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(短編集)

原島弁護士の愛と悲しみ



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原島弁護士の愛と悲しみの評価: 3.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

ひねりの効いたミステリー短編集

社会派ミステリーの短編集。表題作の『原島弁護士の愛と悲しみ』『赤い記憶』『冬の死』『愛の軌跡』『牧原博士、最後の鑑定書』の5編を収録。

いずれの短編も、ひねりの効いたミステリーであり、登場人物の背景、人間模様に面白さを感じる。中でも、表題作が秀逸だった。

『父からの手紙』を読み、小杉健治という作家を知ったのだが、なかなか上手い作家だと思った。
原島弁護士の愛と悲しみAmazon書評・レビュー:原島弁護士の愛と悲しみより
4163087605
No.2:
(4pt)

日本的な情感溢れる、ヒネリの効いた作品

小杉賢治氏のデビュー作『原島弁護士の愛と悲しみ』(旧題『原島弁護士の処置』)を含む初期短編集。第41回日本推理作家協会賞受賞作『絆』で見せた原島弁護士の鮮やかな手腕に感動し、本書を手にとった次第。翻訳小説のような衝撃的などんでん返しではないのだが、どれも、日本的な情感溢れる、ヒネリの効いた作品となっている。本書に収録されている5作品は、小杉氏の以降の活躍を予感させるだろう。

以下は印象に残った作品。

■原島弁護士の愛と悲しみ
国選弁護人として殺人事件の弁護を引き受けた原島。被告人は原島の妻子を轢死させた過去をもつ男だった。

精神的な葛藤を経て導き出すこたえは何か という重厚な展開を期待していたが、これは、はずれ。正義の解釈次第ではあるのだが、僕としては、やるせない結末。解説にあるとおり、"愛"や"悲しみ"を感じないので、改題は疑問。何かの記録を読んでいるような文体も気になるところ。

■赤い記憶
刑事と被疑者の立場でで再会した幼馴染みの二人。この邂逅が、刑事を、幼い頃に起きた殺人事件と、その悲しい真実へ導いていく。

本書で一番好きな作品。小杉氏のその後の作品に見られるように、謎が氷解したときの、せつなさという残渣が印象的。これは一読をお薦めしたい。
原島弁護士の愛と悲しみAmazon書評・レビュー:原島弁護士の愛と悲しみより
4163087605
No.1:
(3pt)

難しい

一言で終わらすなら、「難しい」。

難しすぎる。中学生には一気に詰め込めない情報量。序盤から一気に押し寄せてくる情報の波に圧倒されて、気力が減っていく。
世間では「最初に大きな事件を出せ」と言われているが、この作品は事件を出すだけでなく、延々と事件の説明をしているように見えた。
だって難しい単語がズラーッと並んでいるから。
ここで重要な伏線が敷かれていても、「読むのが面倒くさい」で読み飛ばされて、伏線の意味がなくなるのでは? と思った作品でした。
新人賞はオリジナリティを求めているから、この辺が盲点になるのかとも思いました。
原島弁護士の愛と悲しみAmazon書評・レビュー:原島弁護士の愛と悲しみより
4163087605

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