ダブルギアリング 連鎖破綻
- 処女作 (383)
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バブル時の過度な融資や、利率の高さに苦しむ生保企業の戦いの話。 当時の時代背景や生保用語についての詳しい解説があるため、日本経済や生保業界の理解としても大変面白い小説だった。 登場人物等の、景気や先代の経営判断に苦労をしつつも、各々の信念に基づいて業務に励む姿に感動する。 一方で銀行や金融庁、外資投資会社それぞれがもまた、儲けや金融危機回避等の目的のために暗躍している動きを俯瞰して見れる事も面白い。 会社経営の大変さを痛感すると共に、何のために働き利益を追求するのか?を問うてくる良い小説です。 逆境にも真摯の姿勢を崩さず、主人公らの意見をきちんと聞いた上で決断をする高村社長に憧れます!!! | ||||
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真山仁さんの初期の作品とのことですが、面白さは変わらないです。読んで良かった。時期的に、ずいぶん昔の出来事に 思えましたが、少しずつ思い出しながら楽しい読書をさせてもらいました。 | ||||
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企業や会社は金儲けのため、官庁や政治家は権力維持のためそれぞれが持たれあって成り立っているのにはうんざりする。どの組織にも正義を貫こうとする人間はいるが、一人では力が小さくてとてももどかしい。今の世の中もこのような構図となっていると思うとやるせない気持ちでいっぱいである。清和生命が最後にとった行動はこうした構図に一矢むくいたようで気持ちいい。 | ||||
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大手国内生保の破たんをギギギりの所で回避する壮絶な作品。 最近の真山作品が以前のハゲタカシリーズに見られる超緊張感に満ちた作品とは趣が変わったような印象を与えている。 内容的には面白かったがこの作品が香住氏との共著である意味は何なのか。 一般文学通算2107作品目の感想。2018/08/19 20:05 | ||||
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小説。 清和生命の経営は苦しい。清和は生き残りをかけて他の生保との統合を画策する。 清和の各務(かがみ)は、竜崎専務(後に、社長、会長となる)の愛人の子だが、竜崎の子ではない。竜崎は、企業年金の売り込みで頭角を現した。各務は竜崎に復讐したいので清和に入り、竜崎は自分のブラックな仕事を引き継がせるために各務を清和に引き込んだという経緯がある。各務には、一人娘がいるが実は血がつながっていない。数年前、竜崎の考えたサラ金と生保を連動させるサラ金保険のため、自殺者が出たことがあり、各務の娘はそのときの遺児である。 生保は銀行から基金を拠出してもらい劣後ローンを引き受けてもらう。その見返りとして生保は銀行株を大量に保有する。基金や劣後ローンは生保が破綻すると回収不能の不良債権となる。そうなると生保は銀行株を売るかも知れない。お互いに一蓮托生な関係にある。生保が生き残る秘策として予定利率引き下げがある。これには、政治的な力が必要。 清和の財務部長が自殺。株式売却時の売却損を埋めるために仕組み債で大損を出したことが原因らしい。解約ラッシュとなり、もはや予定利率引き下げが実現しないと統合もままならない。 更に、週刊誌に清和が危ないとすっぱ抜かれる。金融庁の指示もあり、清和は事実無根だと言い張る。 金融庁が銀行を守るために生保を延命させる。だから、清和もつぶれそうでなかなかつぶれない。外資系投資銀行のゴールド・アックスは、清和にたっぷり株を預けているりそあHDの買収案件をもっている。りそあは魅力的であり、買収したい側は清和破綻によるりそあの連鎖破綻を望んでいる。 予定利率引き下げは、土壇場で見送りとなる。ゴールド・アックスは、清和をスケープゴートにして日本の不安をあおり、そのあとに予定利率の一斉引き下げ、という策を練る。大手生保を守るために清和をつぶした上で予定利率を一斉引き下げし、清和を潰すことでメガバンクを手に入れる。 清和の各務と高村社長は会社更生法の申請を検討。各務は外資系投資銀行の策を見抜き、清和破綻により最悪のシナリオは回避される。 そのほか・・・ 生保レディに契約締結権はない。契約締結権をもっているのは生命保険会社だけ。生保レディは仲介者にすぎないので、契約に際して生保レディが約束したり保証したりしても生保会社が認めない限り意味がない。 相互会社である生保には株主がいないので、株主総会もない。社員総代会という業績報告会はあるが、社員総代は自社契約者から選ばれる。彼らは経営側によって人選された社員総代選考委員会によって選ばれるため、会社に都合の悪い人物は選考されない。 | ||||
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