十一月に死んだ悪魔
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
十一月に死んだ悪魔の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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あらすじも何も見ずに読んだので、色々重い印象。ずっとヤってるし村上春樹かよって思うぐらいずっとヤってる。ストーリー重視の官能小説(ミステリー付き)みたい。 視点というか、小説家の主人公の作品がはさまれるので物語を見失いそうになったが、後半にはなるほど〜となった。あと凄くややこしい人間関係で読み終わった後に相関図を書くぐらいで、今でも正確に把握できてるか自信がない。 最終的に落ち着くところには落ち着いたのでスッキリした。読後感はずっとヤってる!ヤルことやってる!みーんなキモい!だった。 でも面白かったえ | ||||
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確かに伏線は多いです。が、結末が全く予測できないとまで言うのは言い過ぎかと…。 確かに、数ある謎のうち、読みきれたものもあれば最後まで気付かなかったものもありますので、最後まで飽きずに読めましたが。 ただ、主人公とヒロイン?の特性に関する部分は、少しでも知識があればかなり序盤で予測がつきます。作品の中でかなり大きなウェイトを占める部分が序盤でネタバレするのは、敢えてそういう仕様なのか?もう少し、分かりにくくしても良いような…。 伏線の張り方も強引で露骨ですので、読んでいる段階で「あぁこれが伏線なのね」と気付かされる箇所がいくつもありました。 読んでいて、明らかに不自然な表現やほのめかしがたくさん見つかります。その不自然さの理由を考えると、何となく大筋が見えて来ますよね。 だから考える余地があって面白いと言えばそうなのですが、どちらかといえば、気付かなかった伏線に完膚なきまでに叩きのめされたい。完全に好みの問題でしょうが。 著者の他の中編なんかも読みましたが、相性と好みの問題でしょうね…。 伏線が露骨すぎることに加え、人物像が一貫しないのも何となく読みづらい理由の一つ。 今回は、それが仕方ない理由もあるのですが、それにしても、他の作品を読んでいても、何となく行動、思考が一貫していない登場人物が多い。 つまりは、ご都合主義というか、作品の流れを維持するために動かされている人形劇を見ている気分。 この方の作品、どれを読んでも、登場人物を透かして創造主の顔が見えるようで、落ち着かない気分にさせられます。 | ||||
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売れなくなった作家が主人公で、合間に挟まれる奇異なシチュエーションの断片に、作者が書いている劇中作がバラバラに最初進行する。何だか折原一がよくやる設定だが、技巧派の愛川氏のことなので、本作も負けていない。 記憶喪失や人格乖離ネタや人形ネタなど、こう書くと、ミステリーを読みなれている人だと、ああ○○ネタ落ちなんだろうなと予感してしまうが、そうはいかないのが本書の凄い所。 最後になるに従って事件の構図が判明し、プロローグの意味が全く書きかえられてしまうエピローグネタなど、ミステリーとしてはやや反則気味のネタを散りばめながらも、伏線がきっちり張られたまごうことなき本格ミステリーに仕上がっている。 | ||||
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頭の中がグチャグチャになります。 けれど男性にはうれしいストーリーですね! 表紙のモデルさん、かなり色っぽいです。しかしストーリーを追っかけて行くうちにある事実が判明します。 かなり驚愕します。この方、今はいらっしゃらないみたいです。ネットで調べました。その謎解きをぜひお願いしたいです。 著者の作品は初めてですので…あと数冊読んでから判断したいのですが…それでも不思議な作品であることは間違いありません。 著者が博学な方だという点でも一男性として読んで無駄にはなりませんでした。 今回はそこそこ楽しめました。 あと数冊読んでみたいです。 | ||||
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本格ミステリーの作家である愛川晶は当代屈指の伏線職人である。その特質は今回も遺憾なく発揮され、前半から中盤にかけて、実に膨大な伏線が張られている。長大なこの作品はいわゆる入れ子構造になっていて、売れない作家・柏原の日常を描く本編に加え、二つの作中作、正体不明の人物からのメール、さらには作家の取材ノートのファイルまで挿入されていて、150頁くらいまではまったく全体像が把握できない。ところが、そこからバラバラだと思われた各部分の関連性が次第に明らかになり、それに伴って、失われていた11年前に柏原が関係した事件の記憶が蘇り始め、後半は怒濤の展開となっていく。ラスト100頁くらいのところで、ストーリーが完全に破綻してしまったと感じられ、正直、どんな手を使っても合理的な解決など望めないと思ったのだが、そこからまったく予想外の手を使い、強引に着地を決めてみせた。いわば『ドグラ・マグラ』的に主人公が病むせいで、描写に歪みが生じていくのだが、このような特殊な視点はもしかすると前例がないかもしれない。激しい性描写が何度も登場する点は『六月六日生まれの天使』に似ているが、内容はあれほど難解ではない。ラストまで読み、再びプロローグを読んだ時、あまりにも露骨に重要な伏線が張られているのに気づき、唖然としてしまい、そのままもう一度読んだのだが、大詰めに大量の伏線回収をしているものの、まだ回収しきれていない伏線がいくつも残っていることを知り、作者の偏執狂的な熱意に圧倒された。ただし、この作品は『イヤミス』とは少し違う。もちろん悲惨なラストではあるが、むしろ最悪の結末を意図的に避けているように、私には思えた。 | ||||
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