優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。

美貌の女忍びが、島原の乱、そして徳川家康の正体に迫る。面白さ天下無双の“平成の忍者小説”決定版。

中国・唐代、二郎・七娘・小妹の幼なじみ3人は、桃林で10年ぶりに再会した。

歯を引き抜かれた少女たちの遺体が発見され、新聞記者カミルは取材のためにやってきた。母との確執で飛び出した故郷の町に。

27歳の亜紀は、大手出版社の編集者と結婚して幸せいっぱい、仕事も楽しくてたまらない。

東京・調布に自動車整備工場を構えた大道寺勉がテレビの中に見つけたのは、二十三年前、アメリカのサバイバルキャンプ時代に初めて愛を交わした女、マリアン・ドレイパーだった。

北海道から、成功を夢みて上京した青年・本田剛。

「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。

浅見家の新年恒例行事に、百人一首によるカルタ会がある。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理恵と決勝対決をし、辛勝。

「私が誰なのか調べてもらいたいのよ」。

人気女優の依頼は、かつて男に宛てたラヴ・レターを取り返すことだった(LOVE LETTERS)。

旅立ちの季節、夕士の決断。学年末、条東商は3年生追い出し会の準備で盛り上がり、妖怪アパートでも秋音の送別会が開かれる。

保育園とオフブロードウェイの切符売り場を掛け持ちで働くサマンサは、一組の男女がハドソン川にアイスボックスを投げ入れるのを目撃する。

調査も捜査も推理もしない、天下無敵の薔薇十字探偵、榎木津礼二郎。

ガソリンに溶ける新種の覚醒剤0822。

二人の少女を惨殺した殺人鬼の命に十億の値がついた。

晩秋の猪苗代湖畔で二つの死体が発見された!謎の美女・梅崎理美が絞殺、ほぼ同時刻に詐欺師・曽根稔が毒殺されたのだ。

現在、過去、未来。別々の時を刻む三つの大時計を戴くクロック城。

「今夜も、そして、明日も、あなたとこうしていたい」。ただ、本能の赴くままに、天衣無縫に生きる一人の女。

食したまえ、この肉を…浦登家の面面が唱和する。

蒼白い霧に峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

幽霊が映っているシーンがあるといううわさで話題になっているのが、映画『吸血鬼』。

心優しく寂しがりやの吸血鬼と、人が苦手な暁が巻き起こす、愛と笑いのロマンチック・ラブストーリー! 完全書下ろし人気作の続編。

長野県豊科署管内で発見された男の轢殺死体。そこには、たんなる轢き逃げ事件ではない、明確な殺意の存在が窺われた。

大学病院の医師・相川は、激務の疲れから、薬剤の投与量の計算を間違えてしまう。患者である少女は片手を失い…。

一九四五年八月十五日―東京、品川の軍需工場で女性の腐乱死体が発見された。

高二の誕生日に一家惨殺事件に遭遇、ひとり生き残った英貴は、惨劇の記憶を封印したまま、万華鏡の幻想世界に引きこもる。

人気デザイナー・橘修伍の元に、怪しげな男が訪ねて来た。芝居の舞台美術を依頼したいと言うのだ。

能登半島にあるホテルの一室で、観光ツアーで訪れた主婦の死体が発見された。死因はシアン化合物による服毒死。

画壇の若き寵児が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)。

王冠のダイヤモンドが盗まれ、首相みずからがホームズのもとを訪ねる「マザリンの宝石」、赤ん坊の血を吸う(?)母親を相手にする「サセックスの吸血鬼」、若い女性に恋をした老教授の不思議な行動に端を発する「這う男」など12編。

石岡和己、犬坊里美、そして加納通子―。雪に閉ざされた龍臥亭に、八年前のあの事件の関係者が、再び集まった。

「この頭部、足部を森孝の具足中に葬れ」―血溜まりに浮かぶ生首と切断された片足。

鎖国体制が揺らぎ始めた江戸末期。浪人となった相田総八郎とその妻なみは江戸・神田三河町に移り住む。

メガバンク東名富国銀行頭取の藤山はかつて部長時代、女子行員の裕子と関係を持ち妊娠させる。

警視庁特命係―“陸の孤島”“人材の墓場”と呼ばれるこの窓際部署に所属するのは、切れすぎる頭脳をもつ変わり者の杉下右京と、熱血漢で人情家の亀山薫、ふたりだけ。

ある晩、わたしは出会ってしまった。和バサミを持つ、いまわしき呪い女に…。

時計塔が修理されない上総園学園の二学期の音楽室。そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。

退屈な“日常”はいらない。欲しいのは、“異常”―。

世界に取り残された「きみとぼく」のための本格ミステリ―。西尾維新の最高峰との呼び声も高い傑作、待望のハードカバー化。

中世クロアチアの自治都市、ドゥブロブニク。

五百万両の借金をかかえる破綻寸前の薩摩藩の財政建て直しを島津重豪から命ぜられた調所笑左衛門広郷。

妙寿尼の焼く黒茶碗は名匠の作と見紛うほどの逸品。

謎の死から十数年、チベット・タシルンポ寺院霊塔で、突如金色のミイラ、パンチェンラマ十世が甦った。

20XX年、天孫降臨伝説で有名な宮崎県の霧島火山に噴火兆候が現れる。

こんなミステリを待っていた! 不可能犯罪(ロックトルーム)×非情活劇(タランティーノ)×謀略(エスピオナージュ) 殺し屋が繰り広げる殺し合いの修羅場で殺人事件。

修道会により絶海の孤島に建てられた更生施設。

瀬川恭介は史上最年少でショパンコンクール優勝を果たした天才的なピアニスト。

すべて当代一流の翻訳者による新訳で、チャンドラーの全中短篇を発表年代順に収録する画期的全集の第2巻。

高塔市―赤毛の人々が数多く住む奇妙な街で、その事件は起こった。

渓谷を走る7両編成の列車から、6両目だけが抜きとられ、36人の乗客と共に消えた!巨額の身代金の受け渡しに寝台特急「日本海2号」が指定され、日本海沿いを走る列車に異変が続発。

都内のビル屋上で加賀宝生流に係わる男が能面姿のまま殺された。

古野まほろが所属する、勁草館高校吹奏楽部と生徒会は、文化祭で演劇を共演することに。

水の都ヴェネツィア。

ある人物の策略により、館の地下で発見した作曲者不詳の楽曲を、自分の作品と偽って世間に発表しなければならなくなったダニエル。

コーヒーの優しい茶色にホイップクリームの柔らかな白色―老舗コーヒーハウスの名物ラテに感動したデザイナーが作ったジュエリーは、コーヒーがテーマ。

昭和五十八年、雛見沢村。前原圭一の前に現れた、園崎魅音の双子の妹―詩音。

安政の大地震、江戸が壊れた。崩れる町、失われるいのち。

「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」――ＯＬのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。

鷹匠になることを夢見て“最後の鷹匠”に弟子入りした杉浦岳央。だが高齢の師匠に不満と不安を覚え、早々に袂を分かつ。

わたしの名前を君たちは知らない。

フェザーンを制圧下に置いた帝国軍は、今や同盟首都の目前にまで迫っていた。

20世紀初頭独逸、急速な文明の発展の陰で居場所をなくしつつある人ならざるものたちと人族の共存を目指し、オルデンベルグ探偵事務所は設立された。

1950年代半ば、南バイエルン地方の森に囲まれた静かな農村で起きた凄惨な一家皆殺し事件。

パリ警視庁警視シャルコの妻が誘拐された。シャルコは必死に愛する妻の行方を追うが、杳として知れない。

「私はもう用済みってことですか!?」リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。

「ゴビラサ…」道尾の前で謎の言葉を呟いた男は、数日後に刺殺体で発見された。

児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。

空想が生んだ惨事が心の空白を埋める。無意味で不気味な心の暗渠を覗く14編。

癌で入院中の父親と寝たきりの祖父、二人の介護とアルバイトで日々をすごす大学生の柊一。

エレベーターに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。

首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。

東京の静かな住宅街で立て続けに起こる、陰惨な一家連続殺人。

江戸川乱歩が自身で選定、全作品にわたり校訂をした純粋の小説全集。

あの夏、僕はまだ子供で、どこにむかってどんな一歩を踏み出せばいいのかさえわからずにいた。

昭和20年夏、本土決戦に備えて中学生たちは陣地構築に動員された。

生前未発表だった幻のシナリオ、本邦初訳の短編、極上のショート・ショート、ブランド自らコックリル警部について語ったエッセイ等、バラエティに富んだ「ケントの鬼」ことコックリル警部ものの作品集。

ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。

カナダ、アメリカ両国でスコットランド系の男が拉致され、拷問ののち殺害される事件が発生。

「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、“俺”のところに厄介な依頼を持ち込んできた。

東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、三日後にカメラマンは無事保護された。

神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。

入院中の青年を、銃を持った町民達が狙っている。

画家・青木優二は謎のドイツ人女性・エルザから、第二次大戦中、ナチスの強制収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生まれた子供が自分だと知らされる。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。