鍵孔のない扉
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全1件 1~1 1/1ページ
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「鍵孔のない扉」鬼貫警部第13作。高名な音楽家夫妻の愛情の亀裂から起こる不倫相手の殺人事件。先生お得意の時刻表でないアリバイトリックと密室が相互補完した贅沢な作りで楽しめる作品。 | ||||
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図解で示してもらわないと言葉の説明では分かりにくい。 | ||||
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『黒いトランク』『黒い白鳥』が初期の傑作なら『死のある風景」が中期の傑作。『鍵穴のない扉」は、円熟期の傑作でありましょう。申し訳ないが、この作品以降明らかに作者の力が落ちてきている印象は否めません。『風の証言』『戌神はなにを見たか」「王を探せ」『死人の座』は、楽しい作品ではありますが、構成美、ロジックのキレを見ると不満が残る。『黒い白鳥』『死のある風景」で見られた手がかりの提示の仕方の見事さ、『準急ながら」で見られたような、徹底した仮説検証の面白さがこれらの作品では弱い。相変わらずトリックの面白さはあるものの、論理の部分が弱い印象を受ける。失礼ながら、作品の土台の部分が弱いのでトリックが浮いている印象が受けるのです。 『鍵穴のない扉」も『黒いトランク』『黒い白鳥』といった作品部群に比べると、大味な部分が否めないですが、冒頭で起きる殺人事件の捻り方にうっとり。この辺りが鮎川哲也の真骨頂。また、不可能犯罪が些細な手がかりから解体するあたりも「これだよこれ」という印象。そうしたい意味で鮎川哲也の最後の輝きといったところでしょうか?最もこれは鮎川哲也という稀代の天才作家を基準にした場合であり、これ以降の作品が駄作という意味では、ありません。十分に水準以上の作品です。本格推理の書き手としては、日本推理小説史上の最高峰の作家でしょう。 何より、「鈴木久美子」という女性の印象が読書後も残る。この作品の幕切れは、大変美しい、そして悲しい。こういうのを文学というのではないか?ストーリーとミステリーが渾然一体となった傑作でありましょう | ||||
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鮎川氏の60年代に発表した鬼貫警部ものの長編で、アリバイ崩しもの。 時刻表トリックではなく、電話を使ったアリバイ工作で、60年代当時の電話システムでしか実行不可能なビンテージトリックは返って興味深いというものだ。 芸能界を舞台にしており、その点では死びとの座と共通するが、本作は鮎川長編としてはページ数が多い部類だが、容疑者が浮かんでは消えという二転三転するプロットで、最後まで飽きさせない手腕は見事である。 鬼貫ものとしては密室トリックの要素も入れこまれているのが特徴である。密室も広義のアリバイトリックという説があるが、それを実証するものと言えよう。 | ||||
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鬼貫警部の活躍がしっかり書かれていました。良い作品です。満足しました。 | ||||
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鉄道を初めとするアリバイ・トリックの鬼が読者に知恵比べを挑む快作。家内が見ていた2時間ドラマをふと見てみたら、何と鮎川先生の本作品をベースにしたものだった。軽々しくTV化して欲しくない。 今回のテーマは題名にそのまま出ている。ある部屋が空けられていた。この部屋の鍵は2つある。1つはある場所で厳重に管理されている。もう1つは別の場所で殺された被害者の服の中にあり、湖に沈んでいた。さて、犯人はどうやって扉を開けたのか ? 他の小道具もあるのだが、テーマはこれに尽きる。勿論、合鍵を使った等という解決ではない。 これから読まれる方、作者そして鬼貫警部と知恵比べをして下さい。サスペンスと不可能犯罪性が融合した傑作。 | ||||
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