準急ながら
- アリバイ (477)
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「風の証言」に引き続き再読。 本作を手に取るのもおそらく20数年ぶりで、新作に接する感覚だった。 本編で真犯人がアリバイを提示するのは物語が2/3を過ぎたところだが、2つの一見無関係な事件のつながりの発見と真犯人の特定の過程が面白く退屈しなかった。 アリバイ崩しに費やされるページ数は他の鮎川作品に比して短めだが、執拗な推理の試行錯誤という醍醐味は健在で、他の本格ミステリでもなかなか味わえない独特の魅力がある。 だが、アリバイトリックについては、伏線がないこともないが、後出しじゃんけんというか、唐突な感じを受けて、そこがいささか残念であった。 | ||||
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鬼貫警部シリーズでは鉄板の鉄道アリバイトリック。だがそこに行き着く前までの、連続殺人事件のプロセスが興味深い。被害者二人の何かありげな謎めいた部分、そして被害者二人の繋がりが見えてくると、事件全体の構図が分かって来て面白くなってくる。 そしてトリックの肝である、何故『準急』なのかという部分も面白かった。 鬼貫警部が地道にトリックに挑むところは毎回楽しめる。 その割にはアッサリした結末だが、最後の刑事と記者とのやり取りも印象的だった。 | ||||
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鮎川氏の長編としては最もページ数が少ない作品の部類の作品。 冒頭の事件とメイン事件が最初関係ないように展開しながら、中盤で結びつき、容疑者には鉄板のアリバイが・・という鮎川氏の王道的展開である。 アリバイ崩しがメインとなるが本作は時刻表トリックではなく、鮎川氏のもう一つのアリバイ小道具である写真によるアリバイのトリックを暴く趣向となっている。 この写真トリック自体は基本的なものではあるが、可能性が出てはまた潰されという論理的展開が見事であり、最後までスリリングなアリバイ崩しを堪能できる作品となっている。 | ||||
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土産物屋の親父「鈴木武造」が殺された・・・新聞の片隅に載る「ありふれた殺人」に見えたが、本当の「鈴木武造」は別の場所で生きていた!!長年「鈴木武造」を名乗っていた男の正体は?謎の被害者を追う捜査陣は事件の核心に迫れるか?アリバイ崩しの名手、鮎川哲也の佳作。 トリック、トリックと大騒ぎする人には、犯人のトリックは、大したものでないと映るでしょうが、中々崩れそうで崩れない。仮説を立てては、修正、また修正・・・圧巻です。パスラーを愛する人にはこのしつこさが堪らない。この面白さが分からない人は、パスラーが好きなのではなく、センセーショナルな犯罪メロドラマがお好きなのでしょう。ミステリーがよく読まれていると云ったところで、「パスラー」好きの人間は、極く少数なのです。 加えて、鮎川作品の美点は、何よりも構成美。2時間ドラマのアリバイ崩しでは刑事が容疑者を搾っていく経緯があいまいな点が多々見られますが、鮎川哲也の『鬼貫警部シリーズ』が一般的な「アリバイ崩し物」と一線を画するのは、実はこの点。容疑者を絞り込んでいく過程が説得力に富んでいて、後半のアリバイ崩しの段での不可能興味が断然盛り上がる。こう云うのを「構成美」という。前段、中盤がしっかりしていないと結末でどんな奇想天外なトリックや意外な真相が暴露されようと盛り上がりに欠けるのです。パズラーが2,3ページの頭の体操といったトリッククイズでなく、小説という形態を取るのはこの為なのです。 『準急ながら』は、冒頭の人命救助のエピソードが後に起こる事件とどう繋がっていくか?が見どころです。本当にこうした点は、鮎川哲也って人は巧い。パスラーを単あるトリック小説と考えている人こそ読んでもらいたいものです。 | ||||
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1966年に文藝春秋から出たものの復刊。ただし、底本は1979年の角川文庫版。 鬼貫警部を主人公としたアリバイもので、写真トリックと時刻表が組み合わされている。トリックそのものの出来はもうひとつだが、古典としての価値は充分。この作品に限らず、鮎川作品には、警察がしっかり捜査すればすぐネタが割れてしまうものが多いように感じるのだが、どうなのだろう? 捜査が進むに連れ、隠されていた過去が暴かれていくのは圧巻。 | ||||
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