憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI
- IWGP (7)
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憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXIの総合評価:
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息長く続いているIWGPシリーズの第11弾。20代後半になっても相変わらず地元愛一筋のマコトとタカシとGボーイズたちの、ちょっぴりくたびれだした青春ストーリーだが、さすがに石田衣良の看板作品だけあった退屈はさせない。 | ||||
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この「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの最初の二冊ほどは購入し、目を 通した記憶がある。そのスピード感と新しい「青春小説」の香りがあり、時代を よく反映している小説と思った。今回は、何ともなしに手にとった、このシリーズ11の感想。 シリーズ初めは、池袋という東京の中でもどちらかというとくすんだ、灰色っ ぽい街(恐ろしく古いい時代に「池袋モンパルナス」はあったが)で生きる少年 少女たちの姿をよく描いていたと思う。現実の泥水を啜りながら、池袋で生きて いく成長の様子が新鮮に思えた。 だがこうしてシリーズ化してしまうと、さすがに物語の設定もストーリーも、 いつかどこかで読んだ小説の二番煎じ、という感がある。 脱法ドラッグ(この言い方も古いが)、パチンコ、ヘイトスピーチ、作者はな んとか「今」に物語を追いつかせようとしているが、必ずしもうまくいっていな い。 シリーズ物はどうしても陳腐さから逃れられない現れであろうか。 3年半ぶりの4つの短編集とある。このシリーズが売れたこと、それだけで続 編を量産し、それが面白いかというと少々疑問。 「北口スモークタワー」はドラッグに関わる物語。ドラッグの売買シーンはリア リティがあるが、それと筋立てとがバラバラ。何を描こうとしたのか。妙な「教 授」の語り、ドラッグを簡単に説明しているが、肝腎の本筋があまりに古くさい。 締まりのない結末で、余韻もない。 「ギャンブルではないギャンブル」=パチンコのこと。煙草のことが出てくるが、 そいうえばパチンコ店でもうもうと煙が上がっていたと思い出す。しかしパチン コの蘊蓄は、それこそパチンコ雑誌の十分の一以下の面白さしかない。急に「セ ルロイドのゴト師」のことが出てくるが、ゴト師のイカサマはそれと同じレベル。 4編とも、頭の中だけでいじくった物語のようで、読みやすいのだが、その現 場の匂いがほとんどない。暴力シーンも同じで、格闘ゲームのよう。何とも空っ ぽの文章が続いている。「凍り付くような冷たい声」をそのまま表現してもなん の意味もないのだが。 まあ軽く暇つぶしのために読む短編集であろうが、シリーズ最初から比較する と、劣化は否めない。 各短編の章かえの所で、ハーブの印、フィーバーの図柄、プラカードの印、そ れらの小さなシルエットがある。 これはお洒落と思ったが、褒められるのはそれくらい。 一時間ほでで読み終え、最後には何も残らない。 購入はおすすめできない。借りて寝転がって一時間ほどテレビをつけながら読 んで下さい。 | ||||
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シリーズを1作目から読んできました。シリーズ10作目を読んでから、少し時間がたってから、この11作目を読みました。 ちょっと、きつかったです。 例えば、過去の作品の登場人物が多く出てくるんですが、過去のエピソードを覚えていません。 なので、面白さや思い入れが半減したんだと思います。 また、作者の主張に共感出来ない点も、楽しさを減らす原因だったと思います。 ちょっと、この先の作品を読むかどうかを迷うような読後感でした。 | ||||
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IWGPは、大好きなシリーズで、かつては外伝も含めて全部読んでいた。 第1シリーズが完結したときは早く続編が出ないかと待ち望んでした。 それからどれだけ時間がたったか。第2シーズンがはじまったことは知らず、たまたま本屋で見つけて、現時点の最新作である16巻まで全て読んだ。 以下は、第2シーズン全体の印象である。 第2シーズンには、かつての輝きはない。 IWGPは、新宿でも渋谷でも吉祥寺でも地方都市でもない、1990年代後半の池袋だからこそ成り立つ物語りだった。80年代のヤンキーでもない、90年代のカラーギャングを描いたところが新鮮だった。 しかしこいつら、いつまでガキのつもりなんだ。 カラーギャングはまだリアリティがあるのか? 作中ではまだ20代となっているようだが、本当だったら40才ぐらい、いくらごまかしても30ではないか。 いずれにしても、「若気の至り」では済まされない年齢だ。 キング・タカシは今も「上納金」で優雅な暮らしをして、運転手付きの高級車を乗り回し、手下のGボーイズに暴力を震わせる。自分もケンカが強い。手下(Gボーイズ)には鉄の掟がある。自分のシマを荒らされればシメる。それは若さという免罪符がなければ、単にヤ○ザではないか。マコトはさえない情報屋だ。 以降、他の巻を含めてネタバレをすれば、脱法ドラッグ、仮想通貨、ヘイトスピーチ、児童虐待、ブラックバイトと、流行り物を表面的になぞっているだけ。 あの頃のIWGPにはもう会えない。 リアリティがもうないのだから。 | ||||
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ヘイトスピーチは、確かに一時期耳にした言葉。 最近は聞く、見ることは無くなったように思うが、無くなったわけではないのかな。 誠の妹が今後登場するのか頭の片隅にあったので、今回登場して、「今回登場したか!」と少しそこに注目してしまいました。 | ||||
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IWGP第2シーズン1冊目。主人公マコトが「もう二十代後半になった(p.9)」せいか、スピード感が少し落ちたようにも感じられるけれど相変わらず面白い。彼が少女から「大人のおじさんってカッコいいね」「マコトさんみたいな人がおとうさんだったらなって思うよ(p.25)」と言われてクサるところが笑える。今回の題材は「北口スモークタワー」では脱法ドラッグ、「ギャンブラーズ・ゴールド」ではパチンコのイカサマとギャンブル依存症、「西池袋ノマドトラップ」では情報商材や仮想通貨(実はねずみ講)、「憎悪のパレード」はヘイトスピーチといったところ。時代に遅れないところはさすがである。 | ||||
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