なぜかキャッツ・フードが大好きなバセット・ハウンド犬のルルを連れて、売れなくなった元ベストセラー作家の僕は、ロンドンにやってきた。

恋人の水沢アキのマンションの隣室が全焼し、男の焼死体が出た!釣部渓三郎と蟹沢警部は、部屋の主でここ数日所在不明の独身女性を探し出せば一件落着と考え、秋田の乳頭山に出かける。

美しい日本海沿いに走る特急「白鳥」の車内で殺されていた女性は、一代で財を築いた実業家だった。

5年前に清算した上司との不倫…その相手であった田岡が殺された日、亜木子はマレーシアにいるはずの夫を赤坂のナイトクラブで見かけた。

うりふたつの人間ドッペルゲンガー(D)があちこちに出現、自分のDと出会った者のほとんどは自殺してしまう。

東京を恐怖のどん底につき落とす殺人鬼が二人も出現した。一人は金槌で被害者をめったうち。

マユコです。内気で本好きの私には、ひとつ秘密があるんです。

北多摩警察署の刑事課強行犯係の相馬刑事―身長180センチ、体重80キロ、通称ウマさん。

起死回生の新作で存在を世に問うべく、秩父の山荘にこもった老作家のもとに美貌の女性が訪れる。

クラスでふたりは際立った。英語をきれいに発音できる少女と、訳出が上手な少女。

流氷が鳴くオホーツク沿岸で、名物観光列車が奇々怪々な事件に遭遇―というリレー式推理小説の筆者たちが、おそるべき運命の糸にたぐられて…。

夕闇の松山港で若い美女の絞殺事件が!現場に残されたのは四国の地図と将棋の駒。

結婚の記念に人を殺そう。とんでもない夫婦もいたものだ。

大正10年春、中国・上海。新進作家芥川龍之介は、源義経“清朝の祖”説を証明するという秘本を求め、上陸した。

パリで誘拐されたアルジェリア人の恋人ファティの行方を探すために、有曾奈春樹はアルジェリアに旅立つ。

湖面に臨む高級リゾートホテルでの、老人の物悲しい独唱が、恐ろしい連続殺人の発端だった。

不動産業者の倉地は、沖縄・那覇で出会った青年山口を東京にさそい、就職の世話をする。

美貌の御曹司、片桐真吾。ハーバード帰りの彼をめぐる寡黙な刑事の兄と冗舌だが凡庸な双子の弟。

敗戦直後に客死したという父の死に重大な疑惑が…。

敗戦直後に客死したという父の死に重大な疑惑が…。

お十夜の晩に碑の前で眠っていた美男、碑夜十郎は剣の達者。後存知天保六花撰の悪どもと庶民の敵を懲らしめる。

名前もない、過去もない、謎の剣士の碑夜十郎。囚われの友を救出に敵地に乗り込む夜十郎、一肌脱いだ河内山。

旧弊な因襲と封建的人脈にとらわれた山峡の都市・平野に、喧噪と猥雑のまち新宿を追われ流れついたはみ出し刑事・沖竜介。

“希望の裏打ちのない若者の行為があり得ようか”過去・現在・情念・観念の行きかう193X年冬の新潟。

完璧なアリバイを用意した「犯人」よりも、さらに巧緻な罠を仕掛けた「人物」は誰か!?発端はグループ買いで得た宝くじの3000万円だった。

降って湧いたような災難とはこのこと。マンション三階に住むホステスの川村真琴は、ある朝突然、警官隊に寝込みを襲われた。

山奥の旧家にひっそりと生きる沙霧。母親はある日、忽然と姿を消したという。

不可能犯罪が4つある。ミステリーの原点がある。

彼。渋谷一也。

京都・嵯峨野に降る初雪。ロマンチックなはずのその日に、ああ、事件は起きたのです。

若き乱歩賞作家が挑むスリル満点の伝奇SF。“D”とはドッペルゲンガー、分身のことである。

親友の不可解な転落死の謎を探るため、母校を訪れた高梨洋子に、名門「聖マリア女子学園」のガードは固かった。

『M・SH、612。しかし「不完全」』被害者の夫の手帳にある事件当日のメモ。

「死のうは一定」―姑息因循な“時代”の壁を蹴破り、闊達自在の“自由”を生きた、先駆する“近代”織田信長。

窓際の中年社員が楽しむ唯一の趣味はプロはだしのハーモニカ演奏。

山田長政を謀殺したのは誰か?南海の風雲児の最期に潜む謎。歴史の闇を衝く長編推理。

21時00分東京発ひかり323号。この最終ひかり号新大阪行グリーン個室に、毎夜乗り込む若い女がいた。

〈異来邪〉を名のる人物から届いた死の予告状どおり、地上80メートルの密室から消失した甲斐辰朗。

致命率７０パーセント、エイズよりも恐ろしいという、国際伝染病「エボラ出血熱」。その男性の真性患者が、東京で発見された。

親友ユミの結婚式に出席したのが縁で麻矢はユミの義兄杉原太郎と結ばれる。豪華な挙式、京都に一泊して外国へのハネムーン。

令嬢キャサリンは、恋人の浜口一郎とシンガポールに向った。

雨に煙る萩、水の町柳川、漆色に似た冬の会津、落葉の盛岡、冷たい風の吹きつける北京、鈴の音がかそけく響く能登。

義経伝説と金色堂の秘密に挑戦。連続する殺人事件と「義経」の謎を新考証で描く歴史推理。

渡瀬克己は恋人で重役秘書の北里絵梨子のコネで、大企業マツブに入社が内定した。

お元気してますか?八手真名子は16歳になりました。

ユーモアとサスペンスあふれる、軽快な都会派ミステリーの魅力。

ふとした拍子に助けた少女が、なんと人気絶頂のアイドル歌手細原ゆかりだった。

アレクサンダー大王の末裔が住むというアフガンの秘境を、2人の日本人学者が学術踏査した。

昭和モダニズムの哀切な施律と、軍靴のひびき。人気絶頂のエノケン一座。

戦後の40何年という歳月は泡のように吹き飛び、現在によみがえる戦中の日常。

「花まつりを見に行きます」という絵ハガキを遺して死んだ姉・直美。その足跡をたどって岡田美沙緒は北海道を訪れる。

地球征服を狙う悪魔と超能力者との凄絶死闘東北でのUFO目撃事件を端緒に、超能力者霧神顕の活躍がはじまる。

殺人者は間違いなくこの4人の中にいる。容疑者の相つぐ死。

あの信濃譲二が劇団〈神技〉に参加したとき、「殺人者」が緻密にそして大胆に作りあげた「仕掛け」はすでに作動していた。

フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。

サントスとダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡った漆田は、ラモスの孫娘フローラの属する反体制過激集団FRAPのフランコ総統暗殺計画に巻きこまれる…。

エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど…。

東京四谷の雑居ビルの放火事件で若い警備員が焼死する。不審な死に警察の捜査が始まった。

“戯作者”の精神を激しく新たに生き直し、俗世の贋の価値観に痛烈な風穴をあける坂口安吾の世界。

密会先のコテージのクロゼットから不倫相手の親友の夫の死体が…。名手が本格長編推理に挑戦。

推理小説の新人賞をめぐる盗作と倒錯…・功妙な仕掛けと衝撃の結末―。本格推理の新鋭が読者に挑戦。

神戸で殺された女の人が、同じころ横浜に現われてたなんて…。ウソよ。

奥信濃の秘境・秋山郷と東京六本木の2ヵ所で続けざまに起った美人姉妹殺人事件!両方の殺人には、伝説の鬼女が出現していた。

ファッションモデルが次々に殺され、バラバラ私体が発見された。

浮世絵殺人事件三部作、完結。天童広重をめぐる謎と悲劇、冴えわたる塔馬双太郎の推理。

関ヶ原を通過中の新幹線車内で、中年女性が毒殺されていた。輸入ものの珍らしいジュースを、何者かに飲まされたらしい。

火の国での殺人を予告する手紙が東京警視庁に届いた。だが、差出人とみられる井上は成城の自宅で死体となって発見された。

寝台特急「さくら」で射殺死体が発見された。車内に残された5千万円の札束は、少女誘拐殺人事件で支払われた身代金と判明した。

独身実業家沖邦彦の花嫁公募に殺到した若い女性の群れから最後に4人が選ばれた。

レジャーライターの釣部渓三郎は、初夏の笹子奥野沢では女の全裸死体、また寸又峡の栗代川では身元不明の男の死体を発見する。

名探偵・武智小五郎に挑戦する連続殺人鬼・恐怖仮面…幻想の魔都に繰り広げなれる恋と夢の物語。

昭和57年9月―東京・荒川の河川敷で、関東大震災直後に故なく虐殺された朝鮮人を慰霊するための遺骨発掘作業が行なわれた。

横浜の遊廓に、2人の少女が売られて来た。

洗練されたストーリー。その中に、ふと、うかがえる心の深淵。

冴えない初老のビジネスマンの、判で押したように繰り返す毎日の生活の中に、突如として割り込んだ一大椿事を描き、そのおちに気付いた時、読者を抱腹絶倒させずにはおかない「破られた習慣」など12編。

「良縁」が漆原肇子に持ちこまれた時が悲劇の始まりだった。

ガキじゃ駄目だぜ、男になるにはな、眼をしっかりと開けて突き進むんだ。

悲劇で幕が切られる。シリーズの名探偵・陣内龍二郎が殺されたのだ。

山陰本線を走る特急「おき3号」の車内で、高名な写真家が何者かに刺殺された。容疑者をしぼる過程で、ひとりの青年が浮かぶ。

横浜海運社長令嬢・大谷絵里子が刺殺された。

京に上らんとする織田信長を襲う“首狩人”の挑戦。

奥多摩でハヤ釣りを楽しむ釣部渓三郎の鉤にかかったのは、顔見知りの男の死体!しかも、付近の岩場から女の絞殺体も発見された。

マリア・カラスがその音楽活動を終えたのは1974年11月11日の札幌であった。

成城学園に住む28歳の美貌の社長夫人は秘密の共有者である小杉安雄殺害の記事を見て茫然とした。

大学4年の秋。就職、恋愛に楽しく忙しい仲よし7人組・その中の一人、祥子がアパートの自室で死んだ。

奇人素人探偵・河津三郎が手に入れた鞄には、滑車と麻縄と血染めのブラウスと人差指のミイラが入っていた。

亡命ロシア人の祖母がのこした鞄を、大富豪はなぜ買いたがるのか?裕子が法外な申し出を断った時、歴史の暗部へと誘う招待状が届いた。

青年刑事が追う、踊り子たちの美しく哀しい謎。物語は正当防衛からはじまる。

生類憐れみの令の廃止、朝鮮使節の待遇変更、通貨の改革、外国貿易の改善など、幕政改革に挺身した新井白石。

バラバラ事件に無理心中、ナニワの刑事(デカ)に寧日なし。ごぞんじブンと総長、新参の五十嵐。

サラ金地獄で首が回らなくなった男が企てた高利貸しの老婆の殺人計画―社会問題化する生活破綻の実態をリアルに描いた表題作「花刑」をはじめ、定年を迎えた男がかつて通勤電車の窓から目撃した“白いハンカチを振るOL”を捜す「完全犯罪の鏡像」。

飛龍想一が京都、北白川に建つ「人形館」に越してきた時,驚天動地の終結へ向けて秒読みは始まった。

なぜ、それが“物語・歴史”だったのだろうか―。

丘の上の高級マンションを眺めて暮らす老人の異様な行動の秘密とは?都心の地下街やデパートをさまよい歩くピエロの目的は?江戸川乱歩と奇妙な建物が写った古い写真は何を語る?―雪の夜、北の海に沿って走る湧網線で起こった不可解な惨劇が、四十年後に再現された時、一挙に

カーテンの上に大きな影法師が現われた。