人と犯罪の溢れる街、渋谷。その街を管轄とする警視庁神南署に張り込む新聞記者たちの間で、信じられない噂が流れた。

売れない女優のともえと売れないイラストレーターの勝雄はラブラブの新婚カップル。

江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱くすぐ寝込んでしまう。

精神病院を退院して三日後に出会った男に、贅沢な旅を約束され、パリにやって来たマチコ。

妊娠22週目の胎児の卵巣に存在する700万個の卵子。この生物学上の事実が、巨額の金をもたらすプロジェクトを生んだ。

一週間後に文化祭を控えた夜見月高校。早宮功も展示の準備を終え帰宅しようとした時、校舎を大地震が襲った。

広告代理店に勤める坂巻里加。仕事のオニといわれているけれど、本当は見知らぬ男とホテルに行ったりもしている。

義母の富江は心の底から喜んだ。孝之介が文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補になったというのだ。

乱歩の未発表作品が発見された!?『白骨記』というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。

日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。

私は誰？円柱形のボディに特殊ラ

在野の妖怪研究家、「黒衣の男」に出会う。 河童に噛み殺された男。

グラン・ギニョール城に集った老若男女は、所有者の親族と友人、知人たち。

みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、めった打ちにされて殺された。

最後の核爆弾一基が見つからない!スペイン上空で核を搭載中の米軍機が炎上、墜落した。事実をひた隠して懸命の捜索を行う米軍。

こいつが全ヨーロッパを破滅させるキーなのか。

ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。

愛憎、美と醜、正気と狂気…全ての境界をゆるがせにする著者渾身の傑作怪談 鶴屋南北「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」を下敷きに、伊右衛門とお岩夫婦の物語を怪しく美しく、新たによみがえらせた、京極版「四谷怪談」

七月の終わり、いつもの四人組タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコら仲間七人は、大学の白井教授宅に招かれた。

写真家の君原文明、女優の真木昭子が殺された。部屋にはサクランボの枝と赤い実。

会津藩と薩長との戦いで、女性部隊である会津娘子隊を率いた中野竹子は、凛とした風情を湛える絶世の美女としても有名だった。

四十八歳の男が次々に姿を消す事件が発生した。

南紀白浜で女性が毒殺された。被害者はT・Hという人物からの手紙を所持していた。

捕らわれた岬美由紀を救いだすため、嵯峨敏也と蒲生誠は東京湾唯一の無人島・猿島に向かう。

8歳のクリスマス・イブ、道子の隣家が火事で燃えた。炎の中で踊る奇怪な人影を、再び見たのは娘の真由と同じ夢の中だった。

女王が統治する幸福で豊かな楽園。不満も恨みもない世界で起こる空前の殺人事件。

琵琶湖畔に建つ白亜の別荘を格安で手に入れたキャサリンは、近隣の友人を招いてホームパーティーを開いた。

元KGBの殺し屋・ヴィクトルが日本に潜入した!標的は赤坂で勢力を伸ばすヤクザ組長。

1922年に創刊された「新趣味」は、毎号探偵小説のみで誌面構成された初めての雑誌だった。

遊廓でお針子として働きはじめた町家の女房が出会った、哀しくもやさしい恋。

「死んだ浩子がどうしてここに!?」私立M大学の入学式、はるかが出会ったのは、十数年前、故郷の村で行方不明になった幼なじみと瓜二つの美少女だった。

中堅の商社員・村瀬修二。バブル崩壊後のバンコク赴任が破滅への扉だった。

ニュージーランドの最高峰、マウント・クックの氷河で、日本人登山者の遺体が発見された。

出所して間もない手許不如意のひだるさに、島津亮彦は身なりを繕って花見客さざめく多武の山公園へ。

岡っ引上がりの半七老人が、若い新聞記者を相手に昔話を語る。

ご存じ、半七老人が語る捕物談傑作集。

歌舞伎を好んだ著者綺堂は、江戸の風土と季節感を巧みに描きながら、随所に江戸っ子のしゃれた会話をもりこんでいる。

「古事記」に描かれた記述を通じて解き明かされる邪馬台国、ヤマトタケル、神功皇后など古代史の謎の数々と、古事記成立に秘められた驚くべき真相とは?―――日本最古の歴史書としてあまりにも名高い「古事記」の、歴史的叙術と神話的物語が織りなす世界に今、まったく新しい

国境てなもんは、地形や民族で決まるもんやない。その時々の喧嘩の強さで、右にも左にもずれるんや。

昭和16年、シンガポールに在住する日本人に引き上げ命令が降りた。

昭和17年、日本軍はシンガポールを占領し、昭南島と改名した。過酷な軍政を敷く帝国軍に華僑は抵抗する。

利害関係もなく、使命感も、動機も欠いたまま巨大な敵に立ち向かう不器用な人間たちの、熱い反乱!長編社会派推理。

一人息子の隆一を交通事故で喪い、妻の佳乃にも先立たれた作家の成田正隆は、傷心を癒すべく、佳乃の郷里・佐賀への旅に出た。

秋田から大学入学のため上京し、憧れの街―秋葉原を初めて訪れたパソコン・マニアの六郷史郎。

それは、、、奈落の闇よりも深く地獄の鬼より恐ろしい。時代小説に新風を吹き込む処女短編集。

完全な密室状態である高城学園の更衣室で女生徒の焼死体が発見された。

なつみさんは、別嬪さんだ。趣味は園芸。

警視庁城西署・霞台駅前交番に巡査見習いとして赴任した高木聖大は、研修初日から警察手帳に彼女のプリクラを貼っていたことがバレるような、今風のドジな若者。

きょう、あなたは、とりかえしのつかない時間を生きる。いつか、みんな、帰らぬ人となる。

中国・黒社会がからんだ強盗、車を駆使したレイプ事件…。凶悪事件の連続発生。

少女やハイティーンが次々失踪していく。

「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。

家族という名のこの連中から、一刻も早く自由になりたい。でも、でも、海はまだ遠い…。

蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。

江戸の講談「天保六花撰」の6人の悪党をそれぞれ主人公とした連作6篇。

かつては神宮球場のヒーロー、プロ野球の世界ではノーヒットノーランを達成。

一般職OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。

検問をすり抜け、狭まる包囲網をかわしつつ、空前の金塊強奪作戦を敢行、謎の積荷を抱いて、さらに西へと突っ走る…。

ヒマラヤの小国・パスキムは、独自の仏教美術に彩られた美しい王国だ。

晴海通り沿いで最も古い築地のKビルで新しい「ゲーム」が始まった。

木戸野亜紀の部屋に送られてきた一枚のファックス。奇怪な文字と紋様で埋め尽くされたそれは、実はとんでもない代物だった。

高校生のあすかは「ゴールド・マイク新人大賞」でスカウトされ一躍トップアイドルに。

奇妙な影を落とす黒鳥亭、壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城の6つの館。独特なアウラをまとう建物で、殺人が続く。

とにかく私は驚いた。ある晩、目覚めたら、勝手に動いている自分の身体。

前巻『とむらい機関車』と共に、戦前探偵文壇に得難い光芒を遺した〈新青年〉切っての本格派、大阪圭吉のベストコレクション。

中堅企業をリストラされ、便利屋を営む中島八郎はある日突然、近所の伊呂波麗容斎の豪壮な居城に呼ばれ、城と八郎の冴えない建て売りを交換するよう迫られる。

体から芳香を発する体質の薫大将と、香を焚く天才・匂の宮。

人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。

不覚にも涙するノンストップユーモアクライムストーリー。

1978年4月。田村久雄の風景は、18歳から色づきはじめる。

飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。

古美術の周囲にうごめく、人間の欲望や心の闇。悪意と策略が偶然を装い、目利きのもとを訪れる。

LA郊外、さびれた海岸沿いの裏道り、潮の香りが漂い波の音が聞こえる小さな借家。

工藤俊作は西部史研究家のビル・バークレイの妻から放浪している夫を連れ戻してほしいと依頼される。仕事は簡単に終わった。

京都市の北郊・氷室町で、若い女性の殺人死体が発見された。どこか別の場所で殺され、遺棄されたらしい。

江戸の町で娘だけを狙った連続殺人が起きる。

嵐の夜、巨大な謎が開く封印された歴史!名探偵御手洗潔シリーズ最新長編ミステリー。

ある日突然、素直な息子が悪魔に豹変した。家庭とは、これほど簡単に崩壊するものか。

源正義、14歳。

恐怖は、すぐそばの日常に潜む―。自分を捨てた男を見返すため涙ぐましい努力をし、理想的容姿を手に入れた佐山ゆかり。

夫・石井夏彦の浮気が原因で、5年続いた結婚生活に終止符を打った恵子。

父が殺される。23年前にタイムスリップした「わたし」に父を助けることはできるのか?長編エンタテインメント。

公団住宅で女性の絞殺死体が発見された。被害者は真田よう子、主婦。

南紀白浜のホテルで男性が転落死、そして新宿のホテルでは女性が服毒死…。

嵯峨敏也は謎の女からの電話を受けた。

美濃大垣藩の京屋敷に仕える天江吉兵衛は練達の剣の使い手だが、絵師になる夢を捨て切れず、夜な夜な屋敷を抜け出しては、絵の修業に励んでいた…。

高校三年生の初乃素直は、最後の夏休みを利用して、クラスメイトの間ノ井忠、神無月さよりと共に旅行に行く。

文明開花に沸く明治5年(1872)。突然の再会が若い男女の運命を揺るがした―英語通詞を目標に函館の商社で働く雨竜千吉。

名門篠崎家の八江、詩子、ちづるは明るく伸びやかに育ってきた三姉妹。

多摩湖畔で、橋本商事社長・橋本圭一の死体がみつかる。だが、橋本は、遠く離れた丹波篠山に商用で出向いていたはずだった…。

自宅に殺人犯が篭城、妻が人質に!?警察が取り巻き、ワイドショーのカメラが中継するなか、末永純一は唯一人、犯人との取引に挑む。

最初に人を好きになったときから、わたしは失う予感におびえている。どんなに言葉と約束を重ねても、その予感はなくならない。

マンションという「社会」の中で孤立するエリートの共働き夫婦。彼らを次々と襲う災厄―オヤジ狩り、放火、そして誘拐事件。

山梨県自治郡V村。そこは、非公式に政府が公認する吸血鬼村で、密かに侵入しようとする者が後を絶たない。

私は誰?―円柱形のボディに特殊ラバーの腕。

織田信長が天下布武の決意を固めた戦国末期、南部家は跡目争いで揺れていた。「北の鬼」と恐れられた九戸政実は宗家と訣別。