ダイスをころがせ!
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以下は、私個人の感想です。 この作者さん、受賞歴もあって、過去の作品には映画化されたものもあり、ベテランの人気作家さんのようですが・・・・・・それが、信じられないくらい、文章が下手です。え?新人?または素人?と思うレベルでした。 出てくるキャラクターがみんな没個性。一切の人間味も魅力も感じられません。 心理描写は稚拙です。 なので感情移入が出来ず、退屈です。 なんと言っても、衆議院議員に立候補する達彦のキャラがブレることブレること。 始まりの方では、「レースの駆け引きのうまい」要領のいいタイプと書かれているのに、ちょっと話が進むと正義感が強く融通の利かないタイプ、に急にキャラ変します。 政治家になることに意欲的なくせに、自身のホームページにコラムを載せることになっただけで「仕事が増えたことに達彦は驚いた」って・・・・・いやコラムくらい驚かずに書けばよくない? そういう細かいブレがたーっくさん出てくるので、読み手はキャラクターを頭の中に想像するのがとっても困難です。 達彦のマニフェストも良くわかりません。 達彦の祖父は知事をしていて、汚職に関わったせいで知事を辞めたという過去があるんですが、「本当に汚職に関わっていたのか、その事件の真相を知りたいのです」ってHPに意見を出すんですけど、いや、そんなのあなた個人の問題でしょうよ。有権者には関係無いし。 しかも達彦はこの祖父の汚職事件のことを健一郎(主人公で達彦の秘書になる)が秋浦市に来るまで黙ってるんです。卑怯ですよね。だってこの事件のせいで落選するかもしれないのに。 なのに健一郎は怒りもせず、「選挙で自分の祖父の事件の真相まで突き止めようとするなんてすごい」「舌を巻いた」とか考えてるんです。意味不明。 地方の共同購入の市民団体に、憲法や税制や自衛隊について、どう思うか詰め寄るシーンもあるんですが、それも意味不明。共同購入の団体よ?それ訊いてどうするの?そして人に訊いておいて、達彦自身がどう思うかは書かれていないんです。 ここで達彦は市民オンブズマンについても急に言及して、自分から言及しておいて、やっぱり自分の意見は言わないんです。この人が何を考えてるかさっぱり分かりません。 私だったら投票なんかしません。 他にも、興覚めなのは、健一郎にはちゃんと逃げ道があること。 達彦が落選したら、健一郎には入れる会社が用意されてるんです。当選しなきゃ先がない、背水の陣で挑むからスリリングで楽しいのに。 なんでこんな展開にしたのか謎です。 更にウンザリするのは女性キャラの扱い方。 達彦に好意を寄せるマキって離婚歴のある女性が出てきます。 マキの好意を利用して、達彦と健一郎はマキを無給で働かせるんですよ。健一郎には妻と娘がいるから、って理由で給料が支払われます。マキは1円も貰えません。 そして、同窓会シーンでは、元クラスメイトの女性たちが料理を作ってふるまいます。 その料理を健一郎は、 「つまんでみると、これがなかなかにいけた。二人とも結婚して、鍛えられたらしい」 作ってもらっておいて、なんですか、上から目線のこの態度。 他にも活動中に、健一郎の母親が差し入れにおにぎり作って来たりするんですよ、当たり前のように。 既婚の女が、無料で料理を作ってやるのは当然なんですかね? 女性が無給で働いてやるのは当然なんですかね? 事務所の物件を見学しに行ったときは、 「マキはバーゲン会場を視察する主婦のように、鋭い視線を投げかけた」 バーゲン会場を鋭く見る主婦・・・・・いつの時代のイメージ? これが昭和の時代に出版された本ならまだ納得できますが、 2013年の作品です。2013年でジェンダーについてこの程度の認識?呆れます。 他にも欠点は山のようにある作品です。 同じような内容の文章を繰り返したり、登場人物が同じ討論を繰り返したり。 もっと作品を推敲したらどうでしょうか?編集者はなぜこの内容でOKを出したのでしょうか? 上巻だけ中古で安く買いましたが、これにお金を使った自分に腹が立ちます。 もちろん下巻を買おうとは思いません。 まあ、これから作家を目指す若い人にはお勧めします。 「こんな下手な文章しか書けなくてもプロになれるなら、自分だってなれる!」と希望を持てることでしょう。 | ||||
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いよいよ立候補、そして選挙運動。 新人への嫌がらせや、妨害、果ては放火に至るまでとめどない。 しかしこの嫌がらせなどは意外な人物の仕業だった。 選挙運動と並行して土地問題の疑惑追及はなかなか核心にたどり着けなかったが、最終日に市長の親族であることを突き止め盛り上がりが一段と増す。 選挙結果は作品で述べられていないのが中途半端なのかわざと避けたのかは不明。 一般文学通算1795作品目の感想。2016/12/28 16:50 | ||||
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新聞社を半ば頸になり政治家として身を立てる決心をした天地達彦は高校のライバルであった駒井健一郎に選挙参謀を頼み込む。 遅くとも1年後に行われる衆院選出馬に向け行動を開始する。 果たして無名、無所属の候補は?。 出馬決意からまだ三か月くらいしか経過しない内容を一冊で表現するのは読むほうも疲れ切ってしまう。 後半がどうなるかを期待するしかない。 一般文学通算1795作品目の感想。2016/12/27 09:45 | ||||
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職を失った男が、同級生の衆議院議員立候補を手伝うために秘書として奮闘する物語。 現在の選挙における問題点や矛盾点などが多く盛り込まれていて、政治への批判本として読むことも出来る。 無所属の場合、政党に所属しているよりも不利なんだなぁと改めて勉強させられる。 作品自体がとても長いので、読みごたえはある。展開が遅くてじれったいところもあるが…。 個人的には結末に納得がいかなかった。ここまで引っ張っておいて…みたいな。 もうちょっと展開や結末について考えてもらいたいと思った作品。 | ||||
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選挙を これだけ 丁寧に書くのは おもしろいですね。 選挙制度の矛盾が 緻密に書かれている。 無所属で立候補する というのは 並大抵ではないことをしる。 天知達彦 東大卒 新聞記者が 無所属で立候補する。 故郷の静岡県秋浦市で 老人ホーム計画の内実を暴いたが その老人ホームが 大型開発に変更される。 真実は どこに・・・・。 理想をもって 正々堂々と戦おうとする。 高校のとき ライバルだった コマケン に秘書として手伝ってほしいと依頼する。 コマケンも 商社から 子会社に飛ばされ リストラにあっている。 家族を 東京に残して 故郷に戻り。 なかなか大人になれない 自分を いらだたしく思っている。 達彦のおじいちゃんだった 祖父が 静岡県知事だった。 しかし、疑いをかけられて 辞職している。 そのなぞを 個人的にも明かしたいと思う。 選挙は 自分だけでなく 自分の家族の歴史も明らかにされていく。 それは やむをえないことだ。 なぜか ひたすら 前向きな姿勢に 共感を覚える。 | ||||
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