全世界を破壊する陰謀に迫りながら、当局に追われる身となったコーリー。

この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。

夫以外の男に惹かれることはないと思っていた。彼が島にやってくるまでは……。

伊賀一の忍び、無門は西国からさらってきた侍大将の娘、お国の尻に敷かれ、忍び働きを怠けていた。

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」―そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。

警視庁捜査一課の刑事・渡辺みさとは、友人の若江世衣子の死体を発見する。あたかも鬼に見立てられた死体を…。

母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。

警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。

宿敵ヤン・ウェンリーと雌雄を決するべく、帝国軍の総力をイゼルローン回廊に結集させた皇帝ラインハルト。

恋人に捨てられ、傷ついたエリザベス。

20××年、東京・上海を舞台に繰り広げられる大人の純愛!歳も国籍も立場も、何もかもがまるで違う2人の愛が共鳴し合ったとき、それは音もなく壊れ始めた…真紅が、ふと立ち寄ったジュエリーショップで出会った男“王剣”。

かつて狙撃兵として国のために戦った男がふたたび立ち上がる。愛しい人を守るため囚われた過去へ銃を撃つ。

言葉にできない不安感。おさまりのつかない気持ち悪さ。

聖なる島を訪れた天地竜之介は、奇妙な言い伝えを知る。

退役生活に別れを告げ、“不正規隊”を連れエル・ファシルの独立革命政府と合流したヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論む。

ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た―この文学史に残る神秘的な一文で始まる、ゴシックロマンの金字塔、待望の新訳。

マンダレーで開かれた豪華な仮装舞踏会の翌日、海底から発見されたレベッカのヨット。

夜10時。TVの人気討論番組の生放送が開始された。

テロ事件勃発に、警察が、そして政府が動きはじめる。

歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだヴェールに厚く覆われたままの、東洲斎写楽。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

両親を事故で亡くした中学1年生の如月タクマは、母方の実家に引き取られるが、そこでは魔術崇拝者の祖父が密室の蔵で怪死していた。

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。

八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。

結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。

何かワケありの僕は、ある日、突然、妻子を残し家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊りするようになった僕。

両儀式とその友人・黒桐幹也の前に再来する殺人鬼。忌まわしい邂逅が、式を苛む“殺人衝動”を加速させていく。

「あんな高いところに、どうやって死体を上げたのでしょう?」有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内で発見された他殺死体は、奇妙なことに、地上約十五メートルのポールの上に掲げられていた。

犯罪王モリアーティ教授の組織にいる人物から届いた、暗号手紙。

元海兵隊員の父を誇りに、カール・ウェブスターは、早撃ち名手の連邦執行官になった。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく―片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。

『悪い人にさらわれました。

「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。―自殺、するんだ」「誰が、自殺なんて」「それが―きちんと覚えてないんだ。

「あいつだ。俺、思い出した」「あいつ?」「クリスマス・イヴの終業式の日の自殺者。

“根源の渦”を目指す孤高の魔術師・荒耶宗蓮が張り巡らした、死そのものを体現化する太極の結界。

美貌の歴史学者・早乙女静香が、沖縄研究旅行中に遭遇した殺人事件。

今や至尊の冠を戴く存在となったラインハルトを襲う暗殺事件。

フランス語など習ったこともない不登校中学生の僕が、なぜ、サイト“ランボー・クラブ”のトップページに掲げられたフランス語の詩を読めるのだろうか?僕はいったい誰なのか?ある日、そのランボーの詩が書き換えられ、その詩が暗示する殺人事件が…。

30年前、中学教師だった松子はある事件で馘首され故郷から失踪する。そこから彼女の転落し続ける人生が始まった__。

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。

著名女流作家の邸宅に「ミステリ講座」と称して集められた人々。

二年間の昏睡から目覚めた両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。

サーカス芸人専門の養老院「天幕荘」。そこに雑誌ライターの真野博史が運命の糸に導かれてやってくる。

昭和五十八年、雛見沢村。

地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、「俺」はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。

名門進学校で一流大学の医学部合格の太鼓判を押されている桂木涼子がある日始めた“悪魔の実験”。

何者かが密かに上陸し、不穏な空気漂う長崎県対馬。東京・新宿の片隅で発生した在日朝鮮人殺人事件。

第二次世界大戦末期、欧州戦線から米本国に帰還した日系二世のミノルは、世界発のコンピューター、「エニアック」の開発に参加する中、日本への原爆投下が間近であることを突き止める。

原爆投下計画の漏洩を察知した米政府は、ミノルとエリイの日本上陸を阻むべく、追跡チームを送り込む。

北海道に生きる男女の性をまったく新しい筆致で描く“新官能派”鮮烈のデビュー作。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

石岡和己、犬坊里美、そして加納通子―。雪に閉ざされた龍臥亭に、八年前のあの事件の関係者が、再び集まった。

「この頭部、足部を森孝の具足中に葬れ」―血溜まりに浮かぶ生首と切断された片足。

世界に取り残された「きみとぼく」のための本格ミステリ―。西尾維新の最高峰との呼び声も高い傑作、待望のハードカバー化。

すべて当代一流の翻訳者による新訳で、チャンドラーの全中短篇を発表年代順に収録する画期的全集の第2巻。

昭和五十八年、雛見沢村。前原圭一の前に現れた、園崎魅音の双子の妹―詩音。

ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。

フェザーンを制圧下に置いた帝国軍は、今や同盟首都の目前にまで迫っていた。

パリ警視庁警視シャルコの妻が誘拐された。シャルコは必死に愛する妻の行方を追うが、杳として知れない。

協力者の元KGBスパイに裏切られ、妻まで奪われた末に逮捕。

白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助、学ラン姿に近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

交通事故で頭を打って入院していた僕は、退院した日に恋人のスウに会いに行く。ところが彼女はどこにもいない。

「この街で、オレを待ってくれる人はもう誰もいない」戦場カメラマンを目指すため、恋人・奈津実と別れた螢坂。

3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。

ボッシュと相棒のライダー刑事は、少女殺人事件に関与していると思しき人物を突きとめる。

いつもブツブツ文句をいうから、笑った顔が仏のようだから、「佛々堂先生」。

ヒナゴン探しが難航する比奈町に

謎の類人猿ヒナゴンが目撃されて

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

昭和五十八年。雛見沢村をめぐる連続怪死事件に終わりは来なかった。

ボストンの古い修道院で若い修道女が殺され、年老いた修道女も重症を負う。

ヒナゴン探しが難航する比奈町に市町村合併の波が押し寄せた。

謎の類人猿ヒナゴンが目撃されてから三十数年。

望みどおりの結末になることなんて、現実ではめったにないと思いませんか?小説の企みに満ちた、アンチ・ハッピーエンド・ストーリー。

「歌舞伎町に住んでいる理由?消えた同級生を探したいので」人気エッセイストとなった林あや美には、痛い思い出がある。

妻が惨殺された。妊娠六ヶ月、幸せの真っ只中だった。

もうすぐ遠子は卒業する。それを寂しく思う一方で、ななせとは初詣に行ったりと、ほんの少し距離を縮める心葉。

下町のアパートの一室で、顔を潰された身元不明の死体が発見された。その部屋に住んでいた若い夫婦は行方不明。

風子の逃避行は続く。犯人は果たして彼女なのか。

昭和五十八年。

第三勢力フェザーンに操られた門閥貴族の残党が七歳の皇帝を誘拐、自由惑星同盟の協力を得て帝国正統政府樹立を宣した。

高校生・向井広幸は、公園で戸浦という男と知り合う。

孤独で気侭な探偵・頚城悦夫。若く美しい依頼人。

明治36年、できたばかりの東京・日比谷公園で開かれる「公園裁判」。

仕事の決行は週末、今夜は下見だけの予定。

「あの事件をやったのはね、もしかしたら、兄さんかもしれない…」祖父の二三回忌の席で、大叔母が呟いた一言がすべての発端だった。

渋谷の雑踏を切り裂く一台の異形の車、オロチ。その助手席に座っていたのは、死んだはずのあの女だった―。

失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。

嵐の夜、研究所から姿を消した謎の生命体、“ダンサー”。

「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。

村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。

超Q級豪華寝台列車で密室殺人劇が幕を開ける…。

「助けてくれ、カンキンされている 警察にれんらくを」そうかかれた一枚の紙切れを見付けた美哉。

一見なんの関わりもない女性三人の不可解な自殺…実は何者かによって仕組まれた殺人だった?そして魔の手は4人目へと迫りゆく。