(短編集)
原島弁護士の愛と悲しみ
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社会派ミステリーの短編集。表題作の『原島弁護士の愛と悲しみ』『赤い記憶』『冬の死』『愛の軌跡』『牧原博士、最後の鑑定書』の5編を収録。 いずれの短編も、ひねりの効いたミステリーであり、登場人物の背景、人間模様に面白さを感じる。中でも、表題作が秀逸だった。 『父からの手紙』を読み、小杉健治という作家を知ったのだが、なかなか上手い作家だと思った。 | ||||
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小杉賢治氏のデビュー作『原島弁護士の愛と悲しみ』(旧題『原島弁護士の処置』)を含む初期短編集。第41回日本推理作家協会賞受賞作『絆』で見せた原島弁護士の鮮やかな手腕に感動し、本書を手にとった次第。翻訳小説のような衝撃的などんでん返しではないのだが、どれも、日本的な情感溢れる、ヒネリの効いた作品となっている。本書に収録されている5作品は、小杉氏の以降の活躍を予感させるだろう。 以下は印象に残った作品。 ■原島弁護士の愛と悲しみ 国選弁護人として殺人事件の弁護を引き受けた原島。被告人は原島の妻子を轢死させた過去をもつ男だった。 精神的な葛藤を経て導き出すこたえは何か という重厚な展開を期待していたが、これは、はずれ。正義の解釈次第ではあるのだが、僕としては、やるせない結末。解説にあるとおり、"愛"や"悲しみ"を感じないので、改題は疑問。何かの記録を読んでいるような文体も気になるところ。 ■赤い記憶 刑事と被疑者の立場でで再会した幼馴染みの二人。この邂逅が、刑事を、幼い頃に起きた殺人事件と、その悲しい真実へ導いていく。 本書で一番好きな作品。小杉氏のその後の作品に見られるように、謎が氷解したときの、せつなさという残渣が印象的。これは一読をお薦めしたい。 | ||||
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一言で終わらすなら、「難しい」。 難しすぎる。中学生には一気に詰め込めない情報量。序盤から一気に押し寄せてくる情報の波に圧倒されて、気力が減っていく。 世間では「最初に大きな事件を出せ」と言われているが、この作品は事件を出すだけでなく、延々と事件の説明をしているように見えた。 だって難しい単語がズラーッと並んでいるから。 ここで重要な伏線が敷かれていても、「読むのが面倒くさい」で読み飛ばされて、伏線の意味がなくなるのでは? と思った作品でした。 新人賞はオリジナリティを求めているから、この辺が盲点になるのかとも思いました。 | ||||
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