魔都 恐怖仮面之巻
- 名探偵 (559)
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明治四十七年、パラレルワールドの帝都東京で名探偵と怪人の対決を描いた浪漫溢れる探偵冒険小説かと期待して読んでみたら……ぜんぜん違った! 現実逃避で夢(妄想)の中に逃げ込んだら、自分の夢も思い通りにならなくてつらい体験をする幻想探偵小説? いかにもな探偵小説風の登場人物やシチュエーションのを並べ立てて、主人公は自分好みの名探偵になりきるものの、推理的な要素はまったくなくて、名探偵のライバルに相応しいのはあーゆーキャラ!と決めつけて物語を進めていくようなそんなノリなのであります。雰囲気だけで押し切っているなんちゃって探偵小説とでもいえばよろしいでしょうか。 それにしても全体に改行が少なくて文章はぎっしり、著者のあとがきまでそんな調子ですから、読み終えるまでに恐ろしく時間がかかりました。一人語りが恐ろしく長くて、これをカットしたら半分の長さに収まったのでは。 ひっかかったのはやはりあとがきの中の「私は『魔都』がおわってからこの本を一回もひらいたことがない。手にとることさえもしなかった。通常私はいつも過去に書いた本を振返ることはしない。つねに「これから書く本」のことだけを考えて生きている」との著者の言葉でして、えーっと、もしかすると文庫化する時も校正の作業で読み返さなかったということですか? | ||||
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昔一度読んだが、もう一度アノ文体を 味わいたくなって購入しました、 以前、観た栗本薫さん作演出の舞台を思い出しました。 | ||||
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いやー、やっぱりイイ!癖があると思うけど、私はドップリ好き。かと言って、栗本薫氏の他の本を中毒みたく読み漁るわけじゃないんだけど、なぜか魔都は好き。 読み進めるうちに不安定な文体や言い回しが創り出す全体感に飲み込まれて行く。 主人公の確固たる寄るところのない不確かさ。 ギャップの中で翻弄され続けながら真理を追い求める不確かさ。 待てよ、今自分が立っているこの世界は、では確かなのか…と足元が崩れそうになりつつ、現実の自分に立たなければ…などと、一緒にカオスと戦ってしまったりする(笑) それは、もしや自分が、「地球生まれの銀河人」だからなのか? 武智や大河原と論議してみたくなる。 ミュージカルがあったようだが、その頃の自分が全く知らなかったことが残念だ。 | ||||
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弱気の作家が,夢の中では強気でいられる。 夢だから、自分が支配できると思うとそうではない。 人生は夢だからといって、思い通りになるとは限らない。 武智小五郎は明智小五郎をもじったペンネームとのこと。 本名が最後に栗本さんと出てくる。 あ、これは登場人物は実は栗本薫(男性)なのだと分かった。 ここにも栗本薫の思いが書きつられられているようだ。 栗本薫がなぜ多筆なのかが理解できた作品です。 自分の思いを素直に書き続ければ、筆が進むのだろうと。 | ||||
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