虹色のヴァイオリン
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記載通りで満足してます! | ||||
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何回も読めます。悲しい女。 | ||||
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もっとも売れている作家と、もっとも技量のある作家は違う。赤川さんはたぶんそれを自覚しつつ、 淡々と「大半の人が簡単に読めて笑顔になれる」作品を提供し続ける。その量産スピードはまさに 素晴らしいのひと言。まるで深みのない文章で、いつのまにか登場人物に愛情を抱かせ、物語から 目を離せなくさせる。書き込みが足りないのは世間が執筆量を求めるからで、この人は読んでいて、 随所に物事の本質を掴んでいる地頭のよさを感じさせるから、一度まる1年かけて力量のすべてを 濃密に放出した中身のある1作を書いてくれないかな……と思ったりする。出版界が許さないよな、 そんな儲けを放棄すること。濃密さが100倍になれば売り上げも比例するってわけじゃないもんな。 むしろ「赤川次郎にそんなもん求めてない!」と非難ごうごう。内容が難しくて売り上げもダウン。 この杉原爽香シリーズを読んだのはひさしぶり。今回は本作とその周辺の数冊。15年は前だったか 『暗黒のスタートライン』を読んで、赤川さんはこれの終盤を書きたくてこのシリーズを始めたん じゃないかな……と思った。愛されまくる苦労人・爽香の生きざまと愛がこれでもかと集約された 手紙のシーンは感動的。それには至らないまでも、このシリーズのどの作品にも、じわりとさせる いい場面があって、そこに小難しい理屈はない。いい意味で「純粋な子供の正義」を目の当たりに することができ、結果として読んで損したという感想にはならない。 本作は、外腹の子供をこさえた河村刑事と、その愛人との関係に変化が訪れる。愛人からの詰問に 河村が即答できなかった場面は、たかだか数行で、スカスカの文章表現に似合わない人間ドラマを 味わうことができた。シリーズの初作で現在の妻・布子にひと目惚れして、確かに愛情にあふれた 夫婦関係を構築してきた河村。この人がいちばん「年月」を感じさせるんだよな。最初はけっこう 真面目だけど落ち着きのない刑事だったのが、普通に情けなくて仕事熱心な中年男になった。まあ、 刑事なんだから少しは男の汗臭さを描写してほしいとか、大病して配置換えされた先の事務仕事を 「生きがいにならない、つまらない暇な業務」としか描かないのはどうよとか(赤川次郎さんって 公務員は9時5時勤務で残業ゼロでめちゃくちゃ楽な仕事してると思い込んでるタイプなのかなあ。 それともあえて『ステレオタイプ』の意見に追従する美学を持っているのか)、愛人とのあいだに 警察官が子供を作ったりしたら現場復帰を夢見るどころかバレたら免職を危惧するレベルだぞとか、 愛人の存在は夫婦公認なのに布子の心理描写が薄すぎるだろとか、そんなことはどうでもいいわ。 あとは……爽香の秘書になった男が恋愛。赤川作品も『美味しんぼ』なみに恋の芽生えが多いよね。 それはいいんだけど、その相手の女、自分の娘を第一に考える姿勢はもちろん責められないけれど、 もうちょいエゴを露骨に感じさせない描き方はできなかったのかな。今作だけの登場ならいいけど、 今後もたぶん麻生君との絡みで出てくるわけで、そのたびに「実は嫌な女なのに」となりかねない。 爽香を気に入っている大女優、豪快で聡明で頼もしいけれど、だんだん「昔はよかった」的発言が 鼻についてきた。我らが爽香の力になってくれる人だから基本的好感度が高く、老害に陥る懸念は なさそうだけど。爽香の兄、さっさと〇ね。終盤のシーン、いくらなんでもここまで不快な奴とは 思わなかった。いずれは(もう書かれてるかも)爽香の献身に感服して改心するんだろうけど。 大した話ではないけれど(それを言うか)、このシリーズは読み終わって切実に考えることがある。 俺も爽香みたいに生きられたら。思いやりがあって自己犠牲的で真摯で、当然の結果として愛され、 時には本格的にろくでもないクズに必要以上に傷付けられて、それでも前向きで優しくて。そして、 そんな人間になれたら逆に不幸だから、俺は今のまま爽香の兄より少しマシ程度の人間でいいやと。 | ||||
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何十回と続いているのに、少しも飽きません。 1年に1度、購入して読むのが恒例行事になっています。 | ||||
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杉原爽香シリーズはすべて読んでいます。いつも楽しい。ずっと読んでいきたいシリーズです。読み始めると・・・はまります。 | ||||
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