深層
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死亡推定時刻のような明快さは微塵もなく、ただただ心の奥底のひだをえぐるような、なんともやるせない心もちにさせる作品です。基本的に実話をベースにしている訳ですが、作者独自の解釈により事柄の深層について非常に強く考えさせられる内容です。正直、読み返したくない気持ちが強いのですが、それを否定できない気持ちもあり、悩ましい作品です。 | ||||
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4編の短編・中編からなる作品集. いずれの作品も人の死と,その周辺の人物から見た真相に焦点を当てている. どこか,聞いたことのあるような事件なのも,作者にとっては得意とする手法である. 3編目までは,医療事故,DV,援助交際という類型化されがちな事件を題材にしているが, 事件の背後の,ステレオタイプなストーリーではくくれない真相を掘り下げた作品になっている. 4編目はうつ病患者の自殺と,家族のストーリーで 本書や,作者の他の作品とはやや趣の異なる作品である. 夫婦の馴れ初めから始まる主人公の半生がテーマになっているため少々説明的なところが目に付き, また,自殺の真相に関してはあいまいになっている部分も見受けられるが, 精一杯やっていた主人公が,自分を責める描写がなんともやりきれない気持ちにさせられる. いずれも,当事者の心の動きという,真相の“深層”が丁寧に表現されていて読み応えがある. | ||||
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女の子はなぜ片腕を切断されなければならなかったのか? 医療ミスをめぐり、さまざまな人間の利害関係が複雑に絡む様を描いた「針」を 含む4つの短編を収録。 「針」のほかに、幼稚園の子供たち7人を殺した男の妻の心理を描いた「スター バート・マーテル」、手錠をかけられたまま車から飛び降り亡くなった少女に まつわる話を描いた「鏡」、精神を病み自殺を試みた息子が病院に運ばれやがて 脳死に至るまでを、父親の目から見つめた「ディアローグ」が収められている。 どの話も、決して報道されることのない裏の部分を描いている。 私たちは毎日、実に数多くの事故や事件のニュースを目にするけれど、その ほとんどはすぐに忘れ去ってしまう。だが、その事故や事件に関わった人たちは、 ずっとそのことを引きずり、心に抱えたまま生きていかなければならない。この 作品を読んでいると、否応なくその残酷な現実を突きつけられる。どの話も暗いが、 ずしりと重みを感じるものばかりだった。 | ||||
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医療ミス、虐待、援交、鬱病といった4つのテーマでの短編4部作である。 人間、皆、いろいろな過去を背負って生きている。また、現在もいろいろな制約を受けながら平凡な暮らしをできずにいる方々も多い。 朔 立木氏の本書は、平凡ではない(制約を受けながら生活している)方を主人公として書かれていて、どれも暗く悲しい。 しかし、それらは自分とは別世界ではなく、自分も同様な制約を追いながら生きる可能性があることを考えさせられる本である。 | ||||
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4話とも起こった事件の裏側やその時の状況が非常にうまくかかれ”現実?”と錯覚起こすくらいありました。 リアルな感情がひしひしとつたわり、わかりやすい話でもありました。 4話目の”ディアローグ”は涙が止まらないくらい辛いストーリーでした 何度も目をそむけたくなるような主人公の想いやその息子の最期を見届ける姿には涙なしでは読めませんでした。 精神的な障害者が一家にいたら自分はどうなるだろう・・・実際に起こった話を実にうまく書けてるとこがすごく感心します 事件の犯人の気持ちはともかく、それを取り巻く人の気持ちも丁寧に描かれ伝わります 2話目の”スターバート マーテル”は卑劣な犯罪者が描かれてましたが、その元妻の思い、実母の気持ちには耐えられないものがあることも考えさせられました 死刑になる犯罪者に対して世間は冷たいが、母親だけは”どんな子供であれ、どんな理由であれ子供を殺される気持ちは同じなんです” この気持ちは痛いほどわかるしこの本を読んで残った言葉でもあります | ||||
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