メルサスの少年
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菅浩江氏の作品は、この本が初めて。 とても日本の女性が書いたものとは思えなかったと言ったら失礼か、 海外翻訳ものを読んでいる気がした。 少年イェノムの成長過程で、読んでいる間、私は自分が彼の横にいるような気がした。 独特の世界観を形成し、それを話しの中で完璧なまでに成立させているのはすごいの一言。 菅ワールドに引き込まれた感が、ほら、ここに。 単に本を探して、読み漁ればいいというものでもなし、 こういう読後の感覚はそう簡単にはめぐり合えない。 他の作品も是非読んでみたい。限りなく☆五つに近し。 | ||||
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菅浩江初期のファンタジー長編で、星雲賞も受賞しています。 ファンタジーといっても読み進めば明らかになるように、SF的なしっかりとした土台の上に構築されており、奥の浅いライトノベルとは一線を画しています。 大人になろうと背伸びする少年が、大人の汚さを知りながら、悲しみを 乗り越えて大人になっていく様子に、何度読んでも胸を打たれる感動的な作品です。 すでに絶版で徳間デュアル文庫から復刊されていますが、イラストレーターが変わっています。オススメなのはこちらの新潮文庫で、草薙琢仁氏による神秘的なイラストがストーリーを盛り上げてくれます。 | ||||
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菅浩江の作品はどれもそうですが、この『メルサスの少年―「螺旋の街」の物語』も、ファンタジーでありながらどこかSFです。日本のファンタジー、SF諸作品の中でも随一の傑作だと思います。誰かのマネでも借り物でもない、独特のファンタジー世界を作り上げています。どんなに頭の中で構築した世界が立派でも、それを表現できなければ意味は無いのですが、文章がまた素晴らしいです。最初の2ページを読んだだけでも文章表現の格の違いが分かります。草彅琢仁の神秘的でいて優しいタッチのイラストが、美しくも熱く激しいこの物語に巧く合っています。ストーリーは、少年が少女と出会い成長して行く、というものです。まぁありきたりといえばそうなのかもしれませんが、ありきたりでも磨き上げればここまで面白い名作になる、ということを燦然と示しています。 | ||||
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正統派ファンタジーを堪能できる1冊。星雲賞受賞。菅浩江は本当に【世界】を作るのが上手い作家だと思う。『永遠の森』でもそうだったが、その【(異)世界】にドップリはまりたいと心底思わせるような世界を創造する。少年イェノムの成長物語で、冒険に満ちた正統派ファンタジー。勿論、ストーリも素晴らしいのだけれど、それより何より【世界】に浸りたい欲求に駆られました。 | ||||
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当時、女性が書くSFは「甘い」と言われていました。平成3年に新潮文庫から出版されたこの作品は、独特の世界観を持ちつつも、「螺旋」というありきたりなテーマと現実的過ぎる(日本人的な)人物描写に多くのSFファンにはさほど受け入れられませんでした。しかし、SFとは「サイエンス&ファンタジー」と言われるように、「なんでもアリ」というジャンルです。彼女のつむぎだす世界や人物は、確かに女性らしい「甘い」モノかも知れませんが、逆に彼女しかこの世界観は表現できないでしょう。私は、始めてこの作品を読んだ時、しばらくの間呆然としたのを覚えています。剣と魔法が出てくるだけがファンタジーではありません。幻想の世界にこれほどまでに入っていける作品は、まさにSFファン!!タジーの傑作といえます。友情・勇気・魔法。そういうファンタジーではなく、「やさしい人間ファンタジー」を読んでみたい方。おすすめです。 | ||||
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