時の渚
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全1件 1~1 1/1ページ
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元刑事の私立探偵が人探しをする、と言うのがメインストーリーです。警察がすごく協力的に情報喋り過ぎですし、とにかく出会う人がみんな良い人ばかりで、ほとんど苦労なく捜索は進みます。その為途中はいまいちつまらなく感じました。それだけで終われば何でも無い話なのですが、終盤意外な真相が明かされて親子の絆について考えさせられる事になり、最後は思わず泣けてきます。全体的にアイデアを良く練ってうまくまとめていますし、後半の感傷的な雰囲気も個人的には好きでした。 | ||||
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死が目前に迫った老人から生き別れになった息子を探し出すことを依頼された主人公の捜索を中心に物語が進みます。 この手の小説では途中で新たな謎が生まれたり、邪魔をする者が現れたりするものです。ところがこの作品ではそうした要素がなく、むしろ次々に協力者が重要な情報を与えてくれます。 あまりにも順調に話が流れていくと、かえって邪推するものです。200頁を過ぎたあたりで何げなく帯を見ると「家族の絆とは何か?大どんでん返しの末の衝撃のラスト」と書いてあります。そこで「ああ、最後はああなるのだろう」と思いながら読み進めました。 すると案の定でした。 | ||||
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私立探偵が老人の依頼を受け35年前に手放した子供の行方を調べる。老人は当時妻を出産で亡くし、頭にきて医者を殴り、生まれたばかりの子供を持って病院を飛び出す。公園のベンチでしょんぼりしているところをたまたま通りかかった女性が話しかけてきて子供をくれという。女性は先月死産したばかりだった。都合よすぎるが、まあそういう女性と公園ででくわすこともあるだろう(偶然その1)。女性には事情があり奇しくも隣家にいた臨月の女性と戸籍交換する。まあ事情が重なる人がすぐ近くにいることもあるだろう(偶然その2)。 探偵の行く先々に親切な人がいて、うさんくさい探偵にペラペラ喋って協力してくれる。まあそういう人も世の中にはいる(偶然その3)。積極的に協力して戸籍をとってくれたり、それをファックスしてくれたりもする。しかも、だいぶ昔のことなのに、細かいことまでよく覚えている。まあ世の中には昔のことを鮮明に覚えている人もいる(偶然その4)。次につながる糸口が見つかり、探偵はそれを辿っていく。 一方、探偵は3年前に妻子をクルマで轢き殺されていて、現在起きている連続殺人事件の犯人と同一人物であることがわかる(偶然その4)。その犯人は、なんと老人の探している息子と同一人物である。のちに違うことがわかるが深く関係している(偶然その5)。極めつきは、探偵その人が実は取り違えられた赤ん坊で、その相手が犯人の親だったということ(偶然その6)。まあ最初に探偵が35歳だということが書かれているから、何かあると思わせているんだけど。 人の縁は本人の知らないところでいろんな人とつながっている。仏教小説として読むと滋味深い。そういう期待をしないで読んでいたから、そういう意味でどんでん返しである。 | ||||
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元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。茜沢は息子の消息を辿る中で、自分の家族を奪った轢き逃げ事件との関連を見出す…。「家族の絆」とは何か、を問う第18回サントリーミステリー大賞&読者賞ダブル受賞作品。 | ||||
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笹本氏のファンです。山岳小説、警察もの色々読んでおりますが、これもとても感動しました。何より登場人物がみな温かい。つらい現実ではありますが、読後感はすがすがしさがあります。皆さんに読んでほしいと思いました。 | ||||
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元刑事の探偵が、余命短い元ヤクザの人探しの依頼を受け、ストーリーが展開される。複雑に絡み合う探し人の過去の因縁もあって、ストーリーはとても面白い。 また、ミステリー作品ながら、ハードボイルド的な色彩も混じっていて、一気読みさせられた。 終盤は衝撃的な展開となるが、偶然が多すぎる展開には、いくらフィクションと言えどもこれには無理がある、と感じたのが唯一残念な点であった。 | ||||
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