九戸党は強引な奥州仕置を進める豊臣勢に対して武者の意地を貫く。

死体は楢の木の根元にあった。犯され絞め殺された無惨な女の死体である―。

精力絶倫の快楽主義者・西門慶は、八人の夫人と二人の美童を侍らせて、日夜、酒池肉林ともいうべき法悦の宴をひらいていた。

「この門をくぐる者、すべての希望を捨てよ!」21世紀型最新鋭の恐怖政治国家。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

決して他人事ではない。心の魔界に堕ちた七人の記録。

アテナイに巣くう謎をソクラテスが解体し、親友のクリトンが事件を記録する。

アテナイに巣くう謎をソクラテスが解体し、親友のクリトンが事件を記録する。

おぞましいのに懐かしいできごと、忘れたいのに忘れられない人々を、岡山への愛憎とともにつづった現代の百物語。

ラウール・ド・モンティニー男爵は、狼狩りの達人でした。その男爵が、ひょんなことから奥方を迎えることになりました。

「本能寺の変」の裏に隠された、恐るべき物語―。

『スタジアム虹の事件簿』の著者が七年ぶりに放つ連作ミステリ!助産婦探偵シリーズ第一弾。

まるで宇宙船のようにも見える、不思議な形をした星の投影機。

四十五光年の彼方に発見されたカペラ系第二惑星は、移民に適した地球型惑星だった。

昭和十年、九月。上野下町界隈から、児童三十名が忽然と姿を消した。

「赤いマントと青いマント、どっちがいい?」戦中の東京中の少年少女を恐懼せしめた怪人・赤マントは実在したのか?『肉付きの面』『歌い骸骨』『魔女の箒』―「奇し物」の蒐集家たちが完全会員制「第四赤口の会」に集う。

在阪準大手ディベロッパーに勤務する佐尻貞司は、ある日中之島公園で男に絡まれていた女性ナミを救い出した。

ベルリンのガイドで生計を立てる、美貌の男、カール。地方銀行に勤める平凡な会社員、昌明。

深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性…様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。

阿部看護婦長、またの名を“血まみれのマリア”は心に決めた。温泉に行こう。

バイト先のTV局で起こった女子高校生連続殺人事件の解決に挑む大学生三人組。

戦時下の旧制中学校で発生した配属将校射殺事件。

バイト先のTV局で起こった女子高校生連続殺人事件の解決に挑む大学生三人組。

一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。

奉行所検屍役・美馬正哲。身投げや殺し、首縊り…。

現代の最も熾烈な闘いである企業と企業のマネーゲーム。

忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。

あの「QED」シリーズの高田崇史が贈る、上質の論理パズル短編集。

模倣犯/運命の少女/そして待ち受ける圧倒的救済…。

六人の科学者が集う土井超音波研究所。そこに通じる唯一の橋が爆破され、山中深くに築かれた研究所は陸の孤島となった。

「夢を見せてあげよう」―しかし、荒廃と困窮を止められぬ国。采王砥尚の言葉を信じ、華胥華朶の枝を抱く采麟の願いは叶うのか。

美香、小百合、さとみ、淳子の女子大生四人は、自らの罪を隠蔽するため、無実の西川勇吉をレイプ犯に仕立て上げ、自殺に追い込んだ。

欠陥洗濯機で女性が感電死した。製造元のK電機は責任を認めず、世間の非難を浴びる。

大阪府知事候補の娘が誘拐され、身代金運搬役に無関係の青年が指名される。

首のない怪物、密室殺人、移動する死体。本格ミステリの醍醐味が凝縮された傑作。

首のない怪物、密室殺人、移動する死体。本格ミステリの醍醐味が凝縮された傑作。

佐竹は、数年前に退社した大手の探偵社アーバン・リサーチの元上司・寺西に頼まれ、探偵スクールのレディース一期生・中野聡子の代理教官をすることになる。

中学生にして名探偵。狩野俊介の日常には謎めいた出来事がいっぱい―。

夫を突然の事故で失ったサヤは残された赤ちゃんのユウ坊とふたり「佐々良」という街へ移住する。

死と性が特別なものではなく、日常化されている近未来社会。舞台は謎の都市にあるディア学園とソロブ大学。

訪中視察団の一員で、東洋美術専攻の大学教授入江章介は、青春の思い出深い玉嶺の再訪を申し出た。

人工授精をテーマに、動機のない殺人事件の謎を扱った『不安な産声』。

人工授精をテーマに、動機のない殺人事件の謎を扱った『不安な産声』。

人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

ひとり暮らしの女性をねらった連続殺人事件が発生!被害者はいずれも、自宅でバスローブやパジャマ姿という格好で殺されていた。

人気女性アナウンサーの誘拐事件が発生した。

かつて超能力者としてマスコミを賑わした少年が殺された。

観光会社瀬戸内ビューの社長・長谷川要の末娘かえでが誘拐された。身代金は五億円。

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。

人気タレント八木橋紀子と情事をすませ、自由が丘にある自宅に帰宅した助教授宮本洋一郎が目にしたのは、妻の絞殺死体だった。

東京に戻った三年後、“おれ(坊っちゃん)”は、山嵐から赤シャツの死を知らされる。真相を求め、再び四国へ向かう二人だが…。

女はいつだって、女であること自体が武器だ きっとあなたの中にいる、ふたりの女の物語

希代の怪盗・日本左衛門。その二代目が諸処に出没！？　十兵衛は彼の行方を追いかける。

「一度だけ」と身を投げ出したおすずを信太郎はやさしく諭した。そのおすずが襲われ、自害して果てた。

杉原爽香、二十八歳の冬。爽香は、勤務先Pハウスの入居者で女優の栗崎英子とコンサートに出かけた。

「蝶ヶ岳へ登ったはずの夫が帰宅しない」との連絡を受け、山岳捜索隊が出動した。

品行方正の仮面の下に渦巻く欲望。堕落したエリートたちが陥った絶望の罠―。

北海道・利尻島でエリートビジネスマンが変死した。

不法滞在外国人問題が深刻化する近未来東京。

追っ手の届かない闇先へ──。"逃がし屋"葛原に託された重要人物。

死体を鬼に見立てた連続殺人―。新聞各紙に“鬼”の署名がある犯行声明文が送られてきた。

浦川氏のめぐる、極北でも究極でもない限界本格推理。

1937年7月、北京郊外で軍事衝突が発生。戦火はたちまち広がり、日中両国は全面的な戦争に突入した。

旬の素材を扱う小粋な小料理屋「ばんざい屋」。

京都ものの小説を書く作家が謎の言葉を残して自殺。

マンションの一室でおびただしい血を垂れ流す男女のばらばら死体。奥の部屋から漏れてくる少年のすすり泣く声…。

…よ、水兵。

二年三カ月ばかり食らい込んで出所したおれは、保護司の娘に一目惚れ。

それは不思議な力を持った凶器であった。それを手にした者に自信を与え、内攻した積年の怨念をはらす勇気を与える―。

敗色濃厚の昭和二十年初夏、関東近郊にある商業高校の新入生・渋江夏生は、クラスメート四人で、お化け屋敷と噂される洋館を探検した。

レジャーランドのアトラクション内で自動車セールスマンが刺殺された。犯人を突き止めた刑事が知る驚愕の真相。

時は室町後期の南北朝時代―。隣接しながら敵対関係あった大和の柳生と伊賀の服部は、奇妙な形で和合しようとしていた。

「ぼくの犯罪を暴けるものなら暴いてみろっていうんだ!」母親殺しの嫌疑を自ら認めた中学三年生善田良和の強烈な挑戦状を叩きつけられた朝比奈耕作は、その筆跡に込められた怨念の深さに事件の果てしない闇を見た。

酒呑童子伝説が残るのは三カ所。丹波と丹後の境にある大江山、京都・老ノ坂の大枝山、新潟県・寺泊の国上寺だ。

死体から三億円が入ったアルミトランクを奪った糸島英輔と延岡憲二。

闇に谺する異能者たちの宴。すべては、月が知っている!夜ごとに謎めく怪事件、めくるめくサイファイ・ホラーの万華鏡。

人の心の奥深く魂を操る魔物が住む。北陸の古都、中年刑事の周辺で連続する「不可能犯罪」とは?異色ミステリー。

21年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

黄昏時。根津の路地裏に佇む古びた旅館。

那覇は、熱気に覆われている。11月の倦怠に抱かれ、作家は街を流れた。

新進の童話作家で幼稚園経営者の深沢将人は、開かずの金庫から奇妙な文書を発見する。

失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。

夢水名(迷)探偵は、雑誌の謎解き紀行の取材で毬音村へ。

同期会が催された山荘で三日三晩に三人のメンバーが絞殺された。

香港で謎の男・伯爵の誘いをうけ、ロンドンへやってきたネロと5人の電子探偵団。

曾宮一恵は、和菓子屋を営む熱海の実家で、両親と共に倒れている所を発見された。

「退屈凌ぎではない、映画の様な人生を」。このメールを受け取って、ネット上から消えた8人の謎を追う車谷エリカと道長円。

気がやさしい鋳掛け屋・伊助が、息子・浅吉にせがまれ背中に入れた髑髏の刺青。刺青を入れるには大金がかかる。

東京郊外の木造アパートに巣喰う女たちの吐息、体臭、愛憎、そして…。

すべての欲望から解き放たれたとき、人は獣になる 五人の男と一人の女は、快速船に乗って、ある島を目指していた。

架空の殺人事件をしたて、警察とマスコミがいかにして冤罪を作り出すか告発しようという無謀な計画。

推理小説と絵画とが融合した本格ミステリーの新境地！

眠りに就く前に絵画を見ると、その中の世界に入り込める男・楯経介が、夢の中で遭遇した連続殺人の顛末は。

鞠小路鞠夫―私、妹尾睦月が想いを寄せる内気な腹話術師・朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。

はたして、奇怪な殺人事件を解く鍵はどこにあるのか?雪深き北海道・月寒で瀕死の怪我人を助けた海里昭子。

スタンダードなアリバイ・トリックからギャグ・ミステリまで、バラエティに富んだ短編とショートショート十二作品を収録し、有栖川有栖の魅力の全貌を伝える傑作ミステリ集。

ミステリよりミステリアスな、作家という職業の「謎」に本格ミステリ作家・有栖川有栖が挑戦。作家だらけの連作小説。

島根県松江市のホテルで、画壇の巨匠・月原龍生が失踪。同じころ、出雲大社内で男の肉体の一部が発見される。