アイ・アム
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心を持つ介助ロボットの物語。 目覚めたときから病院内で入院患者のお世話を義務付けられた主人公は、患者らと接しながら自己の存在に疑問を持ち始める。 主人公が女性的でありながら、フォルムがフォログラムの頭に寸胴に車輪と、まったくの美形ではないところが良ね。グロテスクで冷え冷えと陰気な雰囲気が独特の世界観をつくりあげている。 ロボットもののテーマとしてはありきたりで、主人公は一体ナニモノかという結末は見えてしまう。しかしながら、読み終えるとハートウォーミングなSFであったことに気づくのだった。 今となってはもう間もなくの近未来である。 | ||||
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アンマキャフリーさんの「歌う船」をちょっと思い出しました。あのシリーズも人間とは?心とは?というのがずーっと底の所でテーマになっていましたっけ。 さて、このお話はみきちゃんが主人公なのですが一言で言うと「私は誰?」という謎解き物語。みきちゃんは機械のはずなのに「くせ」があったり、もやーんと思い出がよみがえったりします。なんで?!さあ、みきちゃんと一緒にパニックになりましょう。 スリルとサスペンス!・・・ごめんなさいうそです。スリルはちょっとあるけどサスペンスは無いです。でも内面的などきどきはずっと続きます。特に後半は「嫌よ嫌よ。みきちゃんどうなっちゃうの?知りたいのは分かるけど知らないほうが良いのかな。でも私も知りたいわ。ああどうしましょう・・・」という気持ちでページを嫌々{?!}めくる手が・・・止まらない! ラストは「許し」です。良いお話ですよ。私の大好きなお話です。 | ||||
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文庫で150頁あまりの中編。ラストには胸が熱くなったのと同時に、 できれば長編で読んでみたかった、とも思いました。 話に引き込まれて、さあこれからというところで、もうラストが 来てしまったみたいな。うーん、なんかもったいないなあと。 目覚めたら機械のボディになっていたミキが、病院で患者の介護に あたりながら、「自分は何者なの?」と問いかけていく話。 生きること、死ぬことが身近に感じられる環境の中で、 自分は一体何者なのだろうと問いかけていくミキ。 彼女が必死に記憶を探り、答えを見つけようと思い悩む姿は、 見ていて胸が締めつけられました。 それと、菅さんの文章、擬音の使い方がとても上手ですね。 そう感じた箇所を、本書の最初のほうからいくつか抜き出してみます。 << つるり、と簡単にふたりの名前を思い出した。>> << すると、むくっとした感触で記憶が湧き上がり、 自分の姿を理解することができた。>> << 総看護士長の顔がくしゅっと歪んだ。>> 擬音語を使って、あるイメージをさっと掴まえて表現しているところ。 うまいもんだなあと感心させられました。 「より良く生きること」とか、「人間らしさ」とか、「ロボットの存在と 役割」とか……。 色々と考えさせられる作品でした。 | ||||
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あいかわらず、菅浩江はわかっている。このような短編でも、綿密な題材への取材と、文字をもってして小説を描く(本作では、小説上における視点の相違・拘りを、きちんと後半の展開に繋げて見せる)とという小説の最低限の作業を行なっている現存作家内での本当に希少な一人だろう。テーマの扱いからも非常にスマート。 | ||||
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ハートフル医学…ミステリ?SF?家族愛と自分探しがテーマらしい、さわやかな1冊。絶対ね、〈これ、ラスト途中でわかっちゃったよ!〉という人がいると思うんだけど、ヒロインに付き合いながら、じっくり自分探しを楽しむのがオススメ。 | ||||
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