(短編集)

十八面の骰子



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初公開日(参考)2003年03月
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十八面の骰子 (光文社文庫)

2005年06月14日 十八面の骰子 (光文社文庫)

最盛期を迎えつつある中国・宋の時代。童顔、小柄の趙希舜は、全国を行脚しながら地方役人の不正を監察する「巡按御史」と呼ばれる秘密捜査官。身分は隠しているものの本来は皇帝の名代。威光は絶大である。従者に傅伯淵、護衛役に賈由育の二人を引き連れ、各地で起こる奇怪な事件を次々と解決していく。中国版「水戸黄門」ともいうべき時代ミステリーの傑作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

十八面の骰子の総合評価:7.83/10点レビュー 6件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

「十八面の骰子」の感想

宋の時代の話で、巡按御史・趙希舜(ちょうきしゅん)を主人公にした連作短編ミステリです。
「巡按御史」とは、皇帝直属の監察官のことで、身分を隠して任地に赴き、地方官吏の不正の有無を吟味するのが役目ということですが、不正を発見すると皇帝から直筆のお墨付きを示して地方官吏を断罪する・・・と言うところは、本の紹介にあるように、中国版「水戸黄門」と言ったところでしょうが、内容は全く違いました。
中国版「水戸黄門」というキャッチコピーを見て、私は購入を一時ためらいましたが、このコピーが読者の購入意欲をなくしているのかも知れません(笑)

登場するのは、巡按御史・趙希舜に加えて、従者に傅伯淵(ふはくえん)、護衛役に賈由育(かゆいく)の三名ですが、途中で、元軽業師の茅燕児(ぼうえんじ)と言う女性が加わってきます。
巡按御史は趙希舜なのですが、小柄で童顔(なので、貫禄が無い)のために、彼の代理として傅伯淵を巡按御史として表に出すという所はなかなか面白いです。
毎回の話にちょっとしたミステリのあじわいがあるので、面白く読めましたが、登場人物それぞれに個性があるし、彼らの経歴が、各話にまたがって少しずつ紹介されていくという書き方も良いですね
各話を追うごとに、彼らの生い立ちや出会いの秘密(?)などが少しずつわかってくると言うところも、興味を引くところです。

とくに、趙希舜と傅伯淵には、どんな過去が二人の間にあったのか、気になります。
続編を読んでいくと、そういったことが徐々に解明されるのでしょう。

ただ、名前や地名に、難しい漢字が登場してくるので困ってしまいました。最初にはフリガナが振ってありますが、二度目からは当たり前ですがフリガナはありません。そのたびにフリガナがつけられて居るところ戻って確認という作業がちょっと面倒くさかったです。

話としては、表題作の「十八面の骰子(さいころ)」と「黒竹筒(こくちくとう)の割符」が気に入って居ます。

余談ですが、正多面体には正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体の五種類しかないのに、「十八面のサイコロ」ってどうなっているんでしょうね・・・?
普通のサイコロは、正六面体なんですが、十八面のサイコロって表面が正多角形じゃ無いのかも知れません。

トラ
WFY887SY
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(4pt)

皇帝直属の秘密捜査官、天下御免の金牌と勢剣をかかげて神出鬼没の大活躍

時は宋代中国、アクションあり、サスペンスありの、中華風活劇エンタテインメントであります。その分、こてこての推理小説を期待すると物足らないかも。
巡按御史は皇帝直属の秘密捜査官、天下御免の金牌と勢剣をかかげて神出鬼没の大活躍。
中国版「水戸黄門」とオビにありますが、イメージ的には秋梨惟喬先生の銀牌侠シリーズですね。こちらが元ネタなわけですが。ちょっと勉強になりました。
連作短編集ですが、テンポよく展開する各編はけっこうな密度。主人公趙希舜御一行も万能な名探偵ではなく、ドジも踏みながら難事件に挑みます。
十八面の骰子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:十八面の骰子 (光文社文庫)より
4334739016
No.4:
(5pt)

水戸黄門?

中国版水戸黄門のような痛快さ。
続編も面白いです。
もっとたくさん書いてほしい。
十八面の骰子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:十八面の骰子 (光文社文庫)より
4334739016
No.3:
(5pt)

巡按御史のはなし。

マンガで暗行御史ってのがありますが、それとこれとは違うのかな。カオスレギオンみたいに死人の兵隊を呼び出すのは漫画の演出としても、身分を隠して各地の問題をさばくというスタイルは同じかと。この巡按御史もたった3人で事件にあたります。
キャラクターの属性が少々ライトノベル的で好きですね。主人公の巡按御史・希舜は、切れ者だけど見かけが幼く20代なのに15歳くらいに見える。押し出しが悪いので、いざ巡按御史の出番となると従者の伯淵がかわりに巡按御史をえんじる。この伯淵は、優男の書生風なのに荒事もOK。類まれな美声を持つ。3人目の由育は、荒事専門。ボディーガードとして付いてきているのに伯淵が思いがけず強いもんだから伯淵と仲が悪い。
表紙の絵が宇野亜喜良さんなのもいいとおもいます!
十八面の骰子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:十八面の骰子 (光文社文庫)より
4334739016
No.2:
(3pt)

水戸黄門??

帯に中国版水戸黄門とありますが、あの偉大なマンネリ感はありません。まぁ、位のある人が身分を隠して2人のお供を連れて諸国の悪人を退治するってあたりまでが共通点で、当然ながら、一話毎に工夫がなされています。薬物や化学反応をネタにした話が多いのは薬学部卒といったところでしょうか。とはいえ別に専門知識も必要ではなく、著者特有のユーモアもあり、とても楽しめました。主人公の3人にはまだ秘密がありそうですが、続編も書かれているとのこと。首を伸ばすほどでもなく、ノンビリと待ちましょうか。
十八面の骰子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:十八面の骰子 (光文社文庫)より
4334739016
No.1:
(4pt)

今はいないのかな?巡按御史

宋の時代、皇帝に任命された巡按御史は、身分を隠して、各地へ赴き、悪事を暴いていた。巡按御史の印として持っていたものは・・、とここまでは、水戸黄門っぽい設定。主人公の若い巡按御史は、皇帝の落し子。それを隠して、相棒たちと、各地で、冒険と謎解き、そして、悪党退治をして行きます。勧善懲悪ものです。5つの中篇からなります。重々しい事件や、陰惨な事件は、ほとんどなく、地方の役人や小悪党を懲らしめていくもので、明るい気分で、気安く読めます。主人公の相棒たちが、また個性豊かで、主人公とのやり取りは、掛け合い漫才っぽく、楽しいものです。話自体もですが、宋の時代の食べ物や、文化、産業の等興味深かったです。世知辛い世の中を、憂さを忘れさせてくれる1冊です。
十八面の骰子Amazon書評・レビュー:十八面の骰子より
4334923925



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