江戸屈指の両替商分銅屋に、仕事への誠実さを買われ、用心棒として雇われた浪人・諫山左馬介。

年寄りばかりを狙った騙りに、老夫婦が首をくくった。蓄えのすべてを奪われていた。

火事を起こし、その隙に皆殺しの押し込みを働く盗賊・千羽一家が江戸に入った。

北町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛の組屋敷を、見知らぬ娘が訪ねてきた。

小日向水道町にある、いちょうの大樹が看板の『銀杏堂』は、嶋村夫妻が二十五年に亘って切り盛りしてきた手習指南所。

ホームレスを強制退去した公園の治安のため、ボランティアで『見回り隊』が結成された。

内乱以来、魔導士への迫害が悪化するラバルタ。デュナンは私塾で学ぶ魔導士の卵だ。

クリア率98%のVR脱出ゲームを、ただひとり“真のバッドエンド”で迎えた高校生の鳴海恭平。

中国の山奥からきた吸血種族バンブーは人間そっくりだが若い姿のまま歳を取らない。

祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。

取材でラオスの首都ビエンチャンを訪れていた石田伸一が、メコン河畔で死体で見つかった。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

二・二六事件の当日、蒲生大将が自宅で拳銃自殺。だが、殺人の疑いも出てきた。

検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。

世界を揺るがす秘密は蔵王に隠されている! 大陰謀に巻き込まれた小学校以来の友人コンビ。

俺とおまえで世界を救いに行こうじゃないか―― 稀代の人気作家ふたりが合作、その化学反応が生み出した問答無用のノンストップ・サスペンス。

死にたい。でも一人じゃ死ねない――。

霧たちこめる釧路で生まれ、貧しく苛烈な少年時代を経て、男は、自らの過剰な指を切り落として、夜の支配者へとのし上がる──。

「まんじゃしろ」に祭られている美森さま。過疎が進む山村、美森町の守り神だ。

結婚直前の会社員・廉次の前に現れた女は、突然のキスと、謎の言葉を残して消える。

「おもしろいものを、見せてつかわそう」と、筆頭与力・佐嶋忠介を伴い市中見廻りへ出た平蔵だが、変事の予感を覚える。

謹厳実直な亡父・長谷川宣雄の隠し子出現に、平蔵は苦笑い(「隠し子」)。

かつて仕えた森藩の呼び出しに応じ、旧主・久留島通嘉と面会した小籐次は、思いがけず若き日の悪さ仲間だった松野藩藩主・松平保雅の窮地を救うよう依頼された。

棚旗奈々は妹・沙織の新居を訪れるべく、桑原崇と金沢へ来ていた。

殺人事件から外され、自衛官の交通事故死を捜査することになった警視庁の田島と新人女性刑事・毛利。

映画スター・北岡早馬と再婚し幸せの絶頂の伊都子だが、家族は未だ死んだ先妻にとらわれていた。そして遂に殺人が…。

怪獣惑星で発生した人気怪獣の密室殺人。罪を犯すことが不可能な天国惑星で起きた連続殺人。

地軸が90度転倒し、南北両極が赤道地帯に移動する“大転倒”によって、地上の人類は全滅した。

「スープ屋しずく」シリーズ第3弾です! 早朝にひっそりと営業している「スープ屋しずく」には、お客が抱えるさまざまな悩みや謎が舞い込んでくる。

産業廃棄物処理場で発見された死体は、 組織犯罪対策五課長・角田六郎の中学時代の同級生だった。

ススキノで探偵をする〈俺〉は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。

人は、神様が書いたカルテをそれぞれ持っている。それを書き換えることは、人間にはできない―。

首相主催のジャーナリスト懇親会へ編集長の代わりに出席した月代。

エリート公安捜査官・小日向純也の目の前で自爆テロ事件が起きた。犯人はスペイン語と思しき言葉を残すものの、意味は不明。

東海道の要所、箱根山。

通り雨が過ぎて虹が出た昼休み、高校二年の百瀬太郎は同学年の美園玲と運命的に出会う。

やりたいことが見つからず、漠然と都会を夢見る優等生の香衣。サッカー部のエースで香衣の彼氏のはずの隆生。

ぼろ屋敷に住まう謎の浪人・新見左近。だがその正体は、甲府藩の大名であり、将軍綱吉の甥、葵の若さま『徳川綱豊』であった。

ヴェネツィアは、今、輝く波に囲まれ、わたしの目の前にあります。沈んではいません。

天空城殺人事件で生き残った者が新たな仲間を加えて魔界へ乗り込む。 時を同じくして、監禁場所から消えた一人の『少女』。

外相会談を狙うVXガス・テロを阻止せよ!いまだ昏睡状態が続く志乃の夢を可視化する“クロノスシステム”が次々と犠牲者を予知するなか、遂に想像を絶する未来が映し出された―。

都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

帝都を襲う怪事件ーＳＦミステリ連作ここに大団円。科学か？迷信か？押川春浪、鵜沢龍岳が挑む不可思議事件簿。

舞台はドイツ。

大阪府警捜査一課”黒マメ”コンビvs稀代の知能犯。圧巻の警察ミステリ! 三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。

警察学校教官・守村が首吊り死体で発見された。捜査一課の五味は、府中署の綾乃とともに捜査に乗り出す。

『雪の鉄樹』で話題の著者による、衝撃のミステリー。

誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。

「恋人になってもらえませんか」片想いのこよみからの突然の告白に、草食系大学生の森司は思わずフリーズ。

絵画教室をやめて以来、大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。

料理の異種格闘技番組「竃の鉄人」は異例の高視聴率を叩き出す富士テレビきっての人気バラエティである。

元公安調査官の影山夏樹は新聞の求人広告を見て驚愕した。

東京、丸の内。本命の一流不動産会社の最終面接で、大学生の澪は唖然としていた。

いつかきみに、七月の雪を見せてあげる。あの日、彼女は青く光る海を見ながら、僕にそう約束してくれた―。

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた１通のメール。

一家で京都に引っ越してきた女子高生・桃花。隣に住んでいたのは、琥珀の髪と瞳をもつ青年・晴明さんだった。

百崎日向は結婚が決まり、十年ぶりに故郷の竹之山を訪ねようとしていた。

国民総陪審員制。ネットにアクセスして国民が重大事件の審判を下すという。

個性的であるということは、時に派手であるということを意味しない。相川英輔は遠景のような個性をもった書き手である。

天才画家の祖母と、生活力皆無な女優の母と暮らす女子高生、天本有里。

世田谷線で三軒茶屋より二駅、路地裏にある老舗の『藤屋質店』の手伝いをしている香芝涼子。

テレビドラマで浅見光彦役を演じる俳優が、軽井沢のセンセに相談をもちかけた。

元暴力団組長の九鬼直正は、ひょんなことから中学生の重光ゆかりと知り合う。

すべては、乙女のいびつな欲望から始まった ――衝撃のラストが待つ背徳のミステリー その朝、双子の老姉妹が手に手をとり、崖から飛んだ。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

戦後間もない1947年、探偵作家クラブは設立された。

目付・鳥居耀蔵の命を受けた榊扇太郎は、闕所となった蘭方医・高野長英の屋敷から一通の書付を発見する。

遊びさえ、本気で挑むのが探偵団! 美少年シリーズ第七作!

クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。

この悪人を、あなたもきっと好きになる。 シリーズ第3弾はやくも登場! 「わ、私は脅迫屋の仲間ではありません!」。

季節は夏。この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界で、女子大生の紙越空魚と仁科鳥子は互いの仲を深めながらも探検を続けていく。

「少年探偵団」は,少年物第2作.明智探偵,小林少年が,宝石を狙う二十面相に立ち向かう.犯行予告時刻のその時まで対決が続く.『超人ニコラ』は,四半世紀間,書き継がれた少年探偵団シリーズの最終作.戦時色が強まる中,筆名を変えてまで執念を以て書か

ある日、作家の「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。彼が語る内容を小説にして欲しいと言うが。

魔眼蒐集列車（レール・ツェッペリン）で起きた殺人事件は、誰も思いがけない方向へと展開した。

ついに、物語は『彼女』の故郷に至る。

戦国――激動の55年を、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六傑の視点から描く、かつてない連作歴史長編小説! 男達が戦う意味は何だったのか。

そこにあったのは、7人の関係者、3つの密室。

そこにあったのは、7人の関係者、3つの密室。

爽やかな筆致で贈る日常系ミステリー! 軽音部の歌姫を付け狙うストーカーを撃退するため、ライブ会場に張り込んだ啓介たち。

外務省職員が犠牲となった轢き逃げ事件。ただちに犯人として危険ドラッグ常習者が逮捕される。

日本を代表する一大コンツェルン・河帝商事の創業者一族が、相次いで殺された。

森二が刑務所を出た日、塀の外で二人の「兄」が待っていた―。

蛸足大学の助教・ユーリー小松崎は、駆け出し作家の松崎有理と、学問の危機を救うため、嘘の論文のでっちあげ投稿を考えた。

岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。

公家から武家となった信平が、幕府転覆を目論む強敵を秘剣・狐丸で倒してから三年、命を狙われた愛妻・松姫の心の傷は未で癒えない。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。

新作短編も収録!人気作家とともに歩んだ〈古典部〉のすべてがここに! ある日、大日向が地学講義室に持ち込んだのは、鏑矢中学校で配られていた「読書感想の例文」という冊子。

戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。

時空を超える、連城ミステリーの傑作。 南朝の天皇に仕えた男。

中学生の天才数学少女・浜村渚の今回の敵は・・・・・・世にも不可思議なトリックを操る悪の集団だった!

大化の改新から四年。朝廷の権勢が増すにつれ、都と山の民の紛糾は激化。

ほぼ、書き下ろし!! 詩人・最果タヒが、「食べる」について綴った異色のエッセイ集登場! 食べ物へのあきらめ、偏愛、「好き」という感情について語りつくした自由度無限大の一冊。

東京青梅で発見された会社役員の他殺体は、奇妙なことに虚無僧姿だった。

初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。

土地取引に絡んで辣腕を揮う弁護士西城昌一は、廃園と土地売却を目論む幼稚園長の代理人として、存続運動を行なう教師や父母と対することに。