若草色のポシェット
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構成が完璧に近いと思う。この人は本当に業師だと思う。大局的な流れ、章ごとの構成、意外性の盛り込み、 ユーモアのまぶし方、時系列的な展開に対する文字数配分、インパクトを与えるための文章のギミックなど学ぶことが多い。また、無駄がない。長きにわたり活躍できる作家というのは本当にいろいろな知恵を巡らし、かつ、実践できる能力があるんだと思った。 それでいて、彼らしい世界観というかトーン&マナーがこの作品にも通底していて、それが古さを感じない仕上がりにもつながっている。 現実的なテーマなんだが、ほんの少しだけファンタジー方向に振っており、登場人物には最低限のたしなみがある。彼のセンスというか美意識なんだろう。 そういえば、藤原歌劇団にも寄付している大のオペラファンだと伝え聞く。ヴェルディやロッシーニが好きなのかな。。と思うとそういう品性やセンスにも納得できるものがある。 そういう作家が、少しのヒントとインスピレーションだけでも大きく膨らませることができる独自の製法で全体を構想し、それを万人をターゲットに上述の技巧でもって一気に読ませる文章に書き上げたので、完成度も高い。 彼はこのシリーズを20年以上続けている。企画や創作に関わる身からすると驚異的だが、こうした技の集大成で成せる離れ業なんだろう。 そして、ファンも離れていないんだろう。もしかしたら、中年のファンも多いのかもしれない。 35年以上前、私は小学校6年~中1のころ、赤川次郎作品をかなり読んだ。一番驚いたのは、子供が最初に読む小説を今、読んだら果たして楽しめるか、少し疑問に思ったが、恥ずかしくも当時と同じく引き込まれてしまった。 まあ、よくよく考えればモーツァルトの楽曲やルソーの絵画に感動するのに年齢は関係ないし、年齢について明確なターゲッティングが無いならありえない話ではない。 さて、本作のテーマだが、血なまぐさい、えげつない、と感じる人もいるようだが、私は全くそうは思わない。本書の舞台は首都圏エリアだと思われるが、こんなことはまあまあ、あることなのだ。 私は東京生まれ東京育ちなので、物心ついた時から刺激物や日常レベルながらもたくさんの清濁を見てきた。生まれつきそういう環境にいると割と受け流すことができるものだ。 外界で起きる出来事ごときで精神が揺らいだりはしない。人間は善悪関係なく、やれることなら何でもやってしまう動物だと嫌というほど思い知らされるので、その一つ一つの刺激に良いの悪いのと異議を唱えていたらとてもじゃないが生きていけない。 今の時代は首都圏じゃなくても、どこに住んでいても理不尽には触れることができるので、フラットな間隔さえあれば、地域性すら関係ないと思うが。 とにかく、この本のテーマとなる事件はあくまでも、あまたの犯罪の中の一つという程度で片づけるべきだと思う。 だから、私がストーリーから感覚したことは、他の人と逆で、えげつないことにインパクトがあるのではなく、日常の目まぐるしく流れては消えゆく出来事の一つに注目すると、ここまで見え、考えることもできるんだよ、という示唆だった。 それともう一つは個人的な事だ。15歳の頃、知らなかったろうが、お前の身近にもこんな世界があったんだよ、という過去からのカミングアウトだった。杉原爽香と私は同じ年だが、偶然にも中学時代、殺された女の子と似た美人が隣のクラスにいた。その彼女もやはり、新宿で見知らぬ男との間で似た被害にあったと当時、学校内で噂がたった。だから他人事やフィクションとは思えず、あ~、あの時、あの子はこういう体験をしてたのかのかも、などと切実に感じ、彼女に少し近づけた気がした。 私の場合は、なにしろ、主人公と同じ年なので本書との間に接点を見つけることはたやすいが、そうでなくても、現代的なテーマだしトンマナにも古びれた点がなく、細部のディテールにもユーモアを感じるギミックが散りばめられているので、誰にとっても、刺激的なポイントを見つけて楽しめる仕上がりだと思う。 | ||||
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シリーズ物なので、気になって第一弾を読みましたが、15才の女の子が実の父親と関係を持つなんて設定は、ちょっと第二弾を読む気になりませんでした。 読みやすい文章を書かれる作家さんなので、中学生くらいの子が読むこともあると思います。 なのに、この内容は、えげつないと思います。 他にネタがないんですかね。 ガッカリだし、後味が悪いです。 | ||||
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やっぱり面白い!あっという間に読んでしまった。杉原爽香シリーズ全巻制覇したい! | ||||
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久しぶりに赤川次郎を読みました。中学生に戻った気分!とても読みやすかったです。 | ||||
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