杜若艶姿
- 時代小説 (399)
- 酔いどれ小籐次留書シリーズ (21)
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小藤次シリーズを面白く読ませていただいています。国三の軽率な言動には、いつも危惧の念を抱いていましたが、やはり現実となつてしまいました。この試練を彼がどのようにして乗り越えていくか楽しみです。 さらに、駿太郎の成長プロセスも興味をそそられます。これからが楽しみです。それと、おりょう様とのいきさつも興味深く見守っていきたたいですね。 | ||||
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杜若艶姿。「とじゃくあですがた」と読むらしい。杜若はカキツバタのこと。 アヤメ科の植物である。初夏に紫色の花をつけて、すがすがしい雰囲気を醸す。 しかしこの本では化政期に活躍した江戸の歌舞伎役者 岩井半四郎(5代目)を 「杜若」であらわしている。女形を得意とし、目千両と呼ばれるほどの流し目、 すこし下唇が出たおちょぼ口が魅力的で、しかも容姿端麗。四代目鶴屋南北と 組んで人気を博した。 その岩井半四郎からの初日招待で、小藤次がおりょう様と葺屋町市村座に 同道するのがこの本のメインライン。そのときおりょうが着ていたのは、 白麻地流水模様杜若の小袖。見た目にも清々しくきりりと着込む。 もくず蟹(=小藤次)と美女(おりょう)の道行きの様子がおもしろい。 主筋からははずれるが幼女かどわかし事件や久慈屋の丁稚国三の蹉跌 なども織り込んで、筆は滑らか、この調子ならいくらでもこの物語は続く。 屈託もなく安心して楽しめる。 | ||||
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最近少し筆力が落ちたように思っていたがまあまあおもしろかった | ||||
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数ある佐伯泰英作品のシリーズの中でこの「酔いどれ小藤次留書」がなぜか一番好きである。 容姿容貌は数ある主人公たちの中でおそらく一番かっこう悪い。 でも、作品中で女性の登場人物たちが好意を寄せたように、私も、惚れこんでしまった。 こればっかりはいくら口で説明してもだめだ。ぜひとも読んでいただくしかない。 | ||||
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当代きっての立女形・岩井半四郎から 芝居見物に誘われた酔いどれ様。 北村おりょう様を誘っての芝居見物。 「眼千両」「杜若半四郎」と称せられる岩井半四郎と 「一首千両」の酔いどれ小籐次。 盆興行の市村座は「二人千両」と銘打って、 初日を迎えた。 御鑓拝借以来続く四家との因縁。 ここしばらくは四家とも大人しく、 もう怨恨は薄れたかに思えたのだが。 「二人千両」で再び酔いどれ小籐次の名声が上がると またぞろ蠢きだす黒い影。 はてさて今度はどんな敵が・・・。 そんな中で、駿太郎は健やかに育ち、 いつの間にか一人歩きを覚え、片言ながらしゃべり。 その成長で、 物語の中でも確かに 時間が流れているのだと感じ入った次第。 おりょう様の小籐次を思う気持ちがまた温かく、 それを見守る周囲の人々も温かい。 真面目に働くことの大切さや 報酬をいただくことのありがたさ、 人を思いやる心の大事さ、 現代人がともすれば忘れそうになる そんなたくさんのことが この物語には描かれている気がする。 確かに、物語に出てくる人々は、 堅実に生きてる人々ばかりで、 食い詰めてどうしようもない人ではないのだけれど。 だから人に優しくも出来るのかもしれないけれど。 だけど人は感謝する心、優しい心を 忘れちゃだめだとやっぱり思う。 暑い真夏のある午後に 清涼な気持ちになれた一冊。 | ||||
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