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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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とにかく、こんな専門的な事をよく調べたものだと取材力に圧倒された。 | ||||
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【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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2作目のジンクスという言葉がある。 | ||||
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未読の方はご注意ください
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いわゆる「小役人」シリーズの一作である。この作品では、公正取引委員会の役人が活躍する。 主人公は伊田。公取で働いていて、上司のキャリア官僚、雨宮と建設省との癒着の疑いを本人に直接ぶつけたのだ。しかし、当然ながら雨宮はそれを否定し、伊田は閑職に追いやられた。 この事件はそれだけでは終わらない。ある新聞社の記者が伊田にワシヤサブロウという人物を知っているだろうと言ってきたのだ。そんな人間を知らない伊田は否定する。だが、その後銀行で貯金を引き出そうとした伊田は預金が300万円増えていることに気づく。その金を振り込んだ人物がワシヤサブロウだった。これは何者かが伊田を公取から追放しようという罠だったのだ。さらに、ワシヤサブロウの名で郵便受けに20万円の入った封筒が入れられていた。そして留守番電話にワシヤからの「例の書類は確かに受け取りました。お約束のものをお納めください」というメッセージが残されていた。そして、疑惑を深める証拠が見つかり、伊田は辞表を出さざるを得なくなる。 最初は雨宮の仕業かと思ったが、こんなことをすれば雨宮自身が不利になる。では、こんな罠を仕掛けたのは誰なのか。 真相を突き止めようと動き出した伊田だったが、思いもしない方向に話が進み、フィリピンでのODAに不正がないかどうかを調べるように頼まれる。全ての罠は、伊田にこの役目を引き受けさせるための筋書きだったのだ。そして、舞台はマニラ、同じフィリピンのスールー、そして再びマニラ、最後は東京へ―。 車で尾行されたり、アクションシーンもあったりと、なかなかエンターテインメントとしては楽しめる。そして乱歩賞作家らしく、どんでん返しも待っている。さすがに真保裕一だ、と思わせてくれた作品だった。 | ||||
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結局、小役人シリーズ3編を読み切る。 やはり、「連鎖」が、一番よかったのかもしれない。 ちょっと、あれこれと考えすぎであるが。 汚染食品の輸入。 海底火山の噴火による島の形成と国家利益。 ODAと談合。 いずれも、現代という時代背景のもとで、起こっている問題である。 厚生省の食品監視員。 気象庁の地震観測員。 公正取締委員会の職員。 国家機構の中で、少なくとも、その問題を目の当たりにして、いる人が主人公である。 気象庁では、辞職して、追求する。 公取は、辞職させられて、追求する。 その点では、官僚機構をはみ出さない限り、その実体を追求することはできない。 システムができていることは、人間らしさを失うことでもある。 人間を回復する時、あるのは自分だけかもしれない。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算448作品目の読書完。2012/10/04 | ||||
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東南アジア(フィリピン)の匂いや、景色が頭の中で感じられるような作品 です。拉致監禁の手口やそこからの主人公の脱出、マニラの警察のトーラスの 活躍などはスピード感があってよかったです。 その一方で、ODAや建築業界の談合などについての考察は、深みが無く、終 盤は一気にまとめてしまった感があるのが残念です。小説を読みながら、人 の生き様や社会問題を学ぶのが好きなのですが、ちょっと今回は消化不良でし た。 | ||||
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真保 裕一さんの長編小説です。私はてっきりトレードに関する本だと思いましたが、まったく関係ありませんでした。主人公の伊田は公正取引委員会の審査官ですが、内部で罠にはめられ、辞職に追いやられます。しかし、その後、罠にはめた内部の一人が検察の仕事を依頼してきます。秘密の業務はフィリピンでのODAに絡む贈賄の証拠をつきとめるというものでした。昔の同級生が大手のゼネコンに勤務し、フィリピンにやってきます。その彼に偶然を装い、接近します。その後、予期せぬ殺人事件に巻き込まれていくというストーリー展開です。個人的には結末が悲しい内容だったので、できればハッピーエンドにしてもらいたかったです。まあ、そんなことを言っても仕方がないのですが・・・。文庫本は600ページを超える長編の一冊です。興味のある方は是非ご覧ください。 | ||||
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