京都嵯峨野 京料理の殺意
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プロローグで、ベテラン運転士高見さんが、長い鉄道勤務最後の運転をするところから話は始まります。 京阪電鉄を滞りなく運転して行くのですが、清水五条駅で飛び込みがあり、彼はそれを避けられません。 終着駅では、彼の有終の美を飾るべく、家族や同僚が花束を抱えて待っている筈なのに・・・彼の目から涙が溢れます。 この飛び込み自殺とみられたライターの女性が、実は殺人事件の被害者でと話は進んで行くのですが あとはカメラマンの星井さんのお話になってしまいます。高見さんはちっとも関わって来ません。 その後どうなったかも書かれません。放りっぱなしです。 じゃあなんでプロローグにそんな余計なキャラクター設定盛り込んだの?と疑問に思いました。 | ||||
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柏木圭一郎氏の作品が好きで全作品を読み続けています。本作は『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズの第10作にあたります。 本作は京料理の殺意という副題の通り、作者の強みである京料理の世界をミステリーの中に取り入れていました。ガイドブックではありませんのでストーリーとのからみで挿入されるぐらいですが、京料理の魅力やその裏の世界を登場させています。 推理小説のレビューは、書けば書くほど読者の読む楽しみを奪いますので、気をつけながら少し紹介します。 本書のストーリーに重要な役割を与えている『アンジェロガイド』は、誰が見ても『ミシュランガイド』をイメージしていますね。以前の作品でも感じましたが、作者はこの料理店の格付け本に対して否定的です。あくまで星井裕の口を通して語らしているわけですが、京料理の奥深さをランク付けで評価する難しさは同感です。そのあたりの展開は読んでのお楽しみにしてください。料理のガイドブックの取材の裏話も少し書かれており興味を惹きました。これはあながちフィクションということではないでしょうから。 冒頭、京阪電車を登場させ、そこであることがおこります。地上を走っていた頃の京阪も語られていました。これまで作者のストーリーに「電車」は登場しなかったこともあり、スパイスとして面白く読みました。 暦で言えば、2010年11月下旬の京都を舞台にしています。本書のタイトルも「京都嵯峨野」ですから、最高の紅葉が楽しめる京都の風情の登場を期待しましたが、鞍馬や貴船付近の終わった紅葉の話が少しでるくらいで、秋の嵯峨野の風情を感じさせるものは少なかったですね。この時期の道路の激しい渋滞は書かれていました。鞍馬近くの補陀洛寺(小町寺)は知りませんでしたが。 京料理『嵯峨野寂庵』を登場させています。有名なある方の庵と同名ですが、当然フィクションですから別物です。「割烹はら多」のシーンは今回直接登場しませんでしたが、植物園のバス停近くの元『楽屋鮨』の『鮨よし本』を登場させています。いつものように一字変えての紹介ですが、左京区の住宅地の中の割烹寿司の魅力を感じさせられました。とても美味しそうな料理の描写でしたので。木屋町蛸薬師の『大国家』の鴨なんばんも美味しそうですし、四条河原町近くの柳小路の『肉と野菜の八兵衛』のホルモンなど、微妙に名前を変えて登場しています。いずれも個性のあるお店ですので、様々な楽しみが同時に得られる小説となっていました。ここにも京都を知り尽くした作者の強みがでています。 | ||||
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柏木圭一郎氏の作品が好きで全作品を読み続けています。本作は『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズの第10作にあたります。 本作は京料理の殺意という副題の通り、作者の強みである京料理の世界をミステリーの中に取り入れていました。ガイドブックではありませんのでストーリーとのからみで挿入されるぐらいですが、京料理の魅力やその裏の世界を登場させています。 推理小説のレビューは、書けば書くほど読者の読む楽しみを奪いますので、気をつけながら少し紹介します。 本書のストーリーに重要な役割を与えている『アンジェロガイド』は、誰が見ても『ミシュランガイド』をイメージしていますね。以前の作品でも感じましたが、作者はこの料理店の格付け本に対して否定的です。あくまで星井裕の口を通して語らしているわけですが、京料理の奥深さをランク付けで評価する難しさは同感です。そのあたりの展開は読んでのお楽しみにしてください。料理のガイドブックの取材の裏話も少し書かれており興味を惹きました。これはあながちフィクションということではないでしょうから。 冒頭、京阪電車を登場させ、そこであることがおこります。地上を走っていた頃の京阪も語られていました。これまで作者のストーリーに「電車」は登場しなかったこともあり、スパイスとして面白く読みました。 暦で言えば、2010年11月下旬の京都を舞台にしています。本書のタイトルも「京都嵯峨野」ですから、最高の紅葉が楽しめる京都の風情の登場を期待しましたが、鞍馬や貴船付近の終わった紅葉の話が少しでるくらいで、秋の嵯峨野の風情を感じさせるものは少なかったですね。この時期の道路の激しい渋滞は書かれていました。鞍馬近くの補陀洛寺(小町寺)は知りませんでしたが。 京料理『嵯峨野寂庵』を登場させています。有名なある方の庵と同名ですが、当然フィクションですから別物です。「割烹はら多」のシーンは今回直接登場しませんでしたが、植物園のバス停近くの元『楽屋鮨』の『鮨よし本』を登場させています。いつものように一字変えての紹介ですが、左京区の住宅地の中の割烹寿司の魅力を感じさせられました。とても美味しそうな料理の描写でしたので。木屋町蛸薬師の『大国家』の鴨なんばんも美味しそうですし、四条河原町近くの柳小路の『肉と野菜の八兵衛』のホルモンなど、微妙に名前を変えて登場しています。いずれも個性のあるお店ですので、様々な楽しみが同時に得られる小説となっていました。ここにも京都を知り尽くした作者の強みがでています。 | ||||
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