020/06/11 16:55 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人はそれぞれニューギニア、イタリア、フィリピンの戦地へ派兵された。 語学兵を経て日本人捕虜から日本の戦略を入手したりフィリピンでは日本機が不時着した際に重要機密文書を巡る作戦へ赴くなど次第にアメリカ兵としての役割を果たし始めた。 戦争もいよいよ後半へ突入する。彼らを待つものがなんであるか期待したい。 一般文学通算2404作品目の感想。2020/06/07 16:30 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハワイ及びロスに住む日系一世、二世の太平洋戦争を描いた作品。 おもな主人公はジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人。 上巻は真珠湾攻撃から太平洋戦争の序盤。この作品が山崎豊子著「二つの祖国」に似ている点にも注目したい。 決して悪い意味ではなく、日系人と太平洋戦争を描けば故郷日本を思う一世と、アメリカ国籍を持ちながらアメリカ人と認められない二世の葛藤が浮き彫り出される。 大作に興味を持ちながら読破を覚悟せねばならない。 一般文学通算2404作品目の感想。2020/06/03 16:30 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第二次大戦中の日系米国人が題材。主人公は数人いて、物語はそれぞれの数奇な運命を丁寧に描いて行く。 同じ題材を扱った小説に山崎豊子の「二つの祖国」がある。NHKの大河ドラマにもなったので、ご存知の方も多かろう。こちらも大傑作であった。そういう意味では、本書にはオリジナリティが少々欠けている、とは言える。 但し、本書は主人公を複数据えることで、日系人の間にも様々な考え方があり、深刻な軋轢や葛藤があったことをよりvividに描くことに成功している。 ミステリー作家らしく途中で殺人まで織り交ぜ、物語は中巻へ。あー、早く読みたい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻が戦「争」の話だったのに対して、下巻は戦「地」の話。当時の日系人は兵隊に行く前にも苦労し、兵隊に行った後もそれ以上に苦労したんだなあということがよくわかる。正にEdutainmentだ。堪能させて貰った。 最後の章が「裁判」の描写なのも、話が一本調子になるのを防いでいて、構成としてはとても良いと思った。それにしても、せっかく戦争を乗り越えて帰還した日系人兵士たちのその後は、余りに悲しい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 29件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|