最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。

「飯田さん―いらっしゃいませんか?警察のものなんですけど」相手が『飯田さん』と呼びかけたことに、志穂はぎくりとした。

地方都市の大学で起きた異変。浮気を重ねた男たちが次々に不審な死を遂げた。

自衛隊演習場で、新兵器の実験中に暴走事故が発生。的場一佐率いる第三特別混成団が約460年前の戦国時代に飛ばされてしまう。

地元を出て東京の一流企業に入ったものの1年も経たずに辞めてしまった健太郎は、刺激のある仕事を求めて「何でも屋」に飛び込んだ。

欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけから、殺人事件を招き寄せる。

精巧優美な粟田焼に取って代わり、清水焼を京焼で一番にする――焼物問屋の長左衛門は野望実現のため、粟田随一の陶工・喜助を引き抜き、十五歳の八十松を見習いに付ける。

遊郭の打ち壊しが起こり、闕所物奉行、榊扇太郎は競売の入札権を持つ天満屋とともに後始末にあたる。

渋谷のクラブで十五人もの惨殺死体が発見された。客や店員が死ぬまで斬りつけ合ったというのだ。

時は平安。京に上った東国の長者が妻と荒れ果てた邸宅に宿を取った。

11歳のあたしは、イギリスの片田舎で、化学実験に熱中する日々をすごしてる。

要人暗殺に失敗し、母国イギリスへ逃げのびてから3年。ドイツへ再入国し、暗殺の機会をうかがっていたところ、大戦が勃発した。

イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、幸せな少年時代を過ごした。

舞台はアメリカ沖合の都市サンテレサ。日系人刑事ケイ・マトバが囮(おとり)捜査を行なう場面で幕を開ける。

現代にタイムスリップして来た黄門様、美貌の女子高生にして正義感の強い麓麗に三須七海、私腹を肥やすため高速道路を新たに造ろうとする政官財のトップたち、日本中の自動車工場の爆破を企むテロリスト集団「赤い馬」。

ロシアの超心理学センターで、戦災孤児の少女が日本の兄弟と石像を念写した。

靖国神社を皮切りに、築土神社、神田明神、首塚・兜神社、烏森神社、稲荷鬼王神社、鎧神社、さらには成田山新勝寺へ。

憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。

山の民―。特殊防諜班・真田は、誇り高きその血を受け継いでいた。

山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。

高層ビル群やテーマパークの建設計画を打ち立てた「京都再生会議」。その座長塩崎が、謎のメモを残し殺害される。

谷中感応寺。江戸の三富のひとつが行われている最中に、男が殺された。

今日も珍妙な事件探索に江戸の町を奔走する徳川竜之助。ある日出会った浪人と意気投合。

哀しみが漂う街・新宿。本物の刑事になるため、心のやわな部分を削ぎ落として果敢な精神を持つ。

情念が支配する街・新宿。警察官を狙った暴行事件が続けて発生する中、山地部長刑事に封書が届く。

渋谷のマンションの一室でバスローブ姿の女性の絞殺死体が発見された。

江戸の町で女が次々と殺された。

社長令嬢との結婚を間近に控えたエリート社員が失踪した。

小学六年生の奈都は、父の実家で暮らすことになった。とんでもなく大きくて古い屋敷に両親と離れて。

高校の同窓会に現れた、離婚歴三回、妊娠中の若い恋人同伴の大富豪。

北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。

北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。

駅ビルの書店で働く杏子のもとに、長野に住む元同僚・美保から手紙が届いた。

吸血鬼映画のヒロイン役・白石澪は、相手役の不思議な魅力に惹きつけられてゆく。

ハーレムの高校に通う16歳のジェニーヴァが、博物館で何者かに襲われそうになるが、機転をきかせて難を逃れる。

強姦未遂事件は、米国憲法成立の根底を揺るがす140年前の陰謀に結びついていた。

空中ブランコ乗りの母を、ある日襲った転落事故。それをきっかけに、仲睦まじかった姉弟は離ればなれになってしまう。

神楽坂で「七福神めぐり」を模した娯楽が流行るなか、太巻き寿司屋“寿老人”のあるじが石像に頭をつぶされて亡くなった。

女子修道院で、頭部のない若い女性の死体が見つかった。

女子修道院での調査は困難をきわめた。高慢な修道院長に、敵意に満ちた修道女たち。

村の果てに広がる何の変哲もない原っぱ。そこに一人の考古学者が現われ、古代遺跡を発見したからさあ大変。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

「光秀が生きていたぞよ」。山崎の合戦で明智光秀の首を取り、甲賀から離れた小五郎に、かつて命を救った仲間の助七がささやく。

現代社会とは無縁と思われる習わしや言い伝え。その禁忌を破ったとき、平穏だったはずの世界が、恐ろしいものへと豹変する―。

ミュウ―レトロウイルスの進化形に感染した人間から生まれた子供たち。

ドラマ「相棒」のノベライズで人気を博す著者の、デビュー作となった第2回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作品が新装版で登場! パチスロメーカー「ダッシュ電子」で企画開発をしていた東俊哉。

薩摩藩士・是枝亥次郎は、藩命を受けて琉球に向かう船上で嵐に見舞われる。

ホラー作家・岩井志麻子絶賛!「選考委員の皆様、よくぞこのような書き手と作品を見つけてくださいましたと、額づきたい気持ちになる作品」。

『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作がついに文庫化! 凍てつく極北の地で生まれた明治期の怨念が、現代によみがえる! 桐花憲章のついた古風な外套の肩には雪。

1957年、第3回江戸川乱歩賞を受賞した『猫は知っていた』がベストセラーに。

大藪春彦賞を受賞し、新たなステージを迎えた東山彰良。

第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞&読者賞をダブル受賞した著者の、2作目が新装版になって登場! 何者かに唯一の収入源である台湾製ドラッグ「百歩蛇(ひゃっぽだ)」を奪われた、零細暴力団井島組。

九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。

馬込光代は双子の妹と佐賀市内のアパートに住んでいた。携帯サイトで出会った清水祐一と男女の関係になり、殺人を告白される。

遠藤教授の謎の発明品を巡って怪ロボット・電人Mと名探偵明智小五郎の激しい推理合戦が始まった。

古代研究所の博士が、世界にたった一つしかないといわれるエジプトの巻き物を手に入れた。

謎のすい星、地球に衝突!?グルグルとねじれた光の尾をひくRすい星の接近で世界が震撼する中、千葉県の海辺に出現したカニの頭を持つ怪人R。

少年探偵団員からスリの疑いをかけられた玉村銀一君。身に覚えのないその悪事は、実は自分にそっくりの偽者が働いていた。

国立O大学医学部附属病院の研修医本木は、乳癌手術で左右の乳房を取り違えるミスを犯してしまう。

妻の直子から、後輩の相談にのってほしいと、笠原由紀を紹介された十津川。一週間前、由紀の兄・功が亡くなった。

日本帝国海軍の夢と野望を賭けた不沈の戦艦「武蔵」――厖大な人命と物資をただ浪費するために、人間が狂気的なエネルギーを注いだ戦争の本質とは何か? 非論理的“愚行"に驀進した“人間"の内部にひそむ奇怪さとはどういうものか? 本書は戦争の神話的象徴である「武蔵」

仏具屋出雲屋の番頭らが、大名家へ納品する荷を運搬中、賊に襲われた。

「誰かが辞めなければならないなら、私、辞めます」企業のリストラを代行する会社で働く真介の今回の面接相手は―真面目で仕事もできるのになぜか辞めたがるデパガ、女性恐怖症の生保社員に、秘められた純愛に生きるサラ金勤めのイケメンなどなど、一筋縄ではいかない相手ばか

豊かな自然に囲まれた全寮制の高等学校、霧橋学園。

探偵商売は、三日やったらやめられない?相談した屋敷を維持するためにどうしても必要な税金対策。

1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。

幾度も盗難の危機を乗り越えてきたプイヤンジュ家のダイヤモンド“ケープタウンの星”。

俊介が中学生になって2ヶ月が経過したある日。

屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。

多国籍企業の参加により、中国では原子炉を搭載した新型通信衛星ロケットの打ち上げ準備が進められていた。

アメリカ到着目前の中国船が爆発した。積荷は中国人不法労働者―。

3年の刑期を終えて、ミッチェルは出所した。

一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。

九十七歳の生年祝い「風車祭」を翌年に控えたオバァ・フジの楽しみは長生きと、迷惑をかえりみない他人いじり。

ある日、ニライカナイの神がこう告げた。「島を大津波が襲うだろう」。

画家でもある著者が、ゴッホの代表的な作品とされる、或る「スケッチ」について絵画法の観点や弟テオとの間で取り交わされた書簡等の解読により、贋作であることを証明しつつ、ゴッホの最期のメッセージを読み解き、自殺の真相を鮮やかに描き出す。

一心の口から語られる驚くべき八雲の過去に、晴香は涙する―中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。

若い女性を陵辱のうえ惨殺する異常な事件が東京の各所で発生した。

高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。

北関東で細々と探偵業を営む元刑事・古城辰郎。彼は消息を絶った熊坂茂を捜すため新宿へと向かった。

暴風とゲリラ豪雨に襲われる能登半島。河川が氾濫し、橋を流され孤立状態に陥る人びと。

江戸は白金村に戻り、手習所を再開した興津重兵衛。

美由紀の「千里眼」まで読みとる機械。

愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。

民話の郷・遠野の山奥で死後一年が経過した白骨死体が発見された。

グレーのスーツ、地味なネクタイ、きちっと刈った髪。よく独り言を呟く神経質な男。

ロイズは人には見えないものを視る目をもつ、風変わりな少女。

人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。

二度結婚に失敗したが多額の慰謝料を得た戸山いずみは、再婚を前提に二人の男と交際する。

「拳銃自殺…」背後で警官らしき男が呟いた。かび臭いその部屋の中央に、常盤先輩が倒れている。

戦国の余燼さめやらぬ天正期。豊臣秀吉は天下人としての威勢を示さんと北野天満宮にて空前の大茶湯を企図する。

極秘任務に就いていたビルが、ミシシッピーのヴァンパイアたちに拉致されてしまう。

一日の乗降者数が三百六十万人を超える世界一の駅、新宿。その新宿で、ふたりの男女の運命が交錯した。

同心の白縫半兵衛らは、辻斬り強盗の捕物の際に、人足の峰吉と関わりを持った。

都内で若手経営者とホステスの刺殺体が見つかった。二人の顔には六枚の一文銭が置かれるという共通点が。

競売にかけられた伝来の指輪を落札するよう頼まれ、英国コーンウォールへ赴いたハーディング。

眠らない街・新宿。通りがかりに硫酸を浴びせかける連続事件が発生する。

欲望が渦巻く街・新宿。密輸事件の容疑者を張込んでいた老刑事の目の前で轢き逃げが起きた。