紫色のクオリア




【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

9.00pt (10max) / 1件

5.75pt (10max) / 4件

Amazon平均点

4.20pt ( 5max) / 69件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

12.00pt

0.00pt

94.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2009年07月
分類

長編小説

閲覧回数2,041回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数7

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

紫色のクオリア (電撃文庫)

2009年07月10日 紫色のクオリア (電撃文庫)

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。クラスでは天然系(?)少女としてマスコット的扱いを受けるゆかりだが、しかし彼女の周囲では、確かに奇妙な出来事が起こっている…ような?(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

紫色のクオリアの総合評価:8.41/10点レビュー 70件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

紫色のクオリアの感想

とても面白かった好みのSFライトノベル。ループもの。

表紙やあらすじの印象に反してしっかりとしたSF。想いの人を助ける為に平衡世界や時間軸を超えてループを繰り返す。
著者コメントより、本書は『ロボットと女の子』がテーマの発端となった作品。はい、確かにそうでした。そうなのですが、"女の子"や"ロボット"から受けるインスピレーションから随分と良い意味で飛躍していく作品です。拡大する話の膨らませ方と綺麗に収束する展開が素敵。
本書をお薦めするターゲットは、ライトノベルに苦手意識がなく、量子力学やループ物が好きで、個性的な作品が読みたい人となります。

最初の物語は表紙の女の子『毬井についてのエトセトラ』。「人間がロボットに見える女の子」のお話。
この設定を見て勝手にアニメっぽい話かなとイメージしましたが、そう軽い設定ではない。人間がロボットに見えるという事をしっかりと考える。ロボットだから男女の判別が苦手、一方、あの人は足にローラーやバーニアが付いているから陸上部に向いていると才能や特徴が見抜ける。あーなる程、能力物として読む作品かな?と思えば、「赤」に関する考察で、私がみる赤と他人が見ている赤は同じなのか?という観測から、人間とロボットの違いは何なのか?結局の所、自分と他人が見ている景色が同じかどうかはわからない。その違いの差は?識別するのは目なのか脳なのか?と哲学や科学的な話に展開されます。
ふむふむと読んでいると猟奇的なバラバラ事件が発生します。TVのニュースで逮捕者が報道されますが、人間がロボットに見える女の子には、あの人が犯人ではありえないとロボットの特徴から断言可能なのです。そういう視点から事件が見えるのか、、、という感じでライトノベルのようなミステリのようなSFのようなと話の方向性が読めない面白さがありました。
ここまででも、まだまだ序盤の話ですが、1つの転換である『毬井の世界』の章に至っては、良い意味で展開に頭が追い付かず吐き気を催しながらの呆然展開。マネキンとか想像のさせ方が巧い。うーんそうきたか。表紙からこうなるとは想像できないぞと。

既視感ある設定は多々あれど、それらは良い意味で融合して300ページ台に収まっているのが凄いし、硬派なSF作品特有の読み辛さがなく、SFネタはライトノベル調で分かり易く受け入れやすい。キャラ視点でも毬井の「わ!わ。」と喋る会話文から感じるキャラがとてもかわいい。文章が巧いので綺麗にまとまり楽しめる。個人的に好みの作品でした。

egut
T4OQ1KM0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.69:
(4pt)

文学版シュタゲ。

文庫本版が欲しかったけど、どうやらもう売ってなくて、売っていたとしても高くなっているので、泣く泣く電子書籍版で読んだ。

本格的なSFもの。メモしながら読んでいたけど、すごく分かりやすく噛み砕いて説明してくれたお陰でほぼ理解できた。結構難しいことをやってる話ではあると思う。第一章の見え方の話は面白かった。ロボットに見える力があんな風に使えたら、そりゃもう神の領域だよな。第二章からシュタゲ、まどマギ的な話になってゆくけど、結局のところロボットに見える力とそこまで繋がりがなかったので、そこは期待外れだった。しかも救えないという選択に落ち着いているので、どちらかといえばビターエンド。話は第一章のほうが面白かった。余韻もうーんって感じ。

ただそこまでSFものが得意ではない自分だけど、SFものの面白さって考え方や価値観を変えるところにあると思っていて「ロボットに見えるから改造ができる。即ち、どんな人間でも治療できる」という発想の飛躍具合や、マルチバース的に因果を移動しながら、人間原理や万物の理論だのの領域までいくのは素晴らしいと思った。SFものにハマっていきそう。でも運命を受け入れるって、彼女が死ぬのを覚悟しろってことだから嫌だわ。やっぱりシュタゲみたくハッピーエンドがいい。というわけで星4
紫色のクオリア (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:紫色のクオリア (電撃文庫)より
404867904X
No.68:
(5pt)

完成度が凄まじいSF小説

読み終えた時、「すごい小説を読んだ…!!」
という小学生みたいな感想しか出てこなかった。

私はSF関係の知識が全くなく、読解力も語彙力も高い方ではないのだが、それでも、様々な量子力学の理論とそれに基づいた主人公の行動がスムーズに理解できた。文章力と物語の構成力が高すぎる。間違いなく、傑作。そして、間違いなく、天才が書いた小説。
紫色のクオリア (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:紫色のクオリア (電撃文庫)より
404867904X
No.67:
(5pt)

量子力学SFファンタジーもの

「俺と彼女と絶対領域」「青春ブタ野郎」が好きな人ならオススメ
紫色のクオリア (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:紫色のクオリア (電撃文庫)より
404867904X
No.66:
(4pt)

読んだらハラハラするSFサスペンション小説。

周囲の人々がロボットに見えるヒロインが魅力的ですらすら読めました。
科学的な話も出てきて面白かったです。
紫色のクオリア (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:紫色のクオリア (電撃文庫)より
404867904X
No.65:
(5pt)

後半の盛り上がりが凄い

初めはそこまでのめり込めなかったのですが、読み進めるたびに加速度的に面白くなっていってビックリした。とても良かった。
紫色のクオリア (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:紫色のクオリア (電撃文庫)より
404867904X



その他、Amazon書評・レビューが 69件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク