聖女の島



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初公開日(参考)1988年08月
分類

長編小説

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聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)

2007年10月05日 聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)

修道会により絶海の孤島に建てられた更生施設。盗みや恐喝を重ね、幼くして性の歓びを知る31人の少女たちが聖女のもとで暮らしていたが、3人が死亡し、ホームは炎に包まれ、悪魔の罠ともいうべき悲劇に見舞われる!28人になったはずの少女たちが何度数え直しても31人いる…!!甘美な謎に満ちた傑作幻想ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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聖女の島の総合評価:7.67/10点レビュー 6件。Cランク


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No.6:
(3pt)

あんまり入り込めず

もう少し、こう、暖かい湿度がある甘美な世界、を期待していたのですが、ちょっと違いますね。軍艦島のような孤島にいる、矯正施設の追い詰められた女性リーダー。彼女の悪夢というか、混乱の世界を時間を壊しながら回想していくような作品。どちらかというと、乾燥しきって救いがない、ような文章で、疲労感、絶望が良く表現されています。主人公であるはずの女の子たちが殆ど描写されないのが意外でした。文章はきちんとしていて、純文学そのものです。
聖女の島 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖女の島 (講談社ノベルス)より
4061813803
No.5:
(5pt)

雰囲気を楽しむ作品

とにかく雰囲気や空気感が素晴らしい作品。魅力的なキャラや舞台設定、描写から形成される何とも言えない薄気味悪さのなか、読み進めれば読み進めるほど不安や違和感がどんどん蓄積されていく感覚。そして読了後もその何とも言えない感じが全く解消されない。特に第一章の修道女と園長の会話の気持ち悪さは秀逸。傑作幻想ミステリーという触れ込みだがミステリー要素は少なめ。落ちは序盤である程度予測でき、謎解きや大どんでん返しもないのでそういうものを期待して読むと肩透かしを食らうかもしれない。一つ不満があるとすればカバー装画。萌えイラストにしろと言う訳ではないがもう少し何とか、内容とのギャップが。見た目も小説の重要なファクターの一つなので。
聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825518
No.4:
(3pt)

少し読みにくい

復刻セレクションのシリーズの一冊だが、20年以上前の作品であるので、やや台詞等が長く読みにくい印象を与える。まあそれが作者の狙いなのだが、ノベルズ版で170ページ弱というボリュームながらなんだか長く感じてしまった。幻想ミステリーとあるが、ミステリー的な要素は殆どなくオチの効いた幻想譚と言った感じ。本格志向のミステリーを求める層にはあまりアピールしないだろう。構成は見事だが、そこにいたるまでがやや一本調子に感じてしまい、伝説の作品という割には標準的な印象に留まった。
聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825518
No.3:
(2pt)

描き方がベタ過ぎ〜構想・構成にもう一工夫欲しい所

不良少女更生の目的で、修道会によって絶海の孤島に建てられた厚生施設。修道会から派遣され、その運営に当たる女園長は自らの経営失敗を自覚して再建のために修道女を島に呼ぶ。そこで展開される幻想的で矛盾に満ち溢れた謎の物語。若く荒んだ少女達が集う島には凄惨さと性の匂いが充満している......。

一応、魅力的な設定ではあるが、描き方がベタ過ぎて、作者の狙いがすぐに分かってしまう。解説に"超絶技巧"とあるのが虚しい。期待して手に取った割には肩透かしを喰った感じ。また、作中で「人間交差点」を批判するシーンがあるが、こんな事が許されるのであろうか ? 妖しいムードの出し方は巧みだと感じたが、構想・構成にもう一工夫欲しい所だと思った。
聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825518
No.2:
(5pt)

皆川作品の分水嶺

なんとも不思議な感触の幻想ミステリだ。本書を読む者は、始終言い知れない『歪み』を感じることになる。まさしく本書は『信用できない語り手』の物語なのだ。なのに一見したところでは、その不安の正体が見定められないようになっている。そしてラスト、凄惨であまりにも静謐なラストの先には永遠に続く循環が待っている。
悪意や狂気をストレートに感じさせない筆勢に惚れ惚れしてしまう。どうしたら、こういう風に書けるのか。描かれていることはこんなにも残酷で爛れているのに、その匂いを感じないのはどうしたわけか?
おそるべし、皆川博子である。
この人の本は、読む毎に驚きと興奮を与えてくれる。そこに広がる世界は尋常でなく恐ろしいのに、どうしても魅了されてしまう。悪魔に魅入られたら、こういう感じなのだろうか。って、それは失礼か^^。本書はいってみればクローズド・サークルのお話なのだ。孤島が舞台なのだから、王道だろう。だが並みの作家ならそこで恐怖を芯に据えた物語を紡ぐのだろうが、皆川博子は恍惚を描くのである。狂気に彩られた一人称。孤島に集められた放埓な少女たち。漂う妖気。血が流され、夢がくり返され、夜がまたやってくる。だがそこにはうっとりとした陶酔感が横溢し、恐怖よりも恍惚が勝るのである。本書が特異な点はそこにある。また、それは両刃の剣で本書の評価を隔てる大きな壁でもある。どうか吟味していただきたい。
聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖女の島―綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)より
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