潜入捜査の密命を帯びて羽代市に単身乗り込んだ土谷刑事を待ち受けていたのは、市内を独裁国家のように統治する大場一族の厚く巨大な壁であった。

フランス語など習ったこともない不登校中学生の僕が、なぜ、サイト“ランボー・クラブ”のトップページに掲げられたフランス語の詩を読めるのだろうか?僕はいったい誰なのか?ある日、そのランボーの詩が書き換えられ、その詩が暗示する殺人事件が…。

あの男はどうしても殺さなければならない。あの男が私の家族を殺したのだ―胡桃沢英介は国本社長の殺害を決心した。

ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人組も42歳。モーちゃんの娘、ハチベエの息子、それぞれに問題を抱え、立ち向かっていく。

江戸川乱歩賞史上に残る問題作。七年の構想を経て、いま復活。

心を壊された体が暴れだす。悪魔の犯罪を操るのは誰か。

怪奇作家・井之妖彦はある日、ぶらりと入った古書店のカウンターで一冊の本と出合う。

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。

お客さまが持ち込む謎と、その解決。それが当店の裏メニューです。

時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。

「ガイシ=外資系企業」で働く女は、使い捨てなの?魅力的な女性たちが巻き起こす『怪事件』に、悲運にめげず立ち向かう『ガイシの女』の、実に爽快なミステリー。

一人が寂しくて泣きますか?あの人に、あなたの素顔を見せられますか?心優しき若だんなと妖たちが思案を巡らす、ちょっと訳ありの難事件。

組織というものを甘く見ていたのかも知れない……。

甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。

狂った動物園を見たことはあるだろうか。 世界中のありとあらゆる動植物を集めた動物園――エイセラニ・ハアザンド。

ある雨の午後、温泉地に旅行に来ていた小学生・俊が写生の最中に轢き逃げされて死亡した。

九十歳にして書下ろした最後の長編『人形が死んだ夜』、六十年前に書かれた処女長編『天狗の面』。

九十歳にして書下ろした最後の長編『人形が死んだ夜』、六十年前に書かれた処女長編『天狗の面』。

巡業先の広島の古刹で急死した歌舞伎俳優・浅尾当次。

恵子はクリスマス・イブに、長年勤めてきた会社から解雇を言い渡された。

舞田歳三は浜倉中央署の刑事だ。

児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。その背景に、女の姿が浮かび上がる。

元傭兵部隊の兵士であった圭介は、いまは六本木の遊び人として享楽的で退屈な日々を送っている。

古典落語をひとひねり、お笑い江戸幕末伝。粗忽長屋の面々が、幕府転覆のカギを握るユーモア時代ミステリーの傑作。

華々しい経歴を持ちながら、訳あって自分の絵筆がとれない洋画家の本庄敦史は、師の勧めにより知的障害者更生施設「ユーカリ園」でアートワークグループの指導をすることになった。

梁山泊は、威勝の田虎の叛乱が青蓮寺の策略だと看破した。近くの石梯山に魯達や鄒淵らを派遣し、切り崩しを図る。

軍隊の常識、戦場の生活、敵との戦闘、生と死。

小間物問屋・坂本屋銀佐衛門こと銀次も40歳、不惑の年を迎えた。

死に顔がもっている威厳と迫力に魅せられ、万国博に対抗して葬儀博の実現にかける「ガンめん」。

藤島樹が20年ぶりに再会した「巨大なドラッグクイーン」ジョーママは、客を狙った恐喝事件に悩んでいた。

二年間の昏睡から目覚めた両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。

豊かな自然に包まれたカナダの大都会バンクーバー。

珍しく引き受けたボディガードに失敗、依頼人は殺されてしまった(WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS)。

…おばあちゃん、まるで後を追うみたいだったね。病院で、返事をしないおばあちゃんにむかって、話しかけてたよね。

東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。

東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行なっていた万年講師の田口。

天才科学者山之内明が発明した奇跡の石油生成菌ペトロバグ。

暗い過去を持つ元刑事の私立探偵に、失踪人の捜索依頼があった。二人組の男女が会社の金を持ち逃げしたというのだ。

その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。突然、停電のため暗闇が街を襲う。

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。

サーカス芸人専門の養老院「天幕荘」。そこに雑誌ライターの真野博史が運命の糸に導かれてやってくる。

完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。

夏休み直前、僕が出会ったのは「探偵伯爵」だった!いつも真っ黒な服装で、奇妙な行動をとる、アールと名乗る探偵と新太は友達になった。

ミステリー、SFから時代物まで、ユーモアとノスタルジアあふれる絶品ショートショート39連発!!40年前の花火の弾けた思い出が目の前に蘇る「花火」。

妊婦ばかりが次々と狙われる連続殺人事件の容疑者は男子高校生だった。しかも夫がその弁護を…。

大好きだった妻の澪が亡くなって1年、身体にさまざまな不具合を抱えた巧は、町の小さな司法書士事務所に勤めながら、6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた。

「答えろ。

2007年6月に発売され15万部を超えるヒットとなった「エブリ リトル シング」。

昭和五十八年、雛見沢村。

武田信玄の寵臣土屋庄三郎は、夜桜見物の折、古代中国で人血で染めたという妖しい深紅の布、纐纈布に出遭う。

江戸の町に忽然と現れた謎の浮世絵師・写楽。

地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、「俺」はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

強引で女子力全開の華子と人生流され気味の理系男子・冬冶。

大学生の麻生拓海には、双子と間違えられるほどそっくりの姉、美花がいた。

彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた―。

19年ぶりのハードボイルド書き下ろし！ 神奈川県警の刑事・二村永爾は殺人事件の重要参考人ビリー・ルウの失踪と関わった嫌疑で資料部に配置換えされる。

本にサインして送って下さい。

戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。

きみも緑色の猿を見たのかい?嵯峨敏也と名乗る男にそう聞かれた瞬間から、女子高生の知美の存在は周囲から認識されず、母親からも拒絶されてしまう。

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、今時珍しく堅気を泣かさない稼業を信条とするヤクザである。

ある冬の夜、24歳の雨宮純江は同じ会社の中年男性に処女を捧げた。

半井夢之丞は、深川の裏店で、ひたすらお家再興を願う母親とふたり暮らしをしている。亡き父が賄を受けた咎で藩を追われたのだ。

テストはいつも満点。成績は学年一。

何度も、何度も、この胸にこみ上げてくる本当の“わたし”をあなたに伝えたかった。―もっと探して。

北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の態勢で臨む大塚。

イコンに描かれていたのは聖人“カシアン”。

深夜のファミリーレストランで突如、人間が炎上した。その数日後、天王洲では無残に咬み殺された男が発見される。

1968年―。三億円強奪事件をきっかけに、一家心中で亡くなったクラスのアイドル里美ちゃん。

『都賀留三郡史』なる書物の真偽を確かめるため、青森に赴いた光彦。

アラハバキ神の祟りを思わせる死と相前後して、一人のお遍路の女性が殺されていたが、そのお遍路さんと八荒神社の巫女に接点があったことがわかる。

殺人事件の犯人として連行される親友の庄司を、学生の伊達はただ見送るしかなかった。

「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」得体の知れない“存在”―パルス。

電車の中で痴漢扱いされた上場企業の役員は、無実を証明しようという第三者の申し出を断わる。

何者かが密かに上陸し、不穏な空気漂う長崎県対馬。東京・新宿の片隅で発生した在日朝鮮人殺人事件。

カタコーム戦役で皆を叱咤した城外の民の指導者、ジンバックが死んだ。

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。

小山が後輩の荒木から勧められた料理店は、一風変わったところだった。

本当の人間らしさとは何か? 美しさとは何か? 武士道、天皇制、道徳など、古代からの為政者たちが制度化してきた「カラクリ」を暴き、人間の再生を説く… 敗戦後の焼跡、闇市に象徴される混迷の日本に衝撃を与えたエッセイ『堕落論』。

十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。

有望な若手力士が殺された。殺しの手口は、鉄砲、かんぬき、張り手。

芸術院会員の座を狙う日本画家の室生は、選挙の投票権を持つ現会員らに対し、露骨な接待攻勢に出る。

北海道に生きる男女の性をまったく新しい筆致で描く“新官能派”鮮烈のデビュー作。

このごろ都にはやるもの、恋文、凡ちゃん、二人静。

“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。

紳二は心配でならなかった。婚約者の素子の様子がヨーロッパから帰って以来、どうもおかしいのだ。

第二次世界大戦末期、欧州戦線から米本国に帰還した日系二世のミノルは、世界発のコンピューター、「エニアック」の開発に参加する中、日本への原爆投下が間近であることを突き止める。

原爆投下計画の漏洩を察知した米政府は、ミノルとエリイの日本上陸を阻むべく、追跡チームを送り込む。

正化三十三年十二月十四日、図書隊を創設した稲嶺が勇退。図書隊は新しい時代に突入、そして…。

ずっと二人で空を飛んでいても、決して触れることはない。

ただひとりの肉親だった祖父を目の前で殺害された渋木祐介少年の生活は、その日を境に一変した。

中国・唐代、二郎・七娘・小妹の幼なじみ3人は、桃林で10年ぶりに再会した。

北海道から、成功を夢みて上京した青年・本田剛。

浅見家の新年恒例行事に、百人一首によるカルタ会がある。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理恵と決勝対決をし、辛勝。

「私が誰なのか調べてもらいたいのよ」。

人気女優の依頼は、かつて男に宛てたラヴ・レターを取り返すことだった(LOVE LETTERS)。

晩秋の猪苗代湖畔で二つの死体が発見された!謎の美女・梅崎理美が絞殺、ほぼ同時刻に詐欺師・曽根稔が毒殺されたのだ。

ガソリンに溶ける新種の覚醒剤0822。

「今夜も、そして、明日も、あなたとこうしていたい」。ただ、本能の赴くままに、天衣無縫に生きる一人の女。