シルフ警視と宇宙の謎
- 哲学 (25)
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量子論とかパラレルワールドと言ってもSFではない。黒幕はすぐにわかるので探偵小説でもない。むしろ人生哲学と言うべきか、先入観なしに楽しむつもりで読んでほしい。背景には失われた幸福な過去、それを取り戻す挑戦、友人、夫婦の愛憎など読み込めば層は深い。しかし、憎めない巧妙な登場人物設定、ウィットにとんだ会話など、悲劇とは言え読後感は悪くない。お勧めの一冊。ツェーの翻訳本が他に出ていないのが非常に残念。 | ||||
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一応、殺人事件は起こり捜査されるけどそれがこの小説の眼目ではなく、殺人事件を巡って展開される哲学的考察が話の中心をなしており、それが面白いかどうかで評価が分かれると思います。その哲学的考察とは何かというと「多世界解釈」という題目で一言でいうと世界は無限のパラレルワールドで成り立っており、あることが起こっても、別の次元では起こっていない可能性も存在するということのようです(多分)。著者の言いたかったことは、それら全てを体験できない我々は幸福でもあり、且つ不幸でもあるとのことのようです。話も事件の解決より現実の適正化に集約されて終わるという特異な推理小説になっております。面白かったけど、あまり人に勧める気にはならないタイプの小説に思いました。 蛇足ですが、作中で披露される、タイムマシンを使って親を殺すと自分が生まれないけど、生まれないから親を殺すことができないという「タイムマシンを使った親殺しのパラドックス」には笑かしてもらいました。 | ||||
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ミステリなんだけど、なんか不思議な感触の小説。 キャラクター造型はそれぞれ立ってるんだけど、読むべきはそれではなく、彼らを取り巻く世界、そして、その認識。 選択と解釈によって分岐する多世界理論。その解釈を間違ったため、絶望の世界へと転げ落ちる犯人。それを正常に引き上げようとするシルフ警視。 しかし、多世界解釈は特別なものではなく、作中でも様々な選択と解釈が散りばめられていて、全体像が見えているのは“観測者”だけ。 因果律の輪の中ならば残酷で、自由意志による選択ならばあまりに悲惨。事件とは別に、正しい世界を取り戻そうとするラストは、京極堂の憑物落としに似てるかも。 | ||||
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