建都まもない鎌倉―足軽の村上兵衛は、鶴岡八幡宮への参拝を願う瀕死の老人を哀れみ、八幡宮まで引き入れてしまう。

これは、世界で一番すてきな警察署の物語。だって、ぶたぶたが刑事をやっているのだから。

明治末期、文明開化の波も遠い越後の山里。

「殺してくんろ。そいつは化け物んがんだ」。

新橋の老舗蕎麦屋の若女将、倉橋

驚愕、喝采!赤穂義士の討入りまでの大石内蔵助を取巻く人間模様。関東有数の要害・沼田城の主、万鬼斎の凄絶の運命。

「当ててごらん。これらの事件には、共通点がある」喫茶室で毒死した男。

経営コンサルタントとして活躍する山上忠男の前に、かつての恋人・美沙が現れた。「私の恋人を助けてほしいの」と―。

伊原ユリ、四十一歳。夫は目下入院中。

沢井聡子は、15歳で水泳の世界大会に優勝した金メダリスト。

八年前、卑劣な罠で新聞記者を追われた畝原は、以来探偵として一人娘の冴香を養ってきた。

幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。

不可能犯罪はいかにして可能となったのか?古今東西の四十密室が大集合。

「求む、バカな人」―この奇妙な求人広告に魅かれて一宮探偵事務所に飛びこんだ涼子は、満たされないOL生活に別れを告げた。

少女の中に宿る13番目の人格…、それは悪魔の人格。映画『ISOLA多重人格少女』原作。

虚飾と欲望に彩られた街。私はこの土地の権力者・久納義正を取材するためにやって来た。

天才ともてはやされた気鋭の面打ち師・京野英之は、同じく異端の面打ち師として名をはせる高井峰山の面に出会い、打ちのめされた。

都内のホテルで大手食品メーカーに勤める女性の絞殺死体が発見された。

黒鷲。不良債務者を地の果てまでも追う黒木の呼称だ。

東大医学部標本室に残された百体もの刺青を施された人皮。

17人の女性が主人公の17のミステリー・ホラー。

十津川警部、悪の野望を打ち砕く。

十津川警部、悪の野望を打ち砕く。

愛した女は殺人者かもしれない―。疑惑と恐怖を乗り越えてエゴイスティックな愛のドラマが始まる。

謎の始まりは、女子高校の女性教師・池永苑恵の転落死亡事故だった。

新幹線の車内で起きた毒殺事件と、都内のホテルで起こった刺殺事件。

大晦日、京都・八坂神社。おけら詣りで賑わう境内で、晴着姿の若い女性が破魔矢で胸を突かれ殺された。

血の海に横たわる僧侶、死体の背中に殺人予告。映画俳優・鈴鹿進一郎は札束に埋もれて死んだ僧侶殺しの容疑をかけられた。

金沢市郊外、銀鱗荘ホテルに眠っていた今は亡き女優・曾根繭子にまつわるコレクション。

舞台は、運転開始を間近に控えた日本最大の原子力発電所。科学技術の粋を集めたこの原発が武装集団に襲われた。

もぎりの入り口から,テントを潜るだけで、現実が異界に、日常が祝祭日に、怪物が英雄に、恐怖が笑いに、笑いが恐怖に、逆転し、また逆転し、渦を巻く、めくるめく色彩の混沌…。

冥府の宮・破軍星・野狂と恐れられた魔性の男、小野篁。その女、小野小町。

“死体は…そう、80メートルほどの高さに浮かんでいた。

婀娜や鯔背は江戸の華。やせがまんも粋のうち。

花嫁の浅木しのぶは、女子大生・塚川亜由美が通う大学の職員。しかし、結婚式当日、花婿はついに姿を現わさなかった。

別荘で幼い弟と留守番していた中学生のしのぶは、夜中に侵入した人間を誤って殺してしまった。

復権を果たした金達玄。しかし、改革解放派の彼の地位はまだ危うい。

パッチワーク・ガール。そう。

「どういうことだろう?このシロキリが、プチラルースと同じような反応を見せたということは…」―騎手変更で偶然騎乗することとなった馬から、血統がまったく違う、ある名馬と同じ感触を受けた“私”。

小学生から中、高、大学生を主人公とする透逸な作品4編。

高谷美由紀は、結婚を間近に控えた27歳。

ねずみは有田にとって最も憎むべき敵だ。

白い雪を深紅に染めて、城崎温泉の橋の上に浴衣姿の男女が倒れていた。男は死亡、女は重傷。

ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。

ボランティアで児童虐待の電話相談をしている秋生。

シンガポールで「便利屋」を営むドロシー・タンのもとへ、学生時代に別れ別れになっていた親友のアリアが依頼人として尋ねてきた。

1999年の夏が何事もなく過ぎた途端に岡山県久米原市ではおかしなことがはじまった。九月三日未明。

戦闘機械・鬼道の仕事は新宿区のT町研究所に生身の人間を斡旋することだった。

元刑事が殺された。後頭部を千枚通しで一突き。

花見客の見守るなかで予告どおりに盗みを成功させた怪盗九印の正体をつきとめ、れーちの話の謎をあっさり解いた清志郎左右衛門が、幕府軍と新政府軍の戦から江戸を守るために、すごいことを考えた。

大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。

臨死体験研究家の女性が、自室の壁に掛けられた巨大な歓喜仏の絵画に抱かれながら、首吊り死体で発見された。

昭和36年7月、神奈川県の小さな町で、飲み屋を営む坂井ハツ子の死体が見つかった。

名古屋市のホテルで奇妙な連続毒殺事件が発生。

鴉を自在に操り、大胆な予告犯罪を次次と実行する謎の老人・大鴉博士。

鴉を自在に操り、大胆な予告犯罪を次次と実行する謎の老人・大鴉博士。

建て売り住宅に住む小学五年生、山崎滋はきわめて平穏な生活を送っていた。

耽美派女流作家の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、すでに四年。

今度の依頼はどこかキナ臭い。

長い任務を終えて、フォーマルハウトより地球へと戻ってきた恒星間宇宙船メディア9。

十年の月日を経て地球に帰還した恒星間宇宙船メディア9は、基地上空に静止したまま、「我々は着陸できない」と伝達し、あらゆる交信を途絶した。

「国家主義カースト制」によって超管理社会となった2075年の東京。

銀河スナイパー・百万分の一(パーミリオン)のネコ―死と隣り合わせの困難な任務を確実に成功させる彼女は、畏敬と嫌悪の混じった通り名を持つ。

JR大宮駅北側の陸橋から、高崎線上り列車めがけて投げ落とされた、身元不明の死体。

人々の妄想を取り除き、また必要とする人には提供する「妄想銀行」を始めたエフ博士。

一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。そんなおいしい話を見逃す手はない―。

地方回りで古い百科事典を売り歩く―俺はしがない行商人。

ひさびさに家族全員揃った日曜日の夕方、ちょっと照れくさくなったお父さんが、日曜日には夕刊がないことを知りつつ「えーと、夕刊は…」なんてつぶやいてしまう、そんな気持ちにささやかなエールを贈らせてもらいます。

非凡な才に恵まれながら、不運に翻弄され続けた男が最後に見たものは…。

僕が奴らを殺したって!―工藤雅彦は新聞を見て、我が目を疑った。

不法遺伝子操作、コンピュータ・ウイルス、プラズマ兵器、クローン人間…。

いま話題の怪盗“チェシャ猫”から、「ニヤニヤ笑い」の猫の絵の脅迫状が!警視庁の片山刑事は“アダムとイブ・コンクール”の最終選考会が開かれる、画壇の重鎮・野上益一郎邸の警備に出かけた。

夏の夜、自分自身の埋葬を目撃した掛井純一は、何者かに殺され「幽霊」として蘇った。

美しい薔薇園に包まれた邸に相沢花梨は嫁いだ。二番目の妻良江が謎の墜死をとげた直後。

浅見光彦は花巻祭りの取材で、岩手県花巻市にやって来た。

東京品川の閑静な住宅街で、木曾妻籠出身の女性が殺された。浅見光彦は事件を追って木曾路へ向かう。

1917年から20年間にわたり発表した68編の捕物帳!もと岡っ引の半七が語る数奇な捕物の数々。

上得意の客に暴力をふるい、横浜の高級クラブのボーイを馘になった25歳の川本高志は、喧嘩の遠因となった男・室田の仕事を手伝いはじめる。

里美との再会、クリスマス・イヴの“不思議な事件”、本書のための特別書き下ろしを含む珠玉の3編を収録。

運が確率を支配し、運の強い者が確実に勝ち上がる「全日本じゃんけんトーナメント」。

宇都宮発上野行きの始発電車が運んできた、男の服毒死体。所持品は、コインロッカーの鍵と血痕のついたナイフ。

小学校の美人教諭・中原みどりが刺殺された。

暗闇の中、私は目覚めた。頭が痛む。

雷鳴轟く京の都を高台から見下ろすひとりの人物―その手には、完成年代及び著者ともに不詳の悪魔の書『陰陽大観』が携えられていた。

万引きで捕まった秋吉、横領が発覚した白洲。

美しい贓物。匂い立つ精液。

殺人罪の時効は十五年。もうまもなく時効が成立する男が、いまお前たちの目の前にいる。

茨城県東海村にある原発に異常震動が発生。

「少年」ってさ、マジ、カッコよかったんだよね。『ナイフ』『エイジ』に続き、少年の日々を描ききった山本周五郎賞受賞第一作。

深夜の電車に乗った男が遇った昔の恋人、同僚、かつて一期一会の出会いをした親子。

新選組局長、日本一の男伊達、御意簡牘の札を持つ隠密。熱血、波瀾の3大長編 昭和44年から45年刊行の長編3編を収録。

東北地方の山村。動物行動学者・城島の最愛の妻が惨殺された。

テニス同好会の合宿中、妻子ある雇問と火遊びの後、何者かに殺された“彼女”が、後輩たちの前に現れて「私を殺した犯人を捜して」と(幽霊はテニスがお好き)。

誰も触れるな、誰も近づくな、もう、誰も喪うな。その事件は、些細なマンションの苦情から始まった。

たっぷり笑える。1回泣ける。

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。

一樹の娘・和子は空想の少女・沙羅の話ばかりする。ある日、和子が姿を消し…。

光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために―。

市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事はひと筋縄ではいかない。