チューリップ・フィーバー(チューリップ熱)
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フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」に触発されて書かれた小説だそうです。確かに、本の中には多くの画家の名前が登場し作品も登場します。 それ以上に、この本でもっと興味を惹かれたのは、タイトルにもなっている「チューリップ・フィーバー」です。17世紀初頭、オランダはスペインから独立し、世界の海を制覇し商業国家として経済大国となった時代です。そんな時、トルコから入った「チューリップ」が大ブームとなり、投機の対象となってゆきます(丁度現在の穀物相場の様なものでしょうか)。球根1個が、住宅1軒にあたる価格になるなど、まさに異常事態です。この物語は、単純に言えば、そうした時代の「熱」を利用して、駆け落ちしようという物語です。 面白いのは、その落ちが、召使が球根を玉葱と間違えて食べてしまい破産してしまうところです。ただ、主人公はそこから立ち直り時代の風潮を超えた名画家になります。そのあたりは、家族などすべてを無くして名画家になったレンブラントが頭にあったのかも知れません。 小説もさることながら、この時代のヨーロッパの風潮を理解するのには良い本かなと思いました。 | ||||
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もう少し、もう少しで引き込まれるかもしれない と、我慢して読んでいましたが、ついに断念。 同時代を描いた「珈琲相場師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)」と同様に 登場人物の書き割りがあまりに単純で、半ばで 放擲してしまいました。時代の渦と重ねた恋愛劇、、。 比べていけないのでしょうが、、、 シェークスピアを読みましょう。 | ||||
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オランダの裕福な家庭が舞台のドロドロ恋愛ドラマって感じでした。 各キャラクターは強い意志を持って行動し、ラストにも満足できました。 女性と男性の違い、行動と責任など、考えさせられることもたくさんある物語で、お勧めします。 | ||||
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良い意味でも悪い意味でも、「なるほどスピルバーグが喜びそうな」と思った。 物語を盛り上げるセオリーを単純すぎるほど明快に踏襲しているので、 テンポを落とすことなく先を楽しみに読み進めることができる。 しかしそれほど目新しいどんでん返しがあるわけではない。 誰でも読みながらある程度は展開を予想できてしまうだろう。 それでも、17世紀アムステルダムの熱にうかされたような活気と そこで育まれた絵画のエッセンスは全体にちりばめられている。 映像的な想像をめぐらせながら読むと楽しめると思う。 | ||||
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官能的描写が多く表現が露骨なところもあるのですが、テンポがよくて嫌悪感がわく暇がない。 2004年の東京都現代美術館「ピカソ−躰とエロス」展でみた ラファエロと愛人と教皇の一連のデッサンを思い出します。 老いた主人と若く美しい新妻、そこへ才能ある若い画家が現れる。 オランダ絵画で緻密に描かれるまさにあの室内で、この三人が繰り返し出あうことによって始まるドラマ。 何がこの三人の心理で起こるか予想できすぎるほどですが、彼らは行動の人となり、読むほうはぐいぐいと その展開に引き込まれます。 章が短い。絶妙なカメラワークの映像を見るように、登場人物それぞれの瞬間の心理や行動を読み取ることが できます。展開の流れがとにかくおもしろいのですが、この作品はオランダ絵画の勝利とも言える。 民衆や生活、食材や衣服、あの時代の風俗を現代の私達はあの作品群から簡単に思い浮かべることができる。 言い換えれば、オランダ絵画の作品群のなかにこのストーリーはすでに含蓄されていたようにさえ思えてくる。 それほど見事に絵画とストーリーがマッチしています。 心の開放が個人レベルであって救いがあり、読んだ後はストーリーの満足感とともに、 単なる絵画鑑賞から絵画に描かれたドラマを読み取る感覚まで得られます。 | ||||
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