孫六兼元
- 時代小説 (398)
- 酔いどれ小籐次留書シリーズ (21)
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偶々手にいれた孫六兼元を自身が研ぐ後々の事を思えば自身の為になる常に他人の為に労をなし見返りをもとめないので、神様からの贈り物 | ||||
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矮躯の爺侍、小藤次。湯屋でのひとこま。 ・・額がまた一段と禿げ上がり、広くなったようだ。 小藤次は湯に浸かりながら大きな耳たぶに生えた毛を指先で摘まみ、 抜いた。さらに団子鼻の穴に指を突っ込み、鼻毛を抜くと、大きな くしゃみが立て続けに出た。・・ なんともむさくるしい老人である。しかもこのすぐ後、小藤次は湯船の中で 刺客の若者に襲われる。なにも武器を持たない小藤次はどうやってこの危機を 乗り切ったか。実に、小藤次はいきりたつ自分の怒張を誇示して若者を退散 させるという離れ業を見せたのである。なかなかやる爺いなのである。 今までの巻で小藤次は多芸の達人、または才人であることを読者に見せた。 しかしこの巻では彼は実は「神である」ことを私たちに示す。その神技 「来島水軍流波嵐」がどんなものかは読んでのお楽しみ。 | ||||
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新品のようにきれいで、あの価格はうれしかった!とても満足しております。 | ||||
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酔いどれ小藤次シリーズの中では平均点よりやや上、ストーリーの展開のテンポは相変わらず好調。 主人公の超人振りも嫌みがなく面白く読める。 | ||||
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硬い読書がつづいたので、評判の佐伯泰英氏の小説を初めて読んでみた。 ナルホド、出版各社がこの人の作品を出したがるわけだと、納得した。 私は、本書を3時間ほどで一気に読んでしまったが、たしかにおもしろい。 佐伯作品には、エンターテイメントの要素がいくつも重層しているからだ。 これなら読者がつくだろうナ、と思った。 本シリーズ【酔いどれ小籐次留書】にかぎっていえば、以下のような<要素>を挙げることができる。 1)1篇が60ページ内外だから、通勤電車の行き帰りで、らくらく1〜2篇読み切れる。 2)主人公の長屋に暮らす研ぎ師・赤目小籐次が、短躯・高齢にもかかわらず剣の達人である、という<やつし>の要素。 これは、「ご隠居さん」じつは「天下の副将軍」という『水戸黄門』に通じる。 3)その「爺様浪人」小籐次が、「来島水軍流」のいっぷう変わった剣法を使って、やたらめっぽう強いこと。 吉川英治『宮本武蔵』や藤沢周平『秘太刀 馬の骨』の<痛快>に通じる要素だ。 4)作品の舞台・背景となった土地や風俗・習慣に関して、わずらわしくない程度のウンチクが傾けられていること。 《大八車は代八車とも書いた。八人分のかわりになるという意であった。 江戸では寛文年間(一六六一〜七三)に大八車が現れたという。 明暦の大火以後、非常時の家財持ち出し用に開発されたが……》(230ページ) こんな調子は、どこか岡本綺堂『半七捕物帳』シリーズの<江戸懐旧談>を思わせる。 5)「爺様浪人」小籐次を取り巻く人びとが、偉ぶった武士ではなく、長屋の男女や紙問屋の大番頭、手代……といった人たちで、江戸庶民の日常生活がほのぼのとつづられている。 《内藤新宿追分にある明神屋は甲州街道と青梅街道の分岐に店を構えることもあって、江戸を出た旅人が朝餉を食する旅籠を兼ねた飯屋として知られていた。…… 鰯の焼き物にひじきと油揚げの煮付け、大根の千切りが具の味噌汁で、車力たちは丼飯を掻き込んだ。大きく追分を見渡せる店先で車力たちが丼飯を食べる光景は壮観だ。 観右衛門【紙問屋の大番頭】と小籐次らは車力の食いっぷりに圧倒されながらも熱々の味噌汁を啜り込んだ》(235〜6ページ) こうした庶民性は、山本周五郎作品に一脈通じるといってよい。 かくして、<売れる要素>をいっぱいに詰め込んだ佐伯作品はいま多くの読者を獲得している、ということなのだろう。 | ||||
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