真夜中に捨てられる靴
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点9.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アクション冒険小説の雄デイヴィッド・マレルの手による短編集。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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沢山は語らなくても、良質なものは、受け入れられると信じることができる。著者の作品はすべて読んだが、"復活の日"はシンプルでありストレートに心に届く。是非一人でも多くの人に手にとって頂きたい。大人の男として。 | ||||
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最近、短編集を読む機会が多くなってきたけど、その中でも面白い部類に入る一冊でした。 全8篇からなるマレルの短編集なんですが、ジャンルにとらわれず作品ごとに全く違った世界観を描いているのが凄いです。 個人的には娘を殺された父親の気持ちを表した【何も心配しなくていいから】と未知なるウィルスの恐怖を描いた【目覚める前に死んだら】の2本が好きです。 全作品にいえる事なんですが人間の心理面を深く描いているので考えさせられるところもありました。 短いページの中でこれだけ濃厚な物語を作るマレルは素晴らしい作家やと再確認しました。 | ||||
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映画『ランボー』の原作者で冒険小説作家として『トーテム』でホラー小説家としての顔を持つ巨匠マレルの幻想中短編集。妄執というテーマで括られる良くも悪くも人間存在の為し得る不可思議な性情を、作者一流の人間ドラマで迫真的に描き上げています。 『何も心配しなくていいから』:猟奇犯によって娘を殺された父親が悲しみの中で犯人逮捕に執念を燃やす内に妻から見放され、やがて‘娘’が見えて話せるようになります。遂に犯人が捕えられた末に、彼が取った思わぬ行動とは? 『復活の日』:息子が不治の病に罹った父を冷凍保存して未来で治療しようとする執念を描いて感動を呼ぶ、暖かいマレル流SF小説。 『目覚める前に死んだら』:1910年代に地球を襲ったスペイン風邪の猛威に立ち向かった人類の記録を、ある医師夫妻の奮闘を通して感動的に綴ります。表題作『真夜中に捨てられる靴』:しがない刑事が、ある日気づいた夜毎に捨てられる靴の謎を追って、上層部からの非難にも屈せずに危険に身を挺して真相を突き止める。遂に暴かれた実相には、凶々しい狂気が潜んでいたのだった。 全八編、各篇冒頭に著者自身の愛着のこもった紹介文がつけられ、結びでは著者の母についての回想が語られている、古くからのファンにとっては堪らない、とても興味深い内容の特別な一冊と言えるでしょう。 | ||||
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印象深いのは老齢ゆえに業界から抹殺されようとしている往年の名脚本家が、青年を利用して巻き返しを はかろうとする「ゴーストライター」。難病に侵された父を冷凍保存して、自分の手で救おうとする男を 描いた「復活の日」。歴史的事実である「ある出来事」を詳細に描き、その渦中にあって必死に事態を収 拾しようとする男を主人公にした「目覚める前に死んだら」。そして、かつて「リオ・グランデ・ゴシッ ク」としてむさぼり読んだ「真夜中に捨てられる靴」の4編。 他にも謎の箱を独裁者に届けんとする将校の狂気を描いた「まだ見ぬ秘密」や、娘を連続殺人鬼に殺され た父親の転落を描いた「何も心配しなくていいから」などラストが印象的な作品も目についた。 残りの二作品の「エルヴィス45」と「ハビタット」は残念ながらとりたてて言及するまでもない作品だ った。マレルは短編、それも中編クラスの比較的長い作品に秀作が多い。安心して読めて、しっかり満足 のいく仕上がりとなっている。いったい彼がどれだけの短編を書いているのか定かではないが、これから も彼の短編集が随時刊行されたら、これにまさる喜びはない。 | ||||
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