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若草色のポシェット



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若草色のポシェットの評価: 4.44/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

構成が完璧だと思う

構成が完璧に近いと思う。この人は本当に業師だと思う。大局的な流れ、章ごとの構成、意外性の盛り込み、
ユーモアのまぶし方、時系列的な展開に対する文字数配分、インパクトを与えるための文章のギミックなど学ぶことが多い。また、無駄がない。長きにわたり活躍できる作家というのは本当にいろいろな知恵を巡らし、かつ、実践できる能力があるんだと思った。

それでいて、彼らしい世界観というかトーン&マナーがこの作品にも通底していて、それが古さを感じない仕上がりにもつながっている。
現実的なテーマなんだが、ほんの少しだけファンタジー方向に振っており、登場人物には最低限のたしなみがある。彼のセンスというか美意識なんだろう。
そういえば、藤原歌劇団にも寄付している大のオペラファンだと伝え聞く。ヴェルディやロッシーニが好きなのかな。。と思うとそういう品性やセンスにも納得できるものがある。

そういう作家が、少しのヒントとインスピレーションだけでも大きく膨らませることができる独自の製法で全体を構想し、それを万人をターゲットに上述の技巧でもって一気に読ませる文章に書き上げたので、完成度も高い。
彼はこのシリーズを20年以上続けている。企画や創作に関わる身からすると驚異的だが、こうした技の集大成で成せる離れ業なんだろう。

そして、ファンも離れていないんだろう。もしかしたら、中年のファンも多いのかもしれない。
35年以上前、私は小学校6年~中1のころ、赤川次郎作品をかなり読んだ。一番驚いたのは、子供が最初に読む小説を今、読んだら果たして楽しめるか、少し疑問に思ったが、恥ずかしくも当時と同じく引き込まれてしまった。
まあ、よくよく考えればモーツァルトの楽曲やルソーの絵画に感動するのに年齢は関係ないし、年齢について明確なターゲッティングが無いならありえない話ではない。

さて、本作のテーマだが、血なまぐさい、えげつない、と感じる人もいるようだが、私は全くそうは思わない。本書の舞台は首都圏エリアだと思われるが、こんなことはまあまあ、あることなのだ。
私は東京生まれ東京育ちなので、物心ついた時から刺激物や日常レベルながらもたくさんの清濁を見てきた。生まれつきそういう環境にいると割と受け流すことができるものだ。
外界で起きる出来事ごときで精神が揺らいだりはしない。人間は善悪関係なく、やれることなら何でもやってしまう動物だと嫌というほど思い知らされるので、その一つ一つの刺激に良いの悪いのと異議を唱えていたらとてもじゃないが生きていけない。
今の時代は首都圏じゃなくても、どこに住んでいても理不尽には触れることができるので、フラットな間隔さえあれば、地域性すら関係ないと思うが。
とにかく、この本のテーマとなる事件はあくまでも、あまたの犯罪の中の一つという程度で片づけるべきだと思う。

だから、私がストーリーから感覚したことは、他の人と逆で、えげつないことにインパクトがあるのではなく、日常の目まぐるしく流れては消えゆく出来事の一つに注目すると、ここまで見え、考えることもできるんだよ、という示唆だった。

それともう一つは個人的な事だ。15歳の頃、知らなかったろうが、お前の身近にもこんな世界があったんだよ、という過去からのカミングアウトだった。杉原爽香と私は同じ年だが、偶然にも中学時代、殺された女の子と似た美人が隣のクラスにいた。その彼女もやはり、新宿で見知らぬ男との間で似た被害にあったと当時、学校内で噂がたった。だから他人事やフィクションとは思えず、あ~、あの時、あの子はこういう体験をしてたのかのかも、などと切実に感じ、彼女に少し近づけた気がした。

私の場合は、なにしろ、主人公と同じ年なので本書との間に接点を見つけることはたやすいが、そうでなくても、現代的なテーマだしトンマナにも古びれた点がなく、細部のディテールにもユーモアを感じるギミックが散りばめられているので、誰にとっても、刺激的なポイントを見つけて楽しめる仕上がりだと思う。
若草色のポシェット (G BOOKS)Amazon書評・レビュー:若草色のポシェット (G BOOKS)より
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No.15:
(1pt)

ガッカリ

シリーズ物なので、気になって第一弾を読みましたが、15才の女の子が実の父親と関係を持つなんて設定は、ちょっと第二弾を読む気になりませんでした。
読みやすい文章を書かれる作家さんなので、中学生くらいの子が読むこともあると思います。
なのに、この内容は、えげつないと思います。
他にネタがないんですかね。
ガッカリだし、後味が悪いです。
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No.14:
(5pt)

赤川次郎先生はやっぱり面白い

やっぱり面白い!あっという間に読んでしまった。杉原爽香シリーズ全巻制覇したい!
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No.13:
(3pt)

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No.12:
(5pt)

懐かしい

久しぶりに赤川次郎を読みました。中学生に戻った気分!とても読みやすかったです。
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No.11:
(5pt)

懐かしさのあまり投稿しちゃいます

最近なんとなく赤川次郎を思い出してネットで検索してみましたら、杉原爽香シリーズがまだ続いていることを知ってビックリ仰天!
懐かしさのあまりここに来てしまいました(笑)

内容は全然覚えていなかったのですが、でも他の方のレビューを見ているうちに「あーそうだそうだ!!」となんとなく思い出される部分もあったりして、じんわりと思い出される当時の記憶。

高校時代に赤川次郎の小説を読み漁ってた私は、当時は電車通学でしたが毎週土曜日だけは電車に乗らず、部活帰りに書店まで足を伸ばして赤川次郎の本を一冊買うんですよ。
それで家まで1時間かかるバスにわざわざ始発から乗るわけです。それもバスの時刻の30分くらい前から待ち合い室で小説を読み始めるのですけども、もちろんバスに乗るのも1番なわけで、指定席とも言える運転席の真後ろの座席に座ってね、一心不乱に続きを読むんですよ。バスの終点に着く頃には3/4くらいは読み終えてて、あとは家に帰って寝る前に一気に読むわけですけども、あのバスの騒音の中で読むのがなんだかとっても幸せな時間でしてねぇ、妙に落ち着くんですよね、あの感じ。

そういう当時の記憶も含めて懐かしいです。

本の内容ですが、覚えているようであんまり覚えていません笑
ただ爽香という名前と爽やかというワードはすごく覚えてる。
それから何年も新作が出るたびに買って読んでいましたけども、いつしか小説なんてほとんど読まなくなってしまって、どこまで読んだかも正直覚えていないです。

今はデジタルで読めますからね、改めてもう一度読んでみようかなと思っています。
詳しいレビューはまた読んでから追記しようかな。読むかな?でも結局読まないかも笑
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No.10:
(3pt)

原点にして、とても思い内容

最近この最初の作品を読んだのですが、今までの中で一番重い内容で、ショックを受けました。
(以下、ネタバレあり)
ミステリーとしては簡単で、途中で犯人や動機が分かってきました。実の親がまだ中学生の娘を犯し、母親は気が付いていながらも放置、結果として娘は父親に殺される形で、自ら死を選んだのです。娘の死後、皮肉なことに、父親が母親の元に戻ってきたので母親は機嫌が良くなったというのもゲスイなと思うけど、同じようなストーリーをある漫画でも読んだし、非常におぞましい事ではあるけれど、現実にもあるよう。最近話題になっている裁判で、似たような話があるし、出てきていないものも含めると、もっとあるのだろう。30年前だから、今より表現に寛容だったと思うけど、今の感覚だったらどうなんだろう。そして、15歳と言う年齢でこうゆう事件に遭遇すると言うのはきついかな。トラウマになると思う。
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No.9:
(5pt)

昭和の香り

爽やかに、のびのびと学校生活を送る女子生徒、男子生徒、若い担任の先生。昭和の(石坂洋次郎とかの)青春小説の香りがします。
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No.8:
(4pt)

年齢の割りに・・・

杉原爽香シリーズ第一作。 主人公が中3という割にはちょっとエゲツナイかな。
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No.7:
(5pt)

15歳にしては、殺人をはじめ、重い話題がのしかかる。

杉原爽香のともだちが亡くなって,明男が登場する。
布子先生も、代理の先生としてやってきていた。
ちょうど登場人物が入れ替わるところから話が始まる。

15歳にしては、殺人をはじめ、重い話題がのしかかる。

莢香の爽やかさも、まだまだ序の口という感じ。

ハリーポッタに比べて,きちんと毎年1歳ずつ年齢が加わり,
きちんと締め切りに出しているところが赤川次郎の偉いところだろう。

年1冊,1年ごとに歳を取り,1冊ずつというのは、赤川次郎の構想の方が先だ。
もっと先輩面してもいいかもしれない。
若草色のポシェット (赤川次郎ミステリーコレクション 9)Amazon書評・レビュー:若草色のポシェット (赤川次郎ミステリーコレクション 9)より
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No.6:
(5pt)

登場人物が

杉原爽香のともだちが亡くなって,明男が登場する。布子先生も、代理の先生としてやってきていた。ちょうど登場人物が入れ替わるところから話が始まる。15歳にしては、殺人をはじめ、重い話題がのしかかる。莢香の爽やかさも、まだまだ序の口という感じ。ハリーポッタに比べて,きちんと毎年1歳ずつ年齢が加わり,きちんと締め切りに出しているところが赤川次郎の偉いところだろう。年1冊,1年ごとに歳を取り,1冊ずつというのは、赤川次郎の構想の方が先だ。もっと先輩面してもいいかもしれない。
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No.5:
(5pt)

爽香シリーズはここから始まった

毎年、一年に一度刊行されている杉原爽香シリーズ。殺人事件モノがメインですが、爽香をはじめとした人間関係が毎回面白くて続編を読みたくなると思います。この本では15才ですが、今年で22作目で37歳になりました。青春学園モノから成長して此処まで来ました。さて、何歳までこのシリーズが続くのか楽しみです。
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No.4:
(5pt)

長い物語のはじまり

中学3年生杉原爽香と新任教師安西布子の爽やかな出会い。
数日後、行方不明だった友人久代から爽香への突然の電話が。
待ち合わせ場所となった中学校に布子とともに急行するが、、、。
毎年一冊ずつ刊行され、主人公をはじめとする登場人物が一歳ずつ私達の世界の時間軸とともに成長するストーリー。
一作一作もそれぞれおもしろいのですが、シリーズ全体が全てつながっているため登場人物たちの変化が強く感じられてとても惹きつけるものがあります。
今作は今後の十数年に渡るストーリーのはじまりとなる物語で、必読の一冊です。
幸福・不幸・希望・絶望あらゆる思いをかみしめて生きてきたヒロインが、それを受け入れ、強く生きてきた生き様が素敵でこんな風にに生きられたらと思うことがしばしばあります。
悩んでいるときにおススメの作品です!
若草色のポシェット (G BOOKS)Amazon書評・レビュー:若草色のポシェット (G BOOKS)より
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No.3:
(5pt)

これを読んでしまうと…

赤川次郎さんの噂の人気シリーズの一話目です。シリーズとしては、多分「三毛猫ホームズ」の次に巨大なのではないでしょうか。15歳から始まり、主人公や登場人物がみんな一年づつ歳を重ねていく…。素晴らしい、しかしとても困難に思えるこの画期的な取り組みに、赤川さんはいとも簡単なように(?)読者をとりこにしてしまっています。簡単なように…と言うのは、登場人物が本当にリアリティがあり、読者は主人公・爽香と友達のような、また時には自分の分身のようにすんなりと身近に感じることができるからです。爽香は、決して特別な子ではありません。(事件に遭遇する“確率”は特別ですが…!)誰しもが抱える悩みを持って、ひたむきに生きています。本当に生きているような気がして、爽香の代わりに文句を言いたくなることもあります。爽香の喜びを分かち合ってしまうこともあります。そしてこのシリーズの、というか赤川次郎さんのすごいところは、関わり合う様々な人間の洞察力、というか描写の繊細さにあると思います。みんな、自分勝手になったり、柔らかくなったり、人を許したりします。現実と同じなのです。またさらにそういった人間模様とミステリーが同居しているということに驚きます!この一冊を読んだら、もうその後の爽香の成長を見過ごすことは出来ないでしょう!!
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No.2:
(5pt)

爽香デビュー

赤川さんの作品の中で、個人的にはこの爽香シリーズが一番好きです。爽やかというあだ名の通り、元気いっぱいの好感の持てる主人公です。毎年、一冊だけ出版され登場人物も一歳だけ年をとるというかたちもおもしろいですね。全部読まなくてもストーリーは理解できるようになっていますが、この第一弾は必ず読んでほしいです。今後の爽香の人生を左右する人たちに出会う記念的作品です。
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No.1:
(5pt)

杉原爽香、15歳

読者と共に主人公が歳を重ねる「杉原爽香」シリーズ第一弾。このとき爽香は15歳、中学3年生です。その名のとおり爽やかで不思議な魅力のある彼女に、とても好感が持てます。この「若草色のポシェット」で友人の死に出逢ってから、爽香は毎年事件に巻き込まれることになります。いつも誰かの世話を焼いてしまう性格から、これから先いろいろな悩み・苦労を背負ってしまう爽香ですが、この頃はまだ若く、初々しい印象を受けました。このシリーズはとてもリアリティがあり、爽香の魅力も合わさって、いつの間にかストーリーに引き込まれてしまいます。彼女の後の夫になる二羽明男、親友の浜田今日子、担任の安西布子先生もそれぞれに個性があり、この話の見所のひとつになっています。そよ風のような!少女は、今も歳を重ね、今年爽香は30になりましたが、その爽やかな気質は少しも変わっていません。
若草色のポシェット (G BOOKS)Amazon書評・レビュー:若草色のポシェット (G BOOKS)より
4054000401

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