怒りの脱出: ランボー2



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    初公開日(参考)1985年06月
    分類

    長編小説

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    ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))

    1985年06月19日 ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))

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    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    怒りの脱出: ランボー2の総合評価:9.40/10点レビュー 5件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    映画の無茶ぶりを丁寧に理論づけてて好感が持てる

    小学生の頃、そのアクションに胸躍らせた映画『ランボー/怒りの脱出』の原作本。

    冒頭、作者のマレルはランボーは前作で死に、本書では映画のランボーであると述べる。つまり作者自らが映画の反響によって書かれた作品だと認めているのだ。なんという潔さだろう。

    それを裏付けるかのように本書のランボーは確かに違う。前作では誰かと話すことさえ億劫なヴェトナム帰還兵だったが、本書では現地で落ち合ったヴェトナム女性のCIA連絡員コーとよく会話を交わすのだ。
    前作では憎悪の権化でしかない殺戮マシーンだったが、女性ゆえかも知らないが、その2人のやり取りではランボーは案外気の利いた男性であり、そこがまず違う。

    また本書ではランボーの性格付けに筆をよく割いている。ランボーがいつでも泰然自若と冷静さを保ち、恐怖心を抱かないのは本書では“禅”の精神こそがランボーを無の境地に、全ての恐怖を感じない心境に達する秘訣だと述べている。

    ちょっと時代は遡るがフリーランサーの殺し屋が登場する『シブミ』も殺し屋ニコライ・ヘルの絶対的な精神基盤を日本の精神シブミを体得したと設定している。武士道とか忍者とか当時は日本ブームだったのだろうか?

    しかしそれでも第1作のランボーの性格付けは踏襲している。過剰な拷問を受けることで彼の中に眠る獣性が目覚め、狂戦士の如く再び殺戮マシーンへと変身する。ワンマンアーミー、ランボーの復活である。
    この辺の心理描写はまさに小説ならではの物。恐らく映画では火事場の馬鹿力で苦難から逃れるランボーに辟易したのではなかろうか?つまりそれこそがデウス・エクス・マキナと感じ、失望した観客も多かっただろう。
    しかし本書ではその火事場の馬鹿力について丹念に説明を施している。この辺りは映画の欠点を小説で補っているようで好感が持てた。

    上に書いたことからも解るように解説によれば本書はノヴェライゼーションらしい。従って実に映画に忠実で、小学校に観た映画というのに各シーンが瞼に甦ってくるような思いがした。

    しかしノヴェライゼーションというのは通常売れない作家や専門の作家がやるものだが、本書では映画『ランボー』の原作『一人だけの軍隊』を著したマレル自らが書いたことが実に珍しい。邪推に過ぎるかもしれないが映画による版権と小説による印税の二兎を追ったのか?

    それはさておきマレルの諸作は物語の運び方やプロットの複雑さは一流作家の腕を見せるものの、キャラクターという点ではいささか弱さを感じるのは否めなかった。
    そんな中、この映画化もされたランボーの造形は一つ抜きん出ている感がある。いやこれも映画化ゆえに他の作品の登場人物と等しく比べられていないのかもしれない。スタローンの個性の強さによる効果なのかもしれないが。

    しかし本書を読んでホッとしたのはマレル自身がハリウッドアクション大作というドル箱作品を物にしたことで本来の作品の芯を失っていなかったことである。前作から引き続いて語るべきはランボーによる、ランボーのための、ランボーの戦争であることだ。このトリガーを弾く要素がそれぞれの作品では違うのだろう。

    しかしヴェトナム戦争とはアメリカの中で本当に忌まわしい過去だというのが解る。戦争は敗北した側が被る損害がかなり大きい物だというのが解り、それゆえに人道的な行為さえもないがしろにされてしまう。
    ヴェトナムに捕虜がいると解ったことでアメリカは救助隊を派遣しなければならなくなるが、それには膨大な費用と人員と時間が割かれる。さらには救助しても精神に異常を来し、真っ当な社会生活でさえ送れない人物もいる。そんな彼らの補償を政府は彼と家族に対して一生涯していかなければならない。
    確かにこれは難しい問題だ。つまりマレルは本書で改めてヴェトナム戦争とはいったいなんだったのかを、ノヴェライゼーションでありながら訴えているのだ。

    単に有名なアクション映画の小説化作品と捉えずに、一度手に取って読んでほしい。但し今では絶版状態なのだが…。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.4:
    (5pt)

    30年以上前の本も老いながら活きてる

    青年時代の本が大手の古本ショップにも無く、電子書籍にも探せずAmazonで手に入るなんて想定外。他にも買ったので時間をつくり若き頃の思い出に浸りたい。
    ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))Amazon書評・レビュー:ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))より
    4150403856
    No.3:
    (5pt)

    アマゾンネットショッピング利用して良かった。古本屋など手に入れることは不可能でした。

    この本を購入した動機は、子供の頃ランボーファンでした。今もファンです
    ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))Amazon書評・レビュー:ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))より
    4150403856
    No.2:
    (5pt)

    peace in our life

    Once again, back to 1980s!
    I feel for the soldiers, I really do.
    ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))Amazon書評・レビュー:ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))より
    4150403856
    No.1:
    (5pt)

    ノベライズであってノベライズでない。「一人だけの軍隊」の真の続編。

    この本は映画を観た人にも自信をもってオススメできる作品です。

    普通映画のノベライズは映画より質が落ちるものですが、これは小説として再構築された別物であり、「一人だけの軍隊」の真の続編だと言えます。

    ポイントは、初代ランボーの原作である小説「一人だけの軍隊」の作者、デイヴィッド・マレルが「怒りの脱出」の脚本をもとに大胆に脚色し、新しい小説にしていることです。

    デイヴィッドは「一人だけの軍隊」で殺したはずのランボーを映画の内容に合わせて甦らせ、「怒りの脱出」を自分のものにして自由に世界を広げています。
    このノベライズの機会を利用し、前作で描けなかったランボーの過去や内面、独自の演出など、映画と違う自分の小説を作り出しています。
    これは完全にデイヴィッドの小説であり、「ランボー2」ではなく「続・一人だけの軍隊」と呼ぶほうがふさわしい。
    知らない人はこれが映画の原作だといっても信じるのではないでしょうか。

    まさにもっと評価されるべき小説の新しいスタイルだと思います。
    ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))Amazon書評・レビュー:ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385))より
    4150403856



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