1966年、ギャンブルが熱病のように流行し、学生運動の嵐が吹き荒れる大学時代が幕を明け、新入生ビートはひとりの少女に出会う。

若さだけが取り柄、さして特技もないのに“何でもやる商会”を始めた4人の男女。

幸せ一杯の結婚式場に突然死体が降ってきた。空には巨大な翼と人間の顔をもつ異形の影が。

騙し騙され、一攫千金を狙っては燻り続ける男たち。

「灰色の木を金色に戻す薬を下さい」―人知外れた妖の、悪業に見舞われし迷い子が、救いを求めて囁く呪文。

大物画家の私設美術館の開館日。展示室のドアを開けると、そこは…死体の山だった。

福井県の西端にある、海市(=蜃気楼の意味)という、いささかロマンチックな名前を与えられた新興の港湾都市。

時は1875(明治8)年。

この世のものならぬ真実。我々の持ち得ぬ叡知。

タクシードライバーの浜田英二のところに、ある日一人の女性がやって来る。ミラーごしに見た懐かしい面影。

俺―間男は、エロいながらも不安な夢から目を覚ました。そこは人外のモノが跳梁跋扈する絶海の孤島。

京都の西にある苔寺で有名な西芳寺の門前にある茶店の娘、秦春香は、子犬の鳴き声が気になって外へ出た。

生きることが最も困難だった時代、生きることが最も困難だった場所で。衝撃の問題作。

「腕を一本、芋の根元に埋めてくれ」大教団幹部の伯父から託された奇妙な遺言。謎の答えは遠い異国の大自然に埋もれていた。

海外へ逃亡する人間を匿ってほしい―。空港近くのパーキングに勤めている男は、ある日、上司からアルバイトを持ちかけられた。

素人探偵・一尺屋遙の友人で作家の八追純平は、金子みすゞの取材で山口県の仙崎を訪れた。

かつて、戦闘機で夜空を翔け昇り、月を撃ち落とそうとした大尉がいた。

美しい日本海沿いに走る特急「白鳥」の車内で殺されていた女性は、一代で財を築いた実業家だった。

2001年初夏、日韓A代表戦の前座として国立競技場で、スペインU‐17との親善試合が組まれた。

住民の八十パーセントが歴史と伝統のある浦島重工業の関係者で占められる浦島市では正社員、工員といった身分差別がいまだに厳然とあった。

霊界の現世への侵出を防ぐため、緩衝地帯に現れた我らがヒーロー。

南青山で交通事故に遭い死亡した男は、「ホトケノオデコ」という謎のダイイング・メッセージを残す。

私立探偵にも逃がし屋にも依頼できないトラブルを、たったひとりで引き受ける最後のプロフェッショナル。着手金は100万。

愚連隊やズベ公と呼ばれ、振り返るにはあまりにも若すぎたアウトローとしてしか生きられなかった男たちが、人生の分かれ道に舞い戻ったときに思い知る「時」の重さと残酷さを綴った切ない短編集。

結婚七年目、突然夫の慎治が嫌いになった里見昌枝は、嫌悪を抑えきれず殺害計画を企てる。

百年戦争にゆれる中世ヨーロッパ。

「わかりにくい単語・イディオム・言い回しには、ルビ（ふりがな）のように訳がつく」ルビー・ブックスシリーズ。

シカゴの老刑事エイブ・リーバーマンは、周囲の小さな世界で頻発するさまざまな出来事にかこまれて生きている。

誰彼なしに顎でつかい、お高くとまった言動は数知れず。

少女の死体は、夕暮れの湖畔に流れついた。パラダイス署の者たちは死体を見るのをいやがった。

20年前の破滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。

一九九〇年五月。たたき上げの会社社長が首だけの死体となって発見された。

クレアは相続した絵の鑑定のためにN.Y.を訪れるが、鑑定家のトロイは17世紀オランダの画家・フェルメールの贋作と判定。

怪盗クイーンに不可能はない!飛行船で世界じゅうを飛びまわり、ねらった獲物はかならず盗む。怪盗クイーンに不可能はない。

満月の夜、最初の事件と同じ現場に新たな犠牲者が。

長い間行方不明だった、ダイの伯父さんが帰ってきた。同時に、ダイの住む町をゆるがす大事件が発生。

あるところにお母さんと、三人兄弟がありました。お母さんは病気が悪くて、山梨がくいたいと言いました…。

“記憶”と“密室”と“悪意”の三重奏（トリオ）。 主題（テーマ）は“純愛”。

大手バス会社をリストラされた町田藍。再就職先は、弱小観光バス会社の「すずめバス」。

湯田真壁という珍しい名前の男が熱海の旅館で殺された。

一人めの被害者は、芸能人のミッキー中野こと秋葉原好一だった!彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。

ヴィクトリア女王治下、繁栄を極める大英帝国の首都ロンドン。その街はいま、姿無き殺人鬼の恐怖に震え戦いていた。

インドの古代遺跡で火災が発生。死者も出たこの事故で、牧場典子は、幸運にも逃げ出すことができた。

将棋の世界では、現金を賭けて対局する者を真剣師と呼んでいる。

「謎が解けなければ時間は永遠に止まったままだ」何かに疑問を抱くと時が停止するという奇癖を持つ青年末統一郎の言葉に、女子高生真奈は逆上した。

女子大生の名木麻由子は、失恋のショックをいやすために京都を訪れた。

20年前、町中が甲子園の夢に燃えていた。夢が壊れたとき、捨てたはずの故郷だった。

道場仲間と酒を飲んだ帰路、古谷勘兵衛は、いきなりすごい遣い手に襲われる。

転校してきたばかりなのに、知らぬ間に生徒会長候補にさせられた芝奈々子。

臨死体験より過酷な運命とは！ 病床から探る殴打事件の衝撃の真相。 気が付けば病院のベッドの上。

零下40度の爆風に血も肉も魂も凍った!迫真のエベレスト・アドベンチャー山岳冒険小説。

恋に破れ仕事も失った茉莉緒(26歳)は、若手俳優の雨森海と出会い、彼が所属する芸能プロダクションに再就職することになった。

田舎から憧れと野心を抱き東京へと降り立つ終着駅・新宿。

名門私立高校の教師を勤める峯岡は、何の不足もない順境の中で物足りなさを覚え、抵抗する妻を説得し、夫婦交換に参加した。

新宿のラブホテル。情事の余韻を残す女が逃げるように去った後に、男の変死体が残されていた。

志垣警部の海外研修中、和久井刑事がチームを組まされたのは、原宿署のオカマ警部・西郷藤吉郎にギャル刑事の南野マリン。

イギリス人カメラマンのイアンは、撮影のため、真冬のウィーンを訪れていた。

家族を失ない、仕事を失ない、そして恋をも失なったイアンは、ただひとつの望みをかけて、マリアンの行方を追う。

神の采配か悪魔の悪戯か、希代の殺人鬼と事件ライターを繋ぐ、血塗られた絆とは。

「黒姫のお池を守って…」謎の言葉を残しゲレンデで無惨に殺された親友。

植物写真家・猫田夏海は、ボトルに入っていたフロッピーディスクを拾う。

横溝賞優秀賞作家の知的挑戦!昆虫世界でミステリは可能なのか?諧謔と薀蓄に満ちた異色の本格推理。

過去の因縁を現世に覚醒すべく、「天狗」に纒わる都市伝説を広く流布し世間の混乱を狙う「黒谷神団」。

豊臣秀次側近の命を受け、太閤秀吉の首を狙う石川五右衛門!血湧き肉躍る本格「時代」ミステリーの傑作!第5回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

父と子の絆に熱い涙。サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞作 一度も会ったことのない息子が死の淵に──。

中絶の専門医である古河は、柔らかい物腰と甘いマスクで周りから多くの人望を集めていた。

漆黒の車が闇を裂く。それを駆る不良少年ブライアンの脳中で自殺した友人の声が囁く。

このミステリの犯人は天使です。しかし探偵役もまた天使が務めます。

煙管職人の佐之助は、品物を届けた後、かつての恋人で今は老舗足袋問屋の女房おつなと再会した。

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。

家族小説の新境地。直木賞受賞後の初の長篇。

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証

黄昏の世界に迷えし、子羊どもに救いは―?怪奇幻想小説。

特捜刑事・香月功は時価二億円のエメラルド「森の妖精」の行方を追っていた。

西本刑事は婚約者と長島温泉に泊まった。翌朝、二人が借りたレンタカーが何者かに爆破され、ボーイが死亡する。

東海道新幹線車内で時限爆弾が炸裂、乗客の小柳夫妻が即死した。

東京消防庁最大の危機を救え！ インターネットに操られた放火魔が東京を襲う。犯人グループの究極の目的は首都の象徴への放火。

雪深い山間のペンションで続けざまに起こった不可解な連続怪死事件。

長身、美形の水乃サトルは旅行会社課長代理。だが、度を越した多趣味と奇行から社内では変人の烙印を押されている。

誰もが大空に憧れ、飛行機ブームに湧いた昭和九年。

摩擦、軋轢、不和…殺意は人間関係のささいな隙間に芽生え育つ。日常生活に潜む魔性を描く社会派ミステリー。

“ミチビクモノハカケタルツキノナマエ”監視役を解任された香澄は、なんの前触れもないまま、恭介たちの前から姿を消した。

「あんたなんか母親じゃない。

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警護課に在籍し、SP(セキュリティポリス)として、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。

食中毒「寝てんじゃねえよ。

男を振りかえらせずにおかない見事な女っぷり。

おれの名前はスラクサス。魔法の国トゥライの探偵だ。

映像という手段を知り尽くし、若者のカリスマとなった邪悪な男。

材木商伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れる、深川芸者のお文。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

この人を見つけて下さい。

銀行の現金輸送を襲え。目標金額は一億円―。

出版社に勤める笹谷美緒は、博多発の寝台特急「あさかぜ4号」で帰京することになった。

もと新聞記者のクィラランは莫大な遺産を継いで、ピカックスに移り住むことになった。