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憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI
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憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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この「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの最初の二冊ほどは購入し、目を 通した記憶がある。そのスピード感と新しい「青春小説」の香りがあり、時代を よく反映している小説と思った。今回は、何ともなしに手にとった、このシリーズ11の感想。 シリーズ初めは、池袋という東京の中でもどちらかというとくすんだ、灰色っ ぽい街(恐ろしく古いい時代に「池袋モンパルナス」はあったが)で生きる少年 少女たちの姿をよく描いていたと思う。現実の泥水を啜りながら、池袋で生きて いく成長の様子が新鮮に思えた。 だがこうしてシリーズ化してしまうと、さすがに物語の設定もストーリーも、 いつかどこかで読んだ小説の二番煎じ、という感がある。 脱法ドラッグ(この言い方も古いが)、パチンコ、ヘイトスピーチ、作者はな んとか「今」に物語を追いつかせようとしているが、必ずしもうまくいっていな い。 シリーズ物はどうしても陳腐さから逃れられない現れであろうか。 3年半ぶりの4つの短編集とある。このシリーズが売れたこと、それだけで続 編を量産し、それが面白いかというと少々疑問。 「北口スモークタワー」はドラッグに関わる物語。ドラッグの売買シーンはリア リティがあるが、それと筋立てとがバラバラ。何を描こうとしたのか。妙な「教 授」の語り、ドラッグを簡単に説明しているが、肝腎の本筋があまりに古くさい。 締まりのない結末で、余韻もない。 「ギャンブルではないギャンブル」=パチンコのこと。煙草のことが出てくるが、 そいうえばパチンコ店でもうもうと煙が上がっていたと思い出す。しかしパチン コの蘊蓄は、それこそパチンコ雑誌の十分の一以下の面白さしかない。急に「セ ルロイドのゴト師」のことが出てくるが、ゴト師のイカサマはそれと同じレベル。 4編とも、頭の中だけでいじくった物語のようで、読みやすいのだが、その現 場の匂いがほとんどない。暴力シーンも同じで、格闘ゲームのよう。何とも空っ ぽの文章が続いている。「凍り付くような冷たい声」をそのまま表現してもなん の意味もないのだが。 まあ軽く暇つぶしのために読む短編集であろうが、シリーズ最初から比較する と、劣化は否めない。 各短編の章かえの所で、ハーブの印、フィーバーの図柄、プラカードの印、そ れらの小さなシルエットがある。 これはお洒落と思ったが、褒められるのはそれくらい。 一時間ほでで読み終え、最後には何も残らない。 購入はおすすめできない。借りて寝転がって一時間ほどテレビをつけながら読 んで下さい。 | ||||
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シリーズを1作目から読んできました。シリーズ10作目を読んでから、少し時間がたってから、この11作目を読みました。 ちょっと、きつかったです。 例えば、過去の作品の登場人物が多く出てくるんですが、過去のエピソードを覚えていません。 なので、面白さや思い入れが半減したんだと思います。 また、作者の主張に共感出来ない点も、楽しさを減らす原因だったと思います。 ちょっと、この先の作品を読むかどうかを迷うような読後感でした。 | ||||
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IWGPは、大好きなシリーズで、かつては外伝も含めて全部読んでいた。 第1シリーズが完結したときは早く続編が出ないかと待ち望んでした。 それからどれだけ時間がたったか。第2シーズンがはじまったことは知らず、たまたま本屋で見つけて、現時点の最新作である16巻まで全て読んだ。 以下は、第2シーズン全体の印象である。 第2シーズンには、かつての輝きはない。 IWGPは、新宿でも渋谷でも吉祥寺でも地方都市でもない、1990年代後半の池袋だからこそ成り立つ物語りだった。80年代のヤンキーでもない、90年代のカラーギャングを描いたところが新鮮だった。 しかしこいつら、いつまでガキのつもりなんだ。 カラーギャングはまだリアリティがあるのか? 作中ではまだ20代となっているようだが、本当だったら40才ぐらい、いくらごまかしても30ではないか。 いずれにしても、「若気の至り」では済まされない年齢だ。 キング・タカシは今も「上納金」で優雅な暮らしをして、運転手付きの高級車を乗り回し、手下のGボーイズに暴力を震わせる。自分もケンカが強い。手下(Gボーイズ)には鉄の掟がある。自分のシマを荒らされればシメる。それは若さという免罪符がなければ、単にヤ○ザではないか。マコトはさえない情報屋だ。 以降、他の巻を含めてネタバレをすれば、脱法ドラッグ、仮想通貨、ヘイトスピーチ、児童虐待、ブラックバイトと、流行り物を表面的になぞっているだけ。 あの頃のIWGPにはもう会えない。 リアリティがもうないのだから。 | ||||
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ヘイトスピーチは、確かに一時期耳にした言葉。 最近は聞く、見ることは無くなったように思うが、無くなったわけではないのかな。 誠の妹が今後登場するのか頭の片隅にあったので、今回登場して、「今回登場したか!」と少しそこに注目してしまいました。 | ||||
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IWGP第2シーズン1冊目。主人公マコトが「もう二十代後半になった(p.9)」せいか、スピード感が少し落ちたようにも感じられるけれど相変わらず面白い。彼が少女から「大人のおじさんってカッコいいね」「マコトさんみたいな人がおとうさんだったらなって思うよ(p.25)」と言われてクサるところが笑える。今回の題材は「北口スモークタワー」では脱法ドラッグ、「ギャンブラーズ・ゴールド」ではパチンコのイカサマとギャンブル依存症、「西池袋ノマドトラップ」では情報商材や仮想通貨(実はねずみ講)、「憎悪のパレード」はヘイトスピーチといったところ。時代に遅れないところはさすがである。 | ||||
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作者の政治的な主張が作品に反映され過ぎていると思う。 好きなシリーズでしたが、この本を最後に買うのを辞めます。 昔のIWGPを求めている人にはオススメ出来ません。 | ||||
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少し物足りないと書かれている方がいますが、私もそう感じました。 ただ、主人公のマコトの歳を考えると、以前の様なスピード感溢れるストーリーでは無い、今回のような少し落ち着いた流れが20代後半の彼にはしっくりくるとも思えました。 自分も歳を取ったせいかもしれません。 そうは言っても、ハラハラどきどきする、若い時に戻った気分になれる、シリーズ1のストーリー展開の方が好きなんですけどね。 | ||||
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他の作品よりちょっとスピード感が無く残念です。 やっぱ、ウエストパークはスピード感が無いとね。 | ||||
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>ヘイトスピーチの状況と背景を、リアルに鋭くえぐり出す筆力は確かだ と、レビューで書いた人がいたので驚いた。 ヘイトスピーチとやらのデモを実際に見た事があるが、本作における描写のいい加減さに、作者はこの件 について真面目に考えるつもりがないだろうとすら思った。 後、せめて中国の反日暴動とか韓国の動物虐殺デモ(秋田犬とか雉とかブタといった動物を日本に 見立てて虐殺するデモのパフォーマンス。最も近年はネットで曝されて海外からの非難が殺到する様 になり、現在では殆ど実施されていない)と比較するべきではないだろうか。 それともう一つ。文庫版で安田 浩一が解説を書いていたが、この人物はジャーナリストを自称しているが、 実質的には極左系の政治活動家である。 著者に確固たる信念があるなら別だが、そうでないならこういう人物に書かせるのはどうかと思う。 このシリーズは本書が初めてだが、他のエピソードはそこそこ楽しんだだけに惜しいものである。 | ||||
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今までで一番リアルでした。 実際に現場に行って見てきたのかっ!?と勘ぐってしまいます。 登場人物がリアルすぎる。 個人的にノマドワーカーのコワーキングスペースの話がお気に入りです。 ノマドで稼ぐ仕事術的な話でした。 池袋で展開すると恐ろしいですね。 | ||||
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IWGPシリーズ復活ということで非常に期待して読みましたが肩透かしを食らいました。 中国寄りすぎて何を言いたいのか、伝えたいのかわかりませんでした。 表紙の旭旗につられて購入しそうになった方は、まずは図書館等で借りて読むことをお勧めします。 石田衣良さん好きだったので、非常に残念です。 | ||||
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なんだろうけれども、やたらに長く、退屈で、筆者が現実を小説に反映しきってないと感じた。 だんだん劣化してきている。 多分これ感じている人は多いと思う。 | ||||
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ウエストゲートパークは大好きで、一部で終わっていたと思っていたのですが、第二部が始まっていることに今更気がつきました。 やっぱり面白いです。 | ||||
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石田先生の池袋ウエストゲートパークシリーズの期待を裏切らない作品です。 | ||||
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しばらくぶりのシリーズ、楽しみに読みましたが過去最低の駄作でした。 いつもどおりのパターン化された構成と物語。 その中でもタイトルにもなっている「憎悪のパレード」は作者の未熟・不勉強な政治思想が投影されていて、実に気持ち悪かった。 こんなの書くなら宣言通り前作で完結しておけばよかったのに、商業作家の限界なんでしょうかね。 | ||||
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何かしらありきたりな感じ。ヘイトスピーチとか中国万歳とかもう左翼思想が全体に臭い、以前とは別物。社会風刺でもなく自分と違う考えを批判したくて終わらせた話をまた書き出したらしい!ネット普及してこの人の工作バレバレになっただけか? | ||||
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時事ネタをスルッと読むことが出来るのは流石だと思う。家でゆっくりではなく、電車に乗りながら読んでいたいなと思う。逆に言えば、良くも悪くもそこまでじっくり読まなくても良いかな、ということではあるが……。 | ||||
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無事に届きました 梱包もしっかりされていました。 IWGPファンとしてはしっかり読まないと! | ||||
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池袋ウエストゲートパークシリーズ第11弾。 今作は社会問題などを題材にした作品が多め。 今までにも社会問題を軸に書いた作品は多かった。 それ自体は別に構わないのだが、どうも今作は内容が堅くなりすぎて、ストーリーが馴染んでいない印象。 何というか社会問題の提起に力を入れすぎたか? 問題解決に関してもいまいちしっくりこない。 IWGPシリーズにしては珍しく凡作。 ファンならそれでも読むべきなのだろうが、目新しい進展(新キャラとか)は特にない。 そこまでファンでないのなら見送っても良い作品かもしれない。 | ||||
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「池袋ウエストゲートパーク」の第11巻である。石田衣良のデビュー作であり、二十年続いている代表作となる連作短編集なのである。 「北口スモークワーク」脱法ドラッグの巣窟スモークタワーに棲む売人を一掃するため、マコトは立ち上がった。 「ギャンブラーズ・ゴールド」パチンコ中毒の父親を持つ母子のため、マコトは一計を案じる。 「西池袋ノマドトラップ」狂暴な兄弟に追われているフリーターを助けるため、マコトはタカシと組んで罠を仕掛ける。 「憎悪のパレード」池袋がヘイトスピーチの嵐に巻き込まれ古いビルが放火された。マコトは総力を結集してヘイトスピーチ集団に立ち向かう。 相も変わらずの痛快活劇だ。もう二十年も続いている連作短編集なので、既に様式化されているのだが、それでも面白い。三十年、十五巻以上も続いている夢枕獏「陰陽師シリーズ」もそうだが、冒頭の語りからラストの大団円まで、パターン化された物語の構造は安心して読めるのだ。 しかし石田衣良は、このワンパターン構造の中に、常に時代の最先端の風俗を取り込み、読者を飽きさせない。ちょっと前に世間を騒がせた、脱法ドラッグ、ヘイトスピーチや、現代社会の底流にいる非正規労働者、フリーター、母子家庭を常に描き、社会を告発し続けるのだ。 中途半端な取材ぐらいでは、とうてい描きようのないヘイトスピーチの状況と背景を、リアルに鋭くえぐり出す筆力は確かだ。世界に誇れる平等社会だった日本は、いつのまにかグローバルスタンダードな格差社会になってしまった。社会の底辺に押し込まれた若者達は、自分より下層の階級を作り出すためヘイトスピーチを繰り返す。その対象は、韓国人でも中国人でも誰でもよいのだ。 最先端の風俗は、陳腐化の速度もいたって速い。わずか数年で、世間から忘れられてしまう。それでも石田衣良は、エンターテイメントの形式を取りながら、研ぎ澄まされた感性で、時代の罠をあぶり出す。この「池袋ウエストゲートパーク・シリーズ」は、際だった現代小説なのである。 | ||||
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