有馬温泉「陶泉 御所坊」殺人事件
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最初は難しいかな? と思ったけど どんどん想定外の犯人像へと。 実際に存在する旅館が出てきて雰囲気にのまれてました | ||||
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副題は「建築学者・京極用兵の事件簿」ですが、解説のエッセイストの柏井壽氏によれば、憧れの名旅館のガイドブック的な役割を果たしている「実名名旅館シリーズ」という構想が披露してありました。 有馬温泉の「陶泉 御所坊」という名旅館を実名で登場させる難しさは容易に理解できます。本書に随所にでてくる同旅館の料理、露天風呂、部屋の設え、温かいサービスなど、通常のガイドブックでは得られない密度の濃い情報も盛り込まれていました。 別のムックで、柏井壽さんと「御所坊」のご主人との対談も読んでいますので、そのような交流があるからこそ生まれた企画だと思います。 推理小説ですから、公開されている粗筋をこえる内容は書き込むことが出来ません。 ミステリーとしての趣よりも、設定や名旅館をテーマにした旅情感を大事にしているようです。京都弁を意識的に使用していますが、雰囲気作りにはよいのですが、読みにくく、これは一長一短でしょう。 日本造形大学建築学部の教授・京極要平という魅力的な主人公を作り上げ、同じく助手の鷹山奈々子という可愛いキャラクターを登場させることで小説の面白みが増しました。捜査への関与が許されるのは、これらの登場人物のバックにいる人物のお蔭で、オールマイティをもったような設定でした。 「京野菜」というブランドをテーマに展開されます。食の安全性や偽装問題といった今日的な話題も盛り込み、小説にリアルな社会的背景を植えつけていました。 京都府警の安西美雪を登場させるという柏木圭一郎ファンにはこたえられないサービスもあり、嬉しい趣向でした。ラストのトリックはなかなか興味深かったですので。 | ||||
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