(短編集)
頭の中がカユいんだ
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頭の中がカユいんだの総合評価:
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大阪が誇るカルト作家 中島らも氏の処女作 | ||||
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友人に勧められて読了。中島らもという人を知らなかったが、若いうちから人生に苦労した天才型といわざるを得ない。 アルコールや薬物依存で言葉遣いで想像できるレベルの感性でないことはわかった。 比較するなら、下世話な現実を芸術に拡張するというようなアプローチである。 しかしながら歳をとると感慨深いという気分にはなれなかった。自分の感性が鈍ってしまったのかもしれないが、存在しない妄想で苦悩している人がいたら、気持ちが少し晴れやかになるかもしれない。そんな一冊。 | ||||
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自分が影響を受けた作家というとまあいろんな人がいるんだけど、やっぱ一番は澁澤だね。 で、澁澤の次に影響受けてんのが、実は 「中島らも」 だったりするw あとナンシー関の分析力と毒舌ギャグw さらには町田康の落語文体を土台にして、埴谷雄高や林達夫、三島由紀夫なんかの蒼古な漢文調の言葉遣い、加えて伝法調とネットスラングをテキトーにミックスした鵺の如きなんかが自分のレビュー用の散文体ねw あとほらキモオタがさ、琴線に触れる話題が出ると誰も訊いてないのに自分のこだわりを一気呵成に捲し立てる例の独壇場w 例のプチ発狂時に「立て板に水」式にべシャリがすんげえ早口になるアノw こっちが毒気を抜かれるドン引き系のエモーション&パッションにオマージュを捧げてるw 話が逸れたねw 中島らもも好きで澁澤の次くらいに物の考え方の根幹に抜き難く影響を受けてるって話ねw まあ実際中島の作品読んでみりゃ分かると思うけど、俺がどれほど自説の援用に中島の主張を拝借してんのかビックリすると思うよw そんで、中島の作品を読み込んでるうちに、電通や博報堂とかいった広告屋の本質ってもんもおのずと学ばされたのね。 中島はテレビ番組の放送作家でもありコピーライターのはしくれに引っ掛かってた人でもあるんだけど、業界にドップリ浸かりながら業界に批判的な視点を失わない魂の清潔さを維持してた。 これは中島がジャンキーだったって事実となんら抵触しない。 中島いわく「広告屋はチンドン屋である」ってんだから流石であるw そのチンドン屋が幅を利かせて、メディアを牛耳って世の中の需要や流行まで錬金術のごとく産み出してみせるって思い上がってんのが現在の状況であるって中島は言うワケw 今はステマっつうの? そういうのに乗せられずに、自分の目と耳と感性と意志で自分の好き嫌いを決められる審美眼を持てと中島は提案してるんだなと、俺は捉えたワケ。 また話が逸れた。この作品に関しては、他のレビュアーさんも指摘してる通り、唯一の中島らもの私小説であり、文章の体裁も凝ってるね。内容もひどく捨て鉢な… 「今夜、すべてのバーで」を読んだ時も思ったけど、実験的な部分はルイ・アラゴンかな?って。まあ俺の主観だけど。 とても好き。棘々しくてね。荒んでて美しい。 中島の本はだいたい頭の中に刻んだので部屋が手狭になったとき全部処分したけど、こいつだけはまだ手元に残してある。 | ||||
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家出した黒メガネ男が、夢と現実のはざまをユラユラ歩いていく・・・小説のような随筆、随筆のような小説です。異様なスピード感と印象に残らざるをえない言葉たち、そして主人公の醸し出す刹那感が笑いと悲しみを呼び起こします。このある種の「酩酊感を伴った疾走感」が薬物の力を借りていたとしても、私はらもさん(薬物も)を否定はしません。とんでもない傑作ですが、読む人を選ぶ小説群です。この小説が大好きな人とは、友達にはならないほうが良いと思います(笑) | ||||
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私はこの本を96年か97年の頃に読んでいた。 こんなことは読まされたくないという感想を持つ人が出そうな部分や作品が混じってもいるが、それでも中島らもが作家として世に出るきっかけとなった記念碑的作品。 笑いの要素は乏しいが、それは若書きだったからだろうか。反抗と悪徳を笑いでくるんでぼやかしてしまう器用さを敢えて拒否したような若さが感じられる。中島らもが自分の中にあるエネルギーをそのまま作品に変換したような、エネルギーのかたまりのような作品。 * 私には、中島らも全集があればいいのになどという願望がある。 | ||||
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遅くなりました、驚くほど綺麗な本でビックリでした。大変満足しています。 ありがとうございます。 | ||||
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