上州玉村で道案内が殺され、下手人の定次郎が逃走した。

高校生の志帆は、かつて祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪れる。

盗賊の頭・長沼又兵衛は、かつて本所・高杉道場で、平蔵、岸井左馬之助とともに、三羽烏と呼ばれた男だった(「高杉道場・三羽烏」)。

同心・松永弥四郎は、自身の奇妙な性癖を平蔵の息子・辰蔵に知られ、戦々恐々の日々を送る(「夜針の音松」)。「酒もうまい。

文政二年（１８１９）秋、野分（台風）一過。久慈屋の大番頭・観右衛門に誘われ、隅田川沿いの須崎村に赴いた小籐次。

新米刑事の高木は、闇社会の人間関係を知り尽くし圧倒的な実力で事件を解決する刑事・桜井に衝撃を受けるが――本格警察長編。

一九八四年、台湾で四人の少年たちは友情を育んでいた。三十年後、そのうち一人が全米を震撼させる殺人鬼に。

鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。

あのアツい男・遠藤が出社拒否に!? 人のいい彼が遂に、折れた……。

首を落とされ背中の皮が剥がれた無残な女の死体。

『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』で大暴れした魔法使いのマリィと、八王子署の変態刑事、小山田聡介が帰ってきました! 小山田邸で家政婦として働くことになったマリィ。

お馴染みの楓ヶ丘動物園の飼育員たち――大型哺乳類担当の僕(桃本)、げっ歯類担当の七森さん、ツンデレ獣医の鴇先生、そしてカルト的人気、爬虫類担当の変態・服部くん――が、動物たちにまつわる謎を解き明かす、人気ミステリーシリーズ最新刊!

人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ―。

食い気盛んな同心・木村忠吾の大好物は、深川の一本饂飩。柚子や摺胡麻、葱などをあしらった濃目の汁で食べる。

当代随一の女形・五代目岩井半四郎と知り合い、再三、芝居への招きを受けていた小籐次。

『機織る武家』血の繋がらない三人が身を寄せ合う、二十俵二人扶持の武家一家。生活のため、後妻の縫は機織りを再開する。

事件解決に貢献したマリィに「あるもの」をおねだりされ、青くなる小山田刑事。

人生最悪の日―不倫を清算し、結婚の夢を捨てた紗季が会社を辞めた日、夜の公園で見たのは男の変死体と「不思議の国のアリス」のウサギ。

画商の竹田は越後湯沢でスキー中、東京の自宅で妻と娘を何者かに襲われ、殺される。

元ヤンキーの大和と小学生の息子・進の期間限定親子生活を描いた「ホリデー」シリーズ。

地理を愛する参考書編集者・麻子。難事件を地理の知識で見事解決。

緻密な構図や大胆な題材、新たな手法で京画壇を席巻した天才・伊藤若冲は、なぜ奇妙な絵を生涯描き続けたのか――。

新しい女囚人おきぬは、顔も身体つきもどこか垢抜けていた。

死病に憑かれた下駄職人の彦蔵が「三十年前に子供をさらった」と告白する。

火付盗賊改方の同心・小柳安五郎は、一昨年、妻と子をうしなった。以来、人が変わったように、われから危難に立ち向かっている。

女密偵・おまさと、かつては本格派の盗賊の首領であった大滝の五郎蔵。

想い人おりょうとの仲に新たな進展を得た小籐次。だが、そんな日々にも、自らを見張る鋭い視線を感じていた。

39年前、西田啓子はリンチ殺人の舞台となった連合赤軍の山岳ベースから脱走した。

昔の男の死体を前に、美しいピアニストは言った。

東大法学部を卒業した新人刑事の野上は、新宿署に配属された。

雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。

結婚詐欺グループの一員と目される元シンクロ選手のインストラクター・荒川美智留。

48時間後に爆発する120万ドルの紙幣。

医者になる夢を叶えるべく江戸に出た登を迎えたのは、はやらない町医者の叔父と口うるさい叔母、驕慢な娘ちえ。

「娘と孫をさがしてくれねえか」半年以上も牢に入り、今は重い病におかされる老人に頼まれ、登が長屋を訪ねてみると、そこには薄気味悪い男の影が―。

舟の上で“隠居”を待ちながら、のんびりと交わす老船頭と平蔵のかけ引きの妙味(「大川の隠居」)。

この年二十の平蔵の長男・辰蔵は、剣術の稽古そっち退けで、女あそびに打ち込んでいる。

文政二年仲夏。小籐次にとって商いの師である野菜売りのうづが、いつもの蛤町の船着場に三日も姿を見せない。

狂える藤澤清造の残影―― 独りの死者と独りの生者。

日本のミステリー界の旗手として世界的にも名を馳せた著者は、常に完成度の高い作品を世に送り出し続けた。

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。

23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。

「おなつかしゅうござります」二十余年ぶりに平蔵の前に現われ、「密偵になりたい」と申し出たおまさには、平蔵への淡い恋心と語りたがらぬ過去があった(「血闘」)。

妻を亡くし、隠居の身であった平蔵の従兄・三沢仙右衛門が突如、茶屋女を「嫁にもらいたい」と言い出した。

落馬で腰を痛め、息子との立ち合いでは不覚を取る。

しまたまさん―雪之島の護り神。

現代のロンドン。

安心・安全のシステムで、殺し屋、やってます。 コンサルティング会社を営む男、富澤允。

わたしたちの世代の最良の精神はどこにあるのか。日系アメリカ女性のレイ(玲)は、過去への旅に出る。

売れない作家の兄・鈴島陽一と、人権派弁護士の弟・薫。

江戸城明け渡し迫る中、開城のため、官軍のにわか先遣隊長として、送り込まれた尾張徳川家・徒組頭の加倉井隼人。

御書院番士・的矢六兵衛はもとの六兵衛にあらず！？正体を探る中見え隠れする的矢家の事情。

組ご法度の覚醒剤取引に手を出した若頭が名古屋・栄で爆殺された。背後には、バハマリークスに端を発する国際金融の闇が―。

ほの明かり久慈行灯の製作指南と、手代の浩介の婿入りが決まったことを報告するため、小籐次は久慈屋の面々と水戸に向け旅立った。

斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。盗賊からは“鬼の平蔵"“鬼平"と恐れられている。

うまいと評判の蕎麦屋“さなだや”で、貝柱のかき揚げをやりはじめた平蔵だが、店を出た先客がどうも「気に入らぬ」と…。

火付盗賊改方とは、放火・盗賊犯を捕らえるための一種の特別警察。

『国語、数学、理科、誘拐』に続く、こころ優しい塾ミステリー第二弾! 「読むと勉強がしたくなる!」と話題を呼んだJSS進学塾の面々が帰ってきました。

浅草で雷を捕まえようとする大工の若い衆。深夜に突如炎上した有名な榧の木。

思い出して、思い出して、忘れて行くこともある── 釧路で書道教室を営む夏紀は、軽い認知症を患った母がつぶやいた、聞き慣れない地名を 新聞の短歌の中に見つける。

なぜ、私は「あしたはれたら死のう」と書いた翌日、橋から飛び降りたのか―。

松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した不破茜だが、良昌の体調が刻一刻と悪化していく。

小籐次の想い人おりょうに持ち上がった、二千四百石の高家・畠山頼近との縁談。おりょうは不安と不審を小籐次に吐露する。

「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は廃止すべきです」。

週末だけ探偵事務所を始めた男二人は不思議に思いつつ、そのままになってしまうような「ささやかな謎」の真相を解き明かしていく。

売れない作家・柏原は交通事故で一週間分の記憶を失う。

美しく妖しく、どこか懐かしくていとおしい―江戸川乱歩没後50年を記念する傑作選、辻村深月編の本書ではそんな乱歩の精髄を収める。

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。

腐乱死体となって発見された16歳の少女・舞子は妊娠していた。

こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。

キャサリン・ダンスの友人で人気歌手、ケイリーはストーカーに悩まされていた。

ケイリーの歌詞をなぞるように起きた第1の事件。次の犯行を予測しようとするダンスらを嘲笑うように第2の事件が。

結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エドワード(エド)・ウィルソン。

子連れの刺客、須藤平八郎を討ち果たし、約定によりその赤子、駿太郎を引き取ることになった赤目小籐次。

ある北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。

十八歳の若さで鷹月流剣術第三十二代当主となった鷹月つぶらは、かつての兄弟子、桜庭廉を探すため、山形から上京する。

廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫を開けると、中には1から12までの数字が並べられている。

“人間嘘発見器”キャサリン・ダンス捜査官が「無実だ」と太鼓判を押した男が、実は麻薬組織の殺し屋だとする情報が入った。

1963年11月22日――11/22/63。 ケネディ暗殺を阻止するため、僕は過去への旅に出る。

このミス1位ほかミステリー3冠達成の感動大作 過去へ旅することのできる「扉」の存在を知った男はケネディ暗殺阻止に挑む。

このミス1位ほかミステリー3冠達成の感動大作 過去へ旅することのできる「扉」の存在を知った男はケネディ暗殺阻止に挑む。

『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』のヴェルーヴェン警部シリーズ三部作の最終作。

自ら考案した行灯づくりの指南に水戸に行くことになった小籐次。だがなぜか、同行者の中に探検家・間宮林蔵の姿が。

一年以上前に失踪した妻から、突然かかってきた電話。

戦後まもない北九州の炭鉱で起きた、不可解な連続怪死事件。

IWGP第2シーズン、満を持してスタート!ストリートの“今”を切り取り続けてきた本シリーズ。

大企業のサラリーマンから、憧れの私立探偵に転身を果たした仁木順平。

気鋭の特捜検事、冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。

天下は豊臣から徳川へ。度重なる不運の末、あえなく伊賀を追い出され、京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。

和議成立ののち、平穏な日々が戻ったのも束の間、血なまぐさい因縁が風太郎を追い立てる。やがて訪れる最後の大決戦。

不思議なモノ、コトが生息するこよみ村。村長の娘・湯木奈央とボーイフレンドの溝江麒麟は今日も怪事件に首を突っ込む。

江戸っ子に大人気のらくだの見世物。駿太郎にせがまれて、小籐次もおりょうやお夕一家とともに見物に出向いた。

漫画家になり損ね、浅草の路上で似顔絵を描いて生計を立てている袴田鉄雄。

安藤裕美は、人材派遣会社を経て、プログラマーの転職を扱うベンチャー企業を起業。

はみ出し者の地震学者たちが、究極の津波予測に挑む――! 東日本大震災から三年。

車を暴走させて八人の命を奪って消えた殺人犯。いま退職刑事の元にそいつからの挑戦状が。

米最高のミステリー賞エドガー賞を受賞した巨匠の警察小説 車を暴走させて八人の命を奪って消えた殺人犯。

幕末の京都で出会った「世話のやける弟」のような男・坂本龍馬と結婚したおりょう。

過酷な労働を強いられ、辞めることもできない。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。