京都で消えた女
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1984年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 実に入り組んだストーリーであった。初めのうちは、ごちゃごちゃと怪しい手掛かりばかりが出てきて、よくこれだけレッド・へリングを撒いたものだと感心させられる。ところが、そうではないのである。すべてが必要なパーツであり、物語りが進むに連れ、それがさくさくと解き明かされていく。そして、すべてがピッタリと収まったと思う間もなく、どんでん返しがやってくる。 さすが、多岐川作品である。 長い話だが、じっくりと呼んで欲しい一冊だ。 | ||||
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大学時代の友人から失踪した妻の捜索を頼まれた興信所の土屋。その妻というのは、土屋の元恋人であった。学生時代の甘く懐かしい記憶と感傷とに囚われながら、調べを進める土屋。そこに待っていたのは、純情で清潔感にあふれていたように見えた元恋人の、土屋の知らない一面だった。京都を舞台に、見つかりそうでなかなか見つけられないまるで幻のような女性を探す、旅情あふれるミステリ。 奇想天外な殺人が起こるわけでも、変わったクセを持つ推理力に富んだ名探偵が登場するわけでもありません。元恋人の、自分の記憶の中にある姿と証人たちの話に出てくる姿とのギャップに戸惑いながら調べを進めていく土屋の様子を、丹念に描き出していきます。そのため、物語の進み具合もとてもゆっくりしています。が、これが自分の性に合っているのでしょう、ミステリを読み慣れている人なら結末は予想できるものでありましたが、少しずつ見えてくる元恋人の本当の姿にワクワクゾクゾクしながら、とてもおもしろく読めました。 著者の初期のミステリのような大掛かりなトリックやユーモアはありませんが、地味ながらジックリと読み応えのある一冊です。 | ||||
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