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憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI
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憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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この「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの最初の二冊ほどは購入し、目を 通した記憶がある。そのスピード感と新しい「青春小説」の香りがあり、時代を よく反映している小説と思った。今回は、何ともなしに手にとった、このシリーズ11の感想。 シリーズ初めは、池袋という東京の中でもどちらかというとくすんだ、灰色っ ぽい街(恐ろしく古いい時代に「池袋モンパルナス」はあったが)で生きる少年 少女たちの姿をよく描いていたと思う。現実の泥水を啜りながら、池袋で生きて いく成長の様子が新鮮に思えた。 だがこうしてシリーズ化してしまうと、さすがに物語の設定もストーリーも、 いつかどこかで読んだ小説の二番煎じ、という感がある。 脱法ドラッグ(この言い方も古いが)、パチンコ、ヘイトスピーチ、作者はな んとか「今」に物語を追いつかせようとしているが、必ずしもうまくいっていな い。 シリーズ物はどうしても陳腐さから逃れられない現れであろうか。 3年半ぶりの4つの短編集とある。このシリーズが売れたこと、それだけで続 編を量産し、それが面白いかというと少々疑問。 「北口スモークタワー」はドラッグに関わる物語。ドラッグの売買シーンはリア リティがあるが、それと筋立てとがバラバラ。何を描こうとしたのか。妙な「教 授」の語り、ドラッグを簡単に説明しているが、肝腎の本筋があまりに古くさい。 締まりのない結末で、余韻もない。 「ギャンブルではないギャンブル」=パチンコのこと。煙草のことが出てくるが、 そいうえばパチンコ店でもうもうと煙が上がっていたと思い出す。しかしパチン コの蘊蓄は、それこそパチンコ雑誌の十分の一以下の面白さしかない。急に「セ ルロイドのゴト師」のことが出てくるが、ゴト師のイカサマはそれと同じレベル。 4編とも、頭の中だけでいじくった物語のようで、読みやすいのだが、その現 場の匂いがほとんどない。暴力シーンも同じで、格闘ゲームのよう。何とも空っ ぽの文章が続いている。「凍り付くような冷たい声」をそのまま表現してもなん の意味もないのだが。 まあ軽く暇つぶしのために読む短編集であろうが、シリーズ最初から比較する と、劣化は否めない。 各短編の章かえの所で、ハーブの印、フィーバーの図柄、プラカードの印、そ れらの小さなシルエットがある。 これはお洒落と思ったが、褒められるのはそれくらい。 一時間ほでで読み終え、最後には何も残らない。 購入はおすすめできない。借りて寝転がって一時間ほどテレビをつけながら読 んで下さい。 | ||||
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シリーズを1作目から読んできました。シリーズ10作目を読んでから、少し時間がたってから、この11作目を読みました。 ちょっと、きつかったです。 例えば、過去の作品の登場人物が多く出てくるんですが、過去のエピソードを覚えていません。 なので、面白さや思い入れが半減したんだと思います。 また、作者の主張に共感出来ない点も、楽しさを減らす原因だったと思います。 ちょっと、この先の作品を読むかどうかを迷うような読後感でした。 | ||||
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IWGPは、大好きなシリーズで、かつては外伝も含めて全部読んでいた。 第1シリーズが完結したときは早く続編が出ないかと待ち望んでした。 それからどれだけ時間がたったか。第2シーズンがはじまったことは知らず、たまたま本屋で見つけて、現時点の最新作である16巻まで全て読んだ。 以下は、第2シーズン全体の印象である。 第2シーズンには、かつての輝きはない。 IWGPは、新宿でも渋谷でも吉祥寺でも地方都市でもない、1990年代後半の池袋だからこそ成り立つ物語りだった。80年代のヤンキーでもない、90年代のカラーギャングを描いたところが新鮮だった。 しかしこいつら、いつまでガキのつもりなんだ。 カラーギャングはまだリアリティがあるのか? 作中ではまだ20代となっているようだが、本当だったら40才ぐらい、いくらごまかしても30ではないか。 いずれにしても、「若気の至り」では済まされない年齢だ。 キング・タカシは今も「上納金」で優雅な暮らしをして、運転手付きの高級車を乗り回し、手下のGボーイズに暴力を震わせる。自分もケンカが強い。手下(Gボーイズ)には鉄の掟がある。自分のシマを荒らされればシメる。それは若さという免罪符がなければ、単にヤ○ザではないか。マコトはさえない情報屋だ。 以降、他の巻を含めてネタバレをすれば、脱法ドラッグ、仮想通貨、ヘイトスピーチ、児童虐待、ブラックバイトと、流行り物を表面的になぞっているだけ。 あの頃のIWGPにはもう会えない。 リアリティがもうないのだから。 | ||||
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作者の政治的な主張が作品に反映され過ぎていると思う。 好きなシリーズでしたが、この本を最後に買うのを辞めます。 昔のIWGPを求めている人にはオススメ出来ません。 | ||||
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>ヘイトスピーチの状況と背景を、リアルに鋭くえぐり出す筆力は確かだ と、レビューで書いた人がいたので驚いた。 ヘイトスピーチとやらのデモを実際に見た事があるが、本作における描写のいい加減さに、作者はこの件 について真面目に考えるつもりがないだろうとすら思った。 後、せめて中国の反日暴動とか韓国の動物虐殺デモ(秋田犬とか雉とかブタといった動物を日本に 見立てて虐殺するデモのパフォーマンス。最も近年はネットで曝されて海外からの非難が殺到する様 になり、現在では殆ど実施されていない)と比較するべきではないだろうか。 それともう一つ。文庫版で安田 浩一が解説を書いていたが、この人物はジャーナリストを自称しているが、 実質的には極左系の政治活動家である。 著者に確固たる信念があるなら別だが、そうでないならこういう人物に書かせるのはどうかと思う。 このシリーズは本書が初めてだが、他のエピソードはそこそこ楽しんだだけに惜しいものである。 | ||||
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IWGPシリーズ復活ということで非常に期待して読みましたが肩透かしを食らいました。 中国寄りすぎて何を言いたいのか、伝えたいのかわかりませんでした。 表紙の旭旗につられて購入しそうになった方は、まずは図書館等で借りて読むことをお勧めします。 石田衣良さん好きだったので、非常に残念です。 | ||||
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なんだろうけれども、やたらに長く、退屈で、筆者が現実を小説に反映しきってないと感じた。 だんだん劣化してきている。 多分これ感じている人は多いと思う。 | ||||
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しばらくぶりのシリーズ、楽しみに読みましたが過去最低の駄作でした。 いつもどおりのパターン化された構成と物語。 その中でもタイトルにもなっている「憎悪のパレード」は作者の未熟・不勉強な政治思想が投影されていて、実に気持ち悪かった。 こんなの書くなら宣言通り前作で完結しておけばよかったのに、商業作家の限界なんでしょうかね。 | ||||
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何かしらありきたりな感じ。ヘイトスピーチとか中国万歳とかもう左翼思想が全体に臭い、以前とは別物。社会風刺でもなく自分と違う考えを批判したくて終わらせた話をまた書き出したらしい!ネット普及してこの人の工作バレバレになっただけか? | ||||
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「相変わらず水戸黄門だな」と思いながら読んでいましたが、 ここのレビューを見てみると、やはりほかの方々も同じ感想を持たれているようですね。 初期のころの疾走感はどこへやら、ここ何巻かはあまりにパターン化がひどい。 この巻も、すべての話が「時事ネタ」+「人情話」+「舞台装置としての敵」 というフォーマットに落とし込んで構成されています。 たとえば1話は、 時事ネタ=脱法ハーブ 人情話=ジャンキーによる車両事故で大怪我を負った老女と、かわいそうな孫娘 敵=脱法ハーブ業者 3話は、 時事ネタ=ノマド、仮想通貨、マルチ商法 人情話=夢を持つITワーカー 敵=池袋で有名な極悪兄弟 といった調子です。要はこのパズルの組み合わせなので、これから先もネタには事欠きません。 たとえば、 時事ネタ=リベンジポルノ 人情話=元彼に撮られた動画をアップされ、それが元で学校に行けなくなり、夢を諦めて絶望するかわいそうな女性 敵=ストーカー化した元彼 なんて話も容易に思い浮かびます。 まあ、それはそれでいいんですけど、 フォーマット化して作っているために、作者の頭もパターン化しているようです。 その結果、綻びが多い。 たとえば1話で「孫娘がジャンキー自身ではなく、脱法ハーブ業者が集うビルに復讐しようとするのはちょっと飛躍してない?」とか、 3話で「カフェが停電して、パソコンの電源が落ちてデータが飛ぶって、ノマドワーカーってそんな事態も想定してないほどアホなの? っていうかノートパソコンに内蔵バッテリーがあるんじゃないの?」とか、 同じく3話で「極悪兄弟の頭脳担当である兄がマコトに『誰だ?』って聞くけど、子どものころから池袋のワルでブレイン担当なのに、 “池袋イチのトラブルシューター”で数々の事件を解決してきたマコトのことを知らないの?」 …とか、細かいことですが、こういった細部を詰めていません。 フォーマット化の弊害でしょうか。まずプロットありきで、そこにパズルのピースを埋め込んでいく作り方なので、 綻びに作者も気付いてないように思います。あるいは気付いているけど気付かないフリをして強引に進めたか。 …まあ、それでもいいんです。面白ければ。 醍醐味である「主人公が事件を解決する方法」に何かしらのアイデアがあれば。 この巻は決定的にそこが欠けています。 特に2話と4話は酷く、読後のカタルシスがまったくありません。 フォーマット化はいいんです。偉大なるマンネリです。「水戸黄門」万歳です。 でもどうか、解決方法にはアイデアを。 | ||||
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このシリーズの大ファンで、シリーズが再開したと聞いてすぐに購入しました。 期待をして読んだのですが、29歳になってもキングもマコトも立場や環境が全く変わらないのは無理があると感じました。マコトのお母さんでなくても、いつまでも人のことをかまってないでと小言の一つも言いたくなります。 また、提議されている問題は非常にいいのですが、物語としてみた場合には展開や結末がすっきりしておらず、特に最後のヘイトスピーチを扱った話は、その傾向が強かったです。 せっかく再開したのですから、マコトやキングの成長や変化があってもよかったと思います。 | ||||
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トラブルが起きてGボーイズに協力を仰いで解決。しかも波乱もなくトラブルの難易度がシリーズをおうごとにどんどん下がっていくのでよんでいてのハラハラ感が全くありません | ||||
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1〜3巻までは文句なしで素晴らしい小説でした。4巻以降は徐々に失速。でも、10巻が思ったより良かったので、今回発売日に購入しました。 結論としては、よくわからんです。 なにせ、十二歳のガキの証言って、主語も述語も時制も視点もばらばら。一次予選で落選する新人賞の応募原稿みたいだからな。(本文引用) 1話から冷めました。狙ってやっているのか、それとも天然ボケなのか。視点がばらばらなのは、あんただろと。一人称に神の視点が介入してます。マコトは新人賞の下読みなんかやりません。というか、石田衣良も下読みはしないはず。もうよくわからんです。誰視点なんですか?ゴーストライターが書いてるんですか? この本を読む人は、シリーズか作者のファンだと思うので、おそらくレビューの評価も最終的にはそこまで悪くならないとは思いますが、これまでの作品を超えるものではないことは確かです。 1巻を読んだ時の衝撃と興奮は2度と味わえないのでしょうか。マコトも自分も、年を取りました。 | ||||
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